不動産トピックス
ビルオーナー伝言板
2005.03.28 09:24
★福岡県西方沖地震
九州北部を襲った福岡県西方沖地震。本社を大阪に置く山根エンタープライズが福岡に所有している物件も、今回の地震により配水管の水漏れ、建物数カ所のクラックなど被害を被ってしまった。かつての阪神・淡路大震災の経験から地震リスクを想定し、全物件で地震保険に加入していたため経営被害は最小限に抑えることができた。
★いつの間にか
横浜駅近隣に複数のビルを所有する福井地所。全体的に横浜エリアは支店の閉鎖・統合などにより苦戦が続いている傾向があるなか、同社が所有するビルには一つの異変が起きている。それは医療テナントの集積である。戦略的に誘致したわけではないのだが、集積による相乗効果をテナント側が狙って入居してくる状況だという。
★売れ筋飲料
神田でビルを運営する裕幸社はスペース活用として複数ぢあ、飲料の自動販売機を設置している。毎月売れ筋の商品をメーカーごとにチェックしているが、各メーカーどれもコーヒー、お茶が圧倒的な人気を誇っており炭酸系の調子はいまいちだとか。
★賃貸業務を強化
不動産の売買、賃貸を行う丸板。同社は競売物件などを取得して競争力を高めた上で転売するのが強み。しかし、昨今はエンドユーザーが高値で物件を競り落としていくため、なかなか取得に至らないそうだ。そこで、物件を保有しビル経営で収益を上げていくケースも増えているという。歌舞伎町エリアの物件に強みを持っていた同社だが、同エリアのクリーン化に伴い自社物件のリーシングにも違法・悪徳業者が入り込まないように注意を払っているとのこと。
★セラミックブロック
一級建築士でありビル経営を行う渡辺住環境計画代表取締役の渡辺徹氏は、所有ビルの設計も自ら行った。デザイン・構造において力を入れたのは、外壁に使用されたセラミックブロック。これは通常のレンガより厚みがあり体積が大きいもので、独特の味わいと構造上の頑丈さがある。これを使用したビルでは都内では稀で、同氏の経験では北海道で数棟目撃したとか。同氏のビルでは打ち放しコンクリートと組み合わせて使用された。
★世界三大テノール
千葉県柏市でビルを経営する石戸画材代表取締役の石戸新一郎氏の趣味はオペラ、クラシックの鑑賞。海外から有名なオペラ歌手が来日する度に赤坂サントリーホールなどへ観劇へ向かうそうだ。パバロッティ、ホセ・カレーラス、ドミンゴの世界三大テノールが来日した際は舞台近くで観劇し、その圧倒的な歌声に身が震えたとのこと。
★時代の変化
千代田区にビルを所有し、同ビルの1階店舗でスーパーマーケットを運営する櫻井守氏。同氏は元々は付近の中学校の教師だったそうだ。先代の老齢化に伴い、家業の生鮮食品店を引き継いだ。現在同氏には子供がいるが会社勤めをしており、店を継ぐために辞める気はないとのこと。昔は家業を継ぐのが当然のように思われていたが、跡継ぎがいないという現実を見ると時代が変わったと痛感するそうだ。