不動産トピックス
TOPICS 水まわり編
2005.11.14 11:30
東陶アクエア 廃材を出さずに迅速な工事 クイックエコリモデル工法 既存の壁・床を活かした内装の改修
東陶アクエアは、衛生陶器及びそれらの付属機器の販売業務の他、TOTOとダイキン工業の製品を使ったトイレ空間および空調の改修工事を行なっている。
和式便器を2日間で洋式便器に変更するリモデル工法の他、2年前より、クイックエコリモデル工法による、トイレ空間全体のリニューアル工事を開始した。
「当社のクイックエコリモデル工法は、トイレ内の壁や床をほとんど壊さずに行なうので、作業を迅速に行なう事ができる上に、工事に伴って出る廃材の量が少なくて済みます」
そう語るのは東陶アクエアの古屋氏である。同工法は既存の壁に仕上げ材を貼って内装を整えるのだが、既存の壁から仕上げ面までの幅がわずか8㎜のため、空間を確保したまま新しい内装へのリニューアルが可能となっている。
床についても壁と同様に既存の床を活かし、その上に仕上げ材を貼ることで、最新式の乾式清掃の床への、スピード施工が可能である。工期についても、通常は約3週間かかっていたものが、わずか1週間で完了するという。
アクア 従来の5分の1の工事費用 オゾンアクア殺菌洗浄工法 工期は概ね1日で終了
アクア(栃木県宇都宮市)は、『オゾンアクア殺菌洗浄工法』で低費用の配管更生を実現している同。工法は、殺菌作用の強いオゾンを高濃度で水に溶かす専用の洗浄機を入水層に設置し、配管内に付着した赤錆や殺菌を分解して隅々まで洗浄するもの。
同社代表取締役関谷有三氏は特徴を話す。
「従来の配管洗浄は高圧空気や砂を使用し、管内の汚れを削り取る工法が主流でしたが、老朽化した配管の場合穴が開くなどのトラブルがありました。また、施工も大掛かりなものとなります。オゾンを使用した当社の工法は、施工は簡単で工期は概ね1日で終了し、費用は約5分の1に抑えられます」
洗浄後15分でオゾンの匂いは消え、有害物質は残らないという。洗浄後には管内に酸化被膜が形成され、赤錆・スライム等の付着が防止されるため、配管の延命効果も期待できる。
なお、同工法は宇都宮大学大学院工学研究所と共同開発され、平成15年には同社は同工法の特許を取得している。
きんぱね 貯水槽の補修により強度を向上 FRPをタンク内部と接着し大幅な工期の短縮を実現する
「リユース工法を採用してからは、通常の工法より短時間で工事が終わるようになりました」
そう語るのは貯水槽の補修メンテナンス工事を行う、きんぱね東京支店長の安藤氏である。通常の補修工事では貯水槽の内壁と補強材に使うFRPをプライマーで一体化させるために、タンク内部を削って溝を作る作業が生じるが、同社が独自開発したリユース工法では、内壁を削らなくても独自のプライマーを使用することでFRPをタンク内部と接着させることが可能となった。それにより、内壁を削る工程と削りカスの清掃作業を省くことで、大幅な工期の短縮を実現している。
貯水槽は外気や日光などで外側が一番劣化するため、定期的にメンテナンスを行うが、その際に内部を確認して、リユース工法で施工した貯水槽に異常が認められた例は現在のところないそうだ。阪神・淡路大震災において、同社が補修した貯水槽が壊れず、水の確保に役立ったことから、補修による強度の向上も認められているという。
ビオス 新たな配管更生技術「NT工法」を開発 方向研磨で確実にサビを除去ワンデーツーコートで確実に塗装
ビオス(東京都品川区)では、新たな給水管更生技術の「NT工法」を開発した。
NT工法は給水管が原因となる赤水や汚濁、減水などを改善するとともに既存配管の延命も実現する、給水管更生技術だ。NT工法の最大の特徴は、「2方向研磨」と「ワンデー・ツーコート塗装」のオリジナル技術。施工後はサビの発生を抑えて、ライニングの耐久性を向上させる。
2方向研磨により、管内のサビやブリスターをより確実に除去する高い研磨性能が得られ、エポキシ樹脂塗料の塗布は、圧力変動により配管分岐部分に塗料が到達したことを検知する「塗料分岐点到達検知方式」を用いて2回塗りするため塗り残しを防げる。
日本水道協会規格および東京都の認定試験に合格している独自開発のエポキシ樹脂塗料は短時間で2度塗りすることができるためライニング工程を1日で終えることができる。
ビオスでは他にも給水タンクのリニューアルや浴室のFRPライニング工事など、水まわり全般のトラブル・リニューアルに対応している。
吉年 締め忘れを防止する給水管用ステン継ぎ手 一目見ただけで不具合察知 指定して漏水リスクを低減
江戸時代から鋳物を製造し、その技術を代々に渡って受け継いできた吉年は、現在その技術を活かして、自動車や列車の部品の他に、配管を繋ぐ継ぎ手の製造を行なっている。
「当社で製造販売しているステンレス製継ぎ手のサスフィットシリーズは、実際に取り付け作業を行う際に、とても便利な作りになっています」(藤倉氏)
サスフィットシリーズの特徴は、赤と青の樹脂材を閉め忘れ防止サインに使っていることだ。ナットがきちんと締められていれば、赤い樹脂が青い樹脂の下に完全に隠れて、見えなくなる仕組である。
「従来の継ぎ手は、一目見ただけではしっかり締まっているかどうかの判断が難しく、仮止めしていた部位をそのままにしてしまい、何らかの拍子に漏水が発生することもありました。本製品を使えばこうした事故も減少します」
ビルオーナーが直接この製品を使用することは少ないが、改修時にこうした製品を指定することで漏水リスクを防ぐことができる。