不動産トピックス
不動産管理新潮流
2005.11.14 11:32
<メンテの達人>アメニティ 女性初の「トイレ診断士1級」を取得 予防メンテナンスの重要性伝える
中嶋悦子氏は平成17年に女性初の「トイレ診断士」1級を取得し、快適なトイレの啓もう活動を行う人物である。
「ビルオーナーはトイレをキレイにしたいと考えた時、最初に思い浮かぶのはトイレ全体のリニューアルでしょう。しかし汚れがつきにくく掃除しやすい最新の設備に変えても、メンテナンスに力を入れなければリニューアルの意味はないのです。トイレにおいてメンテナンスフリーは有り得ません」(トイレ診断士リーダー中嶋悦子氏)
トイレとは設置場所、階数、便器の数や手すりの有無等、清掃する人間によって清掃レベルが違うので清潔なトイレを毎日均一に保つのは非常に困難だという。そのため「トイレ診断士」などの専門知識を持った人間による的確な対処法、アドバイスが必要だそうだ。
「トイレはとても汚れてしまうと、配管などに特殊なメンテナンスが必要となり余計なコストが発生してしまいます。それを回避する為にも必要不可欠なのは予防メンテナンスなのです」(中嶋氏)
今前1000個以上のトイレを診断している同氏には、ビルとトイレの関係で印象深いエピソードがあるという。「名古屋にスーパーの全チェーン店のトイレ診断をしました。一番奇麗だったのが築30年のビルのトイレで、一番汚かったのが築2年生ビルのトイレでした。トイレ清掃が行き届いていると、ビル全体も清潔であると評価されると思います」(中嶋氏)
ジャパンメンテナンス 2つの新規事業を開始 ジェットバブル炭酸洗浄とコケによるビル緑化を提案
ジャパンメンテナンス(大阪市中央区)は2つの新規事業を開始する。
一つは日本ジェッターズが国内特許を取得済みの配管洗浄サービス「ジェットバブル炭酸洗浄システム」で、ジェットバブルと炭酸ガスのダブル洗浄効果でレジオネラ菌などを分解し、給水・給湯管に負担をかけずに安全、低価格で洗浄する。手間が掛からないため、配管交換に比べてスピーディーな施工が可能だ。
もう一つの新規事業は既にサービスを開始しているコケ緑化工法「モスシールド」でる。これはモスキャッチシステムサービスが開発した自然素材シルデMIXを活用したビルの緑化工法。コケの持つ強靭な生命力を応用することで、ローコストで管理の手間をかけずに緑化が実現できる。コケによる屋上緑化は、コケの保水性と蒸散効果で夏場の空調効率を改善し省エネルギーを実現する。
ジャパンメンテナンスでは今後も事業サービスの革新と開発に努めていく。
大京 大京管理・大京住宅流通を完全子会社化
大京は11月7日(火)伊佐の取締役会において、平成17年12月29日を期して株式交換によって連結子会社である大京管理および大京住宅流通の2社を完全子会社化することを決議した。
完全子会社化の目的は「マンション事業におけるフロー事業(分譲)とストック事業(管理・仲介等)の両輪経営を推進するためグループ経営の強化と収益力の向上によるグループ企業価値の最大化を図る」という経営方針に基づき、グループ事業の再編を進めることが有る。また、その一環としてグループにおけるストック事業の中核を占める大京管理(現在の同社持分割合85.3%)おとび大京住宅流通(同92.4%)との関係をより緊密にし、グループ連結収益の拡大を図っていく。
なお、株式交換比率の算定はPwCアドバイザリーが行ったものを基準として当該2社と合意した。なお、本件によって大京が発行する新株式は普通株式817万6000株だ。
<我社の戦略>丸誠 住環境ジャパンをM&Aで取得 ソリューション型サービスへ転換
M&Aによる成長戦略を打ち出していた丸誠(東京都新宿区)では、9月に住環境リフォーム事業を手掛ける住環境ジャパンを取得した。どのような狙いがあるのだろうか。
