不動産トピックス
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2005.07.11 16:13
国土交通省 全国屋上緑化施工面積調査結果を発表 5年間で78haの空間を創出
国土交通省では、全国屋上緑化施工面積調査結果として、5年間で約78haの屋上緑化空間が創出されていると発表した。
調査対象となった物件は、平成12年から16年の過去5年間に竣工した屋上緑化空間で、全国の造園建設会社およびゼネコン、屋上緑化関連資材販売・施工会社など計249社へ郵便調査およびインターネットなどを通じて調査を実施している。
都道府県別の緑化面積を多い順に挙げていくと、最も多いのは東京都の約23・7ha、次いで神奈川県(約8・4ha)、大阪府(7・4ha)、愛知県(約6ha)、兵庫県(約5・1ha)であった。
施工年別に見ると、平成12年(8・5ha)、平成13年(10・3ha)、平成14年(18・1ha)、平成15年(18・8ha)、平成16年(22・3ha)と、年々増加傾向にあり、5年間で2・5倍以上の増加となっていることが分かる。
なお、この調査の回答率は約60%で、3280件の回答を得た。
東邦レオ 下水汚泥活用した土壌改良材 建設技術審査証明書を取得 腐熟度の向上で高い効果
東邦レオは、富士見緑化、アイエム、井上政商店、ピラミッドと共同で、建設技術審査証明協議会の「建設技術審査証明書(都市緑化技術)」を取得した。建設技術審査証明協議会が実施する「建設技術審査証明事業(都市緑化技術)」は、民間から依頼された新技術に関して「技術審査」「証明」「普及活動」を行うものである。
審査を受けたJCNエココンポスト(商品名:エココンポエース)は、下水処理の過程で発生し、その約4割が有効活用されずに埋立処分されている下水汚泥を5回以上丹念に切返して高温発酵させたもので、廃棄物処理問題の観点からも評価されている緑化用の肥料・土壌改良材。発酵による腐熟度の向上により、高い効果が証明されており、重金属など環境汚染に対する安全性にも配慮され、品質にばらつきもないという。
価格は1袋1650円(22入り・関東価格)で、グリーン購入法に基づく特定調達物品として登録されている。なお、同社では、販売目標として1年後に1億円の売上を目指していく。
トヨタ自動車 省管理型のコウライシバを開発 年一度の芝刈りで美観維持 手間やコストの低減が可能
トヨタ自動車は、草丈が従来品種より短いコウライシバ(品種名テ:ィーエムナイン)を開発し、子会社であるトヨタルーフガーデンを通じて販売している。
コウライシバは元来、本州の気候に適合しているため、緑化用の芝として広く普及しているが、美観を維持するためには、年に3〜5回の芝刈りが必要だ。一方、ティーエムナインは、草丈の生長速度が従来の半分以下であるため、年に1回の芝刈りでも美観が維持でき、肥料の量も半分程度に減らすことができる。そのため、芝生の管理に必要な手間やコスト、芝刈りで生じるゴミを低減することが可能だ。屋上など芝刈り機の利用が難しい場所にも最適である。