不動産トピックス
今週の一冊
2005.11.07 15:28
REITをアナリスト的視点から分析
基礎から学ぶ個人不動産投資
著者:菊池誠一
発行:平成17年10月24日
単価:1890円(税込み)
出版社:日経BP社
株式投資など投資関係の著書も多い、元日本経済新聞記者の菊池誠一氏の新作。同氏は、日経新聞を退社した後、日本公社債研究所のチーフアナリスト兼国際格付部長や北海道大学客員教授という経歴を経て、現在流通科学大学商学部の教授として企業評価論、財務諸表論、金融資産運用論などの授業を受け持つ。
不動産投資を単体で考えるのではなく、個人の資産形成・運用の観点からみた必要性、それに基づきどのように行うべきかなど、著者の経験も踏まえた現物投資のポイント、あるいは身近な存在になりつつあるREIT(不動産投資信託)をアナリスト的視点から分析し、個人投資家がどのように活用すればよいかを提示する。
構成は全9章に分かれており、各章ごとに実際の企業の実例を紹介。例えば第1章では、ハーレーダビットソン、ヤマハの例を挙げて、優れた商品とは何かといった観点から投資について学んでいく。不動産投資に関心を持っている人は、本書を一読し、投資についてじっくり考えてみてはいかがだろうか。