不動産トピックス
ビルオーナー伝言板
2005.05.16 13:40
★新規上場
2002年にシンクレプス・グループと日興コーディアルグループの出資により設立されたシンクレプス・インベストメント・アドバイザーズは、6月7日(予定)東証マザーズに上場する。同社は不動産ファンドの組成や不動産物件取得を行っており、主にミドルクラスの主要都市駅至近オフィスビルなどに投資している。
■投資銀行業務および信用補完事業などを展開するフィンテックグローバルは東証マザーズへの上場を発表した。同社は不動産会社に向けて開発型証券化事業のアレンジメントなどを提供するアレンジャーとして不動産業界ではなじみの深い企業。上場予定日は6月8日を予定している。
■大阪に本社を構え、不動産ファンドの組成・運営管理を中心に事業展開するレイコフは、今月24日大証ヘラクレス市場に上場する。レイコフは、不動産計画評価研究所、資産管理研究所、レイコフ投資顧問、レイコフインベストメントを束ねる持株会社。鑑定事業を中核に据えて、「目利き」を活かした展開を図っている。
★投資法人設立
アセットマネージャーズ連結子会社のアセット・リアリティ・マネジャーズは、J-REIT市場新規参入を目指し、投資法人「イーアセット投資法人」を設立企画し、諸手続きが終了したと発表した。同投資法人では、「オフィス」「商業」「住居」の3つの用途に分散投資を行う方針である。
★子会社譲渡
イーラックスが3月28日に売却を発表していた不動産子会社「クオンツ」の譲渡先および譲渡価格が正式に決定した。譲渡先は楽天証券が組成をアレンジした「エムアイエス・インベスターズ有限会社」で、譲渡価格は12億1600万円。
★旺盛な投資意欲
日本不動産研究所は第12回不動産投資家調査の結果を発表した。調査結果によれば、回答者の91%が今後、不動産投資を積極的に行うという旺盛な投資意欲を覗かせた。なお、調査対象は不動産賃貸、投資銀行、アセット・マネジャー、格付け機関など138社、回収数は86社となっている。
★投資対象に
住宅都市未来総合研究所が発表した「2004年度不動産売買実態概要」によれば、賃貸不動産の建物用途について「住宅」(39%)が事務所ビル(35%)を上回ったことがわかった。これは住宅を運用の対象とする数多くの私募ファンドが生まれたり、REITでも住宅を投資対象にするケースが増えてきているためという見方が強い。
★77万㎡
森ビルが、東京23区内の延床面積1万㎡以上のオフィスビルを対象とした昨年末時点での市場動向を発表。これによれば、昨年の大規模オフィスビル供給量は121万㎡(前年比56%)。今年の供給量は77万㎡になる予定(03年比36%相当、04年比64%相当)。