不動産トピックス

ビルオーナー伝言板

2005.07.04 17:01

★最年長記録
大阪堀江でビルを経営する清水産業代表取締役清水利祐氏は、所有ビルにアパレルショップが入居していることから、自身もファッションに関しての勉強と実践を欠かさないそうだ。街の若者の服装を参考にし、自ら最新ファッションを着こなしている。齢65歳の同氏であるが、若者向けのファッション雑誌「カジカジ」で街ゆくおしゃれな人々の一人として最年長で取り上げられて掲載されたそうだ。

★材木商の特権
増山木材代表の増山義一氏は、材木商として所有していた土地を活用してビルを建設した。新木場や品川の湾岸エリアにはそういった経緯を辿ってビルオーナーになるケースが多いという。同氏いわく最大の利点は、材木商として築いた人脈から工務店やゼネコン等に知り合いが多いことである。新築の時はもちろん改修、リフォームにいたるまで細かい融通の利くサービスが受けられるし、費用の方も少々安くおさえられるとのこと。

★物件購入は慎重に
デザイナーズマンション「クレアトール」シリーズなどを販売するディベロッパー前田興産。同社は分譲マンションの開発のための用地や資金、ノウハウを得るためオフィスビルの保有・運営も行っていた。しかし、昨年夏に横浜駅西口のオフィスビルを手放したのを最後に、昨今はビルの保有は行っていないという。購入したくてもなかなか良質な物件が手に入りにくいことと、それだけに焦って購入することは危険であると考えているからだ。

★楽器の価値向上?
五反田でビルを経営する須賀兼一氏は、空室となっていた地下を貸しスタジオとして運営することを決めたそうだ。昨今は青春時代を懐かしんでバンドを組む中年層が増えており、その需要に対応したもの。また、本業で質屋を行っているが。最近では楽器を質に入れる人が減ってきているそうだ。古いアコースティックギターなどはビンテージ品として新たな付加価値が出てきており、うかつに質に出す人が減少したのがその理由だとか。

★小割りか1フロアか
神田でビルを経営している三井宏允氏は、現在2フロアの空室を抱えている。空室には引き合いも多いが小割り貸しの要望が多いため、入居させた後の誘致を考えると決断できずにいる。今のところ1フロア貸しで決まるまで待ち続ける方針であるようだ。

★最大級の大物
東京駅前にビルを所有する槙町商事代表取締役の岡晴信氏の趣味は釣り。6月某日、海釣りに出かけ今年最大級の大物カジキを吊り上げることに成功。日本近海では滅多に釣れないサイズだっただけに、デジカメデータも大切に保存されている。

★更新時期の不安
東京都港区青山のビルオーナー石橋興業ビルは1階に入居するコーヒーチェーン店と賃料の増減額を巡って争った経緯がある。現状維持の裁決が下り一段落しているが、もう間もなく更新の時期を迎えるため、再び相手方から何かしらのアクションが起こされるのではないかと危惧している。




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