不動産トピックス
万華鏡 独特の文化潜む神楽坂の街と建物
2005.03.28 15:37
新宿区神楽坂にて鮨店を営み飲食店舗ビルを経営する八千代鮨代表の齋藤幸行氏。神楽坂と言えば花柳界などの芸能文化が栄えた地域ではあるが、同氏のビルは昭和28年から同氏が購入した昭和51年まで、明治座の役者や従業員が利用する施設であった。そこには当時珍しかったビリヤード場”明治ビリヤード”が設けられ、役者やスタッフが集い夜明けまで熱いゲームが続けられたそうだ。また、同ビルの向かいにある八千代鮨の建物は昭和43年に同氏が土地を買い取り新築したものだが、元々は花柳界の芸者の髪を結う髪結いのお店だったとのこと。1つの土地や建物にも神楽坂独特の文化が潜んでいることを想うと、街に生かされているとつくづく思うそうだ。そんな同氏は神楽坂本多横丁商店会会長を務め、電線地中化運動など日々街づくり活動に取り組んでいる。