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2005.06.27 10:07

省エネルギーセンター 「第16回省エネ大賞」の募集を開始 エネルギーを使用する全ての機器・システムが対象
 財団法人省エネルギーセンターは、平成17年度「第16回省エネ大賞」への募集を開始した。
 本表彰事業は、民生用で優れた省エネルギー性を持つ機器・システムを表彰することで、その開発支援・普及促進を図り、二酸化炭素などの地球温暖化ガスの排出量抑制に貢献し、省エネルギー型社会の構築に資することを目的としている。
 応募区分は、1家庭用部門、2業務用部門、3自動車部門の3部門とし、表彰を受けた機器・システムは、「省エネ大賞受賞マーク」(右図)を表示することができる。ビル関連の場合は、の業務用部門が該当し、店舗、事務所、ビルなどで使用される、エネルギーを消費する全ての機器・システムが対象となる。
 応募受付期間は、7月22日まで(必着)となっており、同センターがホームページで配信している所定の申請書で応募する。
ここ数年の応募件数は、年度や部門により若干の増減はあるものの全般に増加傾向にあり、各企業が省エネルギー技術開発へ熱心に取り組んでいることが分かる。全体的なレベルアップに伴い競争は厳しくなっているが、受賞製品に対する一般の認知度も高まっている。
 応募製品の多様化も最近の特徴で、昨年は初めて総合的な住宅システムとして積水ハウスの「高効率エネルギー利用住宅システム『省エネ・防災住宅』」が受賞している。
 なお、新エネルギー財団主催の「新エネ大賞」との重複応募はできない。

横川電機 エネルギーの削減目標と実績値を一括表示可能に 省エネ支援システムに運転・停止制御機能を追加  横川電機では、データ収集から解析、対策、維持管理まで一連の省エネ活動プロセスを支援するシステム「infoEnergr」を展開しているが、今年からオプション機能として「スケジュール発停パッケージ」をはじめ、見やすく機能的な監視画面へと変更できるオプションパッケージを用意した。
 オプションを導入することでパッケージエアコンのリモート操作や、照明の自動点灯・消灯が可能になり、あらかじめ登録したパターンにしたがって自動ON/OFF制御を実現できる他、対象施設単位でリモート操作を行うこともできる。
 また、部署やフロアなどカテゴリー単位に設定した削減目標と実績値を一覧表示する画面を監視画面の一つとして用意。エネルギー管理者が目標管理として利用できる他に、全社員に公開することで各社員の省エネ意識の向上を図ることも容易になる。
 「infoEnergr」は、イントラネットを活用することで工事費を抑えながら広域に点在する測定ポイントからデータを収集し、エネルギー消費機器の状態監視を実現するシステム。ピーク電力のデマンド監視と連動させることで、電気料金の削減にも効果を発揮する。
 今回のオプション設定により各種設備の運転・停止制御が可能になり、監視・分析した結果をオペレーションに活かすことができる。

松下電工 エネルギー管理に最適な簡易電力計新発売 性能向上しても価格は据置
 松下電工は、簡易電力計「KW4Mエコパワーメータ」を6月10日より発売を開始した。
この製品の主な用途は、熱源を保有する設備、機械の電力監視であり、ビル・工場・病院・学校などの施設での利用を見込んでいる。
 従来品(KW4S)の基本機能をさらに拡張することで、100V〜400VACの電源計測が可能になり、積算電力量に加え、「瞬時電力」の表示もできるようになった。現時点の電力値をすぐに確認できる上に、少数点2桁も表示可能なため、よりきめ細かな電力監視が可能になる。
 同社では省エネ・環境対策のメンテナンス、管理用に、2001年10月には「エコアワーメータ(通電時間計)」を、2003年11月には、「エコカウントメータ(通電回数計)」、「KW4Sエコパワーメータ(簡易電力計)」を発売しており、これら3種類のエコ商品を、”無駄な電気の見張り番”「エコ3兄弟シリーズ」と総称している。このたび、基本機能を拡張した「KW4Mエコパワーメータ」を発売することで、シリーズ全体で省エネ活動を支援する。
 なお、この新製品は性能が向上しているにも関わらず、従来品と同じ価格だ。エコパワーメータは、ビル内の空調機やコンセント、照明などの電力データを収集し、インターネットや電話回線、各種ネットワークを通じて、リモート監視を行うなどの用途がある。同社では、総合的な監視システムの構築などビルの省エネを総合的に支援していく。




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