「住環境ジャパンは住宅リフォームを主な事業として展開していますが、ビルド事業部として中古ビル・マンションを取得して再生後、販売する事業も展開しています。一方当社は設備管理を中心とするビル管理全般の事業を展開しており、管理物件へのサービス提供の一環として営繕工事を受注していました。双方の持つ回収ノウハウに加えて、管理ビルの収益を向上させるような提案を行えるノウハウを取得することが目的でした」
ビル管理受託中心のビジネスモデルからソリューション型の不動産総合サービス業への転換によって新たなビジネス機会を創出し。本業の管理受託件数の増加にもつなげていく狙いであるという。
また、住環境ジャパンは自然エネルギーの活用や電化リフォームなど環境関連ビジネスでも実績を残している。
「ビル管理は環境と密接に関わる事業ですから、住環境ジャパンの環境事業に対するノウハウは当社の事業展開においても活かされていくと考えています」
他にも住宅検査保証協会という住宅およびビル・マンションの総合検査を行うことができる関連会社を有しており、管理受託物件の診断及び建築確認んも活用していく。
<新商品>ペンギンワックス 直線・往復運動で従来比2倍の洗浄力 シャトルマチックSQ170販売開始
ペンギンワックス(大阪市東成区)では従来の回転運動を直線・往復運動の新方式に変更した床洗浄機「シャトルマチック」シリーズを販売しているが、この度小型自動タイプの「シャトルマチックSQ170」の販売を開始した。
新方式を採用することで摩擦力(こする力)が大幅に上昇し、洗浄回数、パッド圧(1平方センチメートル当32.6g)共に従来に比べて約2倍となった。これによって洗浄力は飛躍的に上昇している。
均一加重で洗浄するため回転運動の従来機に比べて洗いムラが無く、壁際やフロアの隅々まで洗浄できる。また、洗剤の飛び散りもない。
日常清水洗浄、表面洗浄、剥離洗浄の1台3役をこなしフル充電で約3時間の実稼働を実現(従来比1.5倍)。小型タイプなのでバンやワゴンにも容易に積み込める。
なお、基本操作は2つのスイッチだけなので誰でも簡単に使用することができる。
<新商品>コクヨSC 天国の伸縮モップを発売 身長150cmの女性にも扱いやすい仕様
コクヨストアクリエーション(東京都港区)は、店舗やオフィスなどの埃取り用清掃用品「おそうじ日記-伸縮モップ」の発売を開始した。
この商品はコンビニエンスストアなどのスタッフこの絵から開発した商品で、身長150㎝の女性でもストアなどで一般的な2.5mの天井に届く仕様に開発されている。また、174gという軽量仕様のため手軽に扱え、ワイパー部分を5段階に角度調整できるので天井や照明器具なども楽な姿勢で清掃できるという。
ワイパー部は薬剤をしみ込ませた不織布製で軽く撫でるだけで埃を毎がらせることなく協力に絡め取ることができる。汚れたら別売りのとりかえ用(1260円)ワイパーのみ取替えが可能だ。販売価格は2993円となっており、コクヨグループのネット通販サイト「カウネット」などを通じて購入するか、直接同社から購入することもできる。なお、箱単位で購入する場合の価格は要相談となっている。
<セミナー情報>アビリティガーデン 営業力の強化と企画スキル向上目指す
生涯職業能力開発促進センター(アビリティガーデン)では、ビルメンテナンス業のための能力開発セミナーを追加実施する。
講座タイトルは「ビルメンテナンス業の営業力強化<企画提案実践編>~既存顧客からの受注をより発展させる~」となっており、狙いはより付加価値の高いサービス内容を戦略的に提案し、新たな受注を増やしていくためのスキル獲得である。
開催日程は平成18年1月16日・17日10時から17時までの2日間。受講料は2万1000円となっており、対象者はビルメンテナンス業の営業担当およびマネージャーである。
講師を務めるのは人事工学研究所コンサルタントの佐藤俊哉氏で、自身のビルメン業へのコンサルティング経験を元に解説する。
会場はアリビティガーデン(東京墨田区江東橋2-19-14)。問合せは独立行政法人雇用・能力開発機構アビリティガーデン能力開発部まで。