不動産トピックス

クローズアップ

2005.09.12 14:59

NEC 太平ビルサービスからePMソリューション受注 ビルの遠隔監視/管理ASPサービスで実現
NECは、太平ビルサービスから、管理センターからの遠隔管理を可能にするサービス「ePMソリューション(以下ePM)」を受注した。このサービスは、複数ビルの設備監視や運営管理を、現地ビルに個別の管理サーバを置かずに遠隔地の管理センターから統合的に実施するものであり、ASPサービスで実施される。
太平ビルサービスにおけるePMの導入効果は、次のとおり。
業界初の省力型ビジネスモデル(事業構造)を実現。従来、太平ビルサーがサービス提供しているエリアなら全国に点在する顧客のビルに常駐して行っていた監視/管理業務においてePMを活用することにより、遠隔から複数のビルを集中・統合的に管理できる。これにより、ビル管理者一人あたりの対応ビル数・対応エリアを拡大できるため、業務の大幅な効率化、人的リソースの有効活用、売上拡大を実現した。太平ビルサービスは、企業全体で3年後に10%のコスト削減を見込んでいる。また、ASPサービスの利用で、ビル管理システム構築/運用コストを削減。自前でシステムを構築する必要がなくなるため、システムの開発投資や保守コストを削減できた。また、NECのデータセンターの活用により、信頼性の高いシステム環境を基盤に、事業を推進できる。
NECは、この度の実績をもとに、他のビルメン事業者にもePMの提案を行っていく。

ダイスケ・イノウエ VDT症候群の予防が採用理由 ランプシェードをコクヨレンタルオフィスに納品
アルミニウム合金の素材加工メーカーである安田金属工業の子会社ダイスケ・イノウエでは、販売するダイスケ・シェードをコクヨが運営するレンタルオフィス「デスカット新宿西口店」に納入した。
ダイスケ・シェードは、素材にポリエステル長繊維不織布を採用したことで光源の直接グレアと反射グレアをカットしたランプシェード。一般的なV型蛍光灯や埋め込みタイプの蛍光灯に被せて使用することで蛍光灯の眩しさを緩和しながら充分な照度を確保できる。
今回ダイスケ・シェードが採用された理由について営業部顧問の藤本俊郎氏は語る。
「限られたスペースを有効に活用するレンタルオフィスでは、レイアウトの関係上、パソコンに蛍光灯が映りこんでしまうことがありますが、ダイスケ・シェードを使用することで映り込みを防ぐことができます。このオフィスでは、そうしたことまで配慮した結果、当社の製品を採用いただいたのだと思います」。
藤本氏によると、近年急速な技術革新によりVDT作業(ビジュアル、ビデオディスプレイ、ターミナルの略)が急増し、VDT作業従事者がドライアイなどの目の障害を発症させるケースが相次いでいるという。そしてVDT作業に常時従事する従業員がいるオフィスでは、ガイドラインに沿って光源のパソコンへの映り込みを防ぐ必要があるそうだ。
「一般オフィスでも蛍光灯が剥き出しになることが問題視されるかもしれません」(藤本氏)

三建設備工業 日本発の高効率放射空調システム開発 大阪ササクラテクノプラザで運用開始 一般空調システムより消費電力約60%削減
冷媒に水だけを利用する環境対応型大型水冷媒ターボ製氷機などを開発している三建設備工業は、小型の水冷媒ルーツ冷凍機および新型高性能オールアルミ製放射パネルを用いた日本初の高効率放射空調システムを開発した。第一号案件として大阪のササクラテクノプラザに設置し今年8月から運用を開始している。
高効率放射空調システムを構成する「水冷媒ルーツ冷凍機」は、脱フロンを実現しており、従来空調方式+空冷ヒートポンプチラーのエネルギー消費量に比べて約60%の省エネ効果があるという。また、従来製品から能力がアップした「天井放射パネル」は、オールアルミ製パネルで熱伝導性が良く、ポリエチレン被覆アルミ複合管を採用しているために非常に軽量なため建物に与える負担は少ない。
放射パネルによる冷暖房は、冷水や温水を使って行うため、一般空調機のように温度ムラが少なく、風や音の発生がないため快適性が高い。また、システムでは湿度もコントロールできる。
三建設備工業では、快適環境・静粛性が要求される図書館、病院及び事務所など、放射空調として今回の物件を含め既に8件の施工実績があり、今後はこの高効率放射空調システムを高級グレードの快適空調とし、工事の受注に結び付けていく。




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