不動産トピックス
クローズアップ
2005.06.06 16:20
東計電算 定期展示会を開催 ビルメン向け販売管理物件管理システムを解説
東計電算では先月末、港区の仏教伝道センタービルにて、ビルメンテナンス業向け販売管理システム「Billy2005」の定期展示会を開催した。
このシステムは、ビルメンテナンス管理に必要な、見積管理/契約管理/作業予定・実績管理/請求入金/仕入支払管理/原価管理(損益管理)などの業務をシステム化し、財務会計システムや人事給与システムと連携することができるERPも視野に入れた経営効率化の支援ツール。既に、4世代目のシステムで、現在、累計で約120社に納入しているロングセラー商品である。
従来のシステムでは、見積書・請求書を発行するシステムと、財務会計システムが分離していることが多かったため、入力作業に二重の手間を伴うだけでなく、営業情報の共有化を図るのも難しかった。本システムは、契約情報を元に全てを自動化し、多角的な損益分析を可能にする。
また、当日は新システムとして『Web物件情報管理システムB-NET』も展示された。
このシステムは、管理している物件の情報(建物情報・設備一覧・作業予実・クレーム管理・画像・エクセル等のドキュメント管理、簡易版グループウェア機能等)をWeb上で管理できるシステム。必要な情報を必要な時に検索・抽出することが可能で、「Billy」との連動も可能となっている。
同社では、定期的に同様の展示会を開催しており、常時参加者を募集している。
日本ペイント販売 6月開催の横浜・大阪会場参加者募集開始ビルリノベーションセミナーを開催
日本ペイント販売は、全国賃貸住宅新聞社と共同で、5月31日、銀座文祥堂にて「目からウロコ!賃貸住宅再生術満室リフォームセミナー」を開催した。
セミナーの講師を務めたのは、全国賃貸住宅新聞社編集部デスクの榎本ゆかり氏と、ブルースタジオ取締役の大島芳彦氏で、それぞれ築数十年を経過した賃貸アパートでも取り組み次第で再生の手段があることを解説。具体的な事例と共に様々なノウハウを披露した。
来場した約70名の賃貸住宅オーナー、管理会社などの参加者は、講師陣の話に真剣な面持ちで耳を傾け、休憩時間には各講師に質問を行う姿も見られた。
同一のセミナーは、今月28日にも横浜駅西口の第5安田ビルでも開催することが決定しており、現在参加者を募集している(参加費無料)。
なお、日本ペイント販売では、6月21日14時〜17時(火)に、本紙と共同で、「ビル再活性化リノベーションセミナーin大阪」の開催を決定している。
セミナーは二部構成になっており、第一部では、本紙記者の北野政伸が「成功するビル経営者の条件〜週刊ビル経営記者の取材メモから〜」というタイトルで講演。第二部では、ブルースタジオ取締役大島芳彦氏が、「『引き算のデザイン』で付加価値を狙う!〜リノベーション・コンバージョンその事例と要点〜」と題した講演を行う(詳細は15面下段に掲載)。
NTTファシリティーズ 1日で施工可能な多目的ユニットルーム電気・空調等パッケージ化し低価格実現 高度セキュリティ実現分煙対策にも活用可能
NTTファシリティーズ(東京都港区)とコマニー(石川県小松市)は、「ユビキタス時代におけるさまざまなビジネス空間の必要性」や「余剰建物や余剰スペースの有効活用」などのニーズに応えるために、ユニットシステム(天井付間仕切ユニット)「多目的ユニットルーム」を両社で共同開発した。
6月1日より両社共同でテストマーケティングを兼ねて東京・名古屋・大阪にて販売を開始する。
天井を設置したため従来の間仕切(パーティション)では不可能であった情報データ収集や分煙対策が可能で、地震対策にも配慮しているため安全性も高い。また、電気・空調・情報関連・防災設備などをパッケージ化することで工期はわずか1日というローコスト化を実現。床置き型の設置方法によって備品扱い商品としてリース・レンタルも活用できるため費用を損益処理することも可能だ。
商品開発の背景には、個人情報保護法の施行に伴い、情報漏えいなどに対する高度なセキュリティ確保と、内部を見通すことができる作業空間の両立が求められていることがある。また、現状の建物の空スペースを有効活用しようとする場合、電気設備、空調設備、セキュリティ、防災などの工事業者を個別に手配しなくてはならず、納期・費用も個別にかかっていた。
なお、標準仕様は3・6×3・6m(12・9)で、価格は200万円から。販売目標は平成18年3月期までに3億円を目指している。