不動産トピックス
ビルオーナー伝言板
2005.09.12 14:58
★さくら治療院
川崎市でビルを経営する金澤義春氏は、所有ビルにて東洋療術の治療院「さくら治療院」を開院している。上京以来、不動産事業者として働いていたため医者や治療師を死亡していたわけではなかったが、ビル付近のプラタナス並木から飛散する花粉により喘息となったことで健康への意識が高まり治療院の開院を思いついたそうだ。東洋療術は人によって治療の効果が異なるが、リラクゼーション効果もあり治療院は繁盛しているそうだ。ちなみにビル付近のプラタナス並木は川崎市幸区リアの再開発時に行政に撤去させたとのこと。
★厳しいラーメン業界
伏見商事は3棟のビル経営の他、不動産仲介業、薬品卸業など数種の事業を手がけている。その中でも苦戦しているのが飲食事業であるそうだ。ラーメン店のチェーン展開を行っており一時期は7店舗経営していたが、現在は所有ビルに入居する1店舗のみとなった。最大の要因は一時期外食産業を賑わしたラーメンブームの終了だという。現在は規模を縮小したが、今後も時流に乗りチャンスがくれば店を増やしたいそうだ。
★流行を読む目
自営家具店をコンバージョンし、不動産賃貸業を開始した清水産業。代表の清水利祐氏は家具店を経営していた頃、顧客への直接販売の他、大丸・そごう・高島屋など百貨店に商品を卸していた。百貨店では家具のフロアだけでなく、アパレルや食器など家具に納まる商品が陳列されているフロアにも足を運び、その流行を研究していたそうだ。時代や流行の変化と共に洋服や食器のデザインが木製の家具には似つかわしくないと感じるようになり、平成10年に家具店の廃業を決断。周辺ではいち早い取組みだったが、百貨店との付き合いにより流行感覚が養われ家具業界の衰退を読み取った上での決断だったという。
★築地の魚河岸?
繁華街の商業ビルの仲介・売買・賃貸に強みを持つ丸板。売買事業部部長の瀧澤氏は、昨今物件が手に入らないことを嘆いている。ファンドや外資が首都圏の優良物件を買いあさっていく中で、個人投資家が同社の得意分野である中小規模の商業ビルを買いに走る傾向が顕著になってきていつためだ。物件の値上がりが続き転売目的での購買意欲が高まる中、ファンドが手を出しづらい商業ビルに注目が集まっていることも要因の1つであるという。エンドユーザーと物件の競合をすることが多くなってきたが、昨今では中小商業ビルでも証券化事例が出てきており、ますます物件の奪い合いが激化してきている。築地の魚河岸のようにプロだけが物件のセリを行っていた時代が懐かしいと感慨にふけることもあるとか。