不動産トピックス

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2005.12.12 10:42

<注目の新技術>INAX 節水機能に優れた自動水栓2種を発売 節水エスコサービスの更なる充実図る
 節水による削減効果を保証した上で、トイレに節水工事を施し、その削減費用をトイレ改修工事費用に充てる「節水エスコ」事業を展開するINAX(愛知県常滑市)では、節水エスコ事業をさらに強化するために省エネ・節水機能に優れた自動水栓「オートマージュe湯水切替スイッチ付」と「オートマージュe手動スイッチ付」を12月から販売を開始した。
 湯水切替スイッチタイプはエンドユーザーが使用目的に応じて「お湯」吐水と「水」吐水を切り替えることができ、水栓利用の1分後にあらかじめ設定したモードに自動復旧する機能を装備。お湯を使った利用者がいても次の使用者は「水」吐水に切り替わるようにしておけば、お湯を無駄にしないため省エネにつながる。手動スイッチタイプは、スイッチで吐水・止水ができるので、水汲みや洗い物など洗面空間での用途が拡大。両タイプともにシンプルな円筒基調のフォルムである。
 節水エスコは、03年12月から全国で本格展開し、数多くの「環境賞」を受賞した新ビジネス。本製品の発売により更なる節水・省エネ効果拡大を狙う。
 なお、工事費別の販売価格は湯水切替タイプのサーモスタット付自動水栓で9万3450円、手動タイプのサーモスタット付自動水栓で9万2400円、自動水栓が5万7750円となっている。

清水建設「RC造フロアクライミングシステム」10件に導入 従来に対して3割前後コスト削減
 清水建設(東京都港区)が開発した大型タワークレーンの「RC造フロアクライミングシステム」が、適用現場10件を達成した。本システムは、RC高層建物で120tm以上のタワークレーンを躯体の補強をすることなくフロアクライミングできるもの。住友不動産が事業主体で、同社が現在施工中の国内最大級マンション「ワールドシティータワーズ」(港区港南4丁目)では、本システムをさらに進化させたPC柱対応クライミング方式を採用し、400tm級超大型タワークレーンを躯体補強せず、仮設補強の手間を3割ほど軽減している。
 超高層RC造建築工事では、タワークレーンを躯体外部に設置し、マストを地上から工事の進捗に応じて、順次継足していく「マストクライミング」を採用するのが一般的。この方式ではクレーンの作業半径に無駄が生じ、クレーンの大型化・台数増などを招くほか、地上から百数十m分のマストや複数段の水平ステーも必要となるため、コスト増の要因となる。
 なお、本システムでは躯体内部に設置したクレーンの荷重を最上階の鉄骨梁で支え、クレーンを本体ごと上階に盛替えることで問題を解決している。これによってRCでは困難とされていたシステムを構築した。

松下電工 測定データを無線で送信可能 遠隔監視システムを簡単構築
 松下電工(大阪府門真市)は、特定小電力無線機器「KR10無線ユニット」2タイプを、2005年12月15日から発売する。本製品は、これまで有線通信していた既設の計測機器で測定した温度や電力などのデータを100m先まで無線で送信することが可能だ。
 特に「RS485、RS232C通信」「簡単操作」「経済価格」をコンセプトに開発。他社の計測機器にも接続可能で、省施工、低価格でデータの遠隔通信ができる無線ユニットとなっている。
 計測現場では頻繁なレイアウト変更などにより、省配線・省施工を含め、ケーブルの配線工数を削減する要望が多い。この課題を解決するため、RS485やRS232Cなどの通信機能を搭載した既設の計測機器と簡単接続可能で、特定小電力無線でデータの送受信ができる「KR10無線ユニット」を開発。既設機器で計測したデータなどを無線で送ることができ、「遠隔監視システム」を簡単に構築することが可能になる。販売価格は、1万8000円〜2万2000円。

沖電気工業 ネットワーク機能とコンパクト化を実現 遠隔映像モニタリングシステム発売
 沖電気工業(東京都港区)は今月8日、IP(インターネット・プロトコル)インフラを使用した遠隔映像モニタリングシステム「ビジュアルキャスト・エスエス」を構成する製品ラインナップとして、小型化したエンコーダ/デコーダビジュアルキャストVBOXS2とネットワーク型蓄積サーバ「ビジュアルキャストネットワークレコーダ」の追加発売を開始した。ビジュアルキャストは2001年から発売を開始しており、映像品質の向上、機能強化を図った「SS」は03年から販売している。この度、小型化したVBOXS2は、従来製品に比べて装置容積を約半分にまで縮小してコンパクト化を実現。ネットワークレコーダは、配信された映像データの受信、蓄積、中継、分配を行う。小型化によってエンコーダ装置の設置が困難であった狭い場所でも設置できるようになり、設置場所を選ばなくなった。また、ネットワークレコーダの導入により、ネットワーク上の任意の場所で映像の蓄積が可能になる。
 なお、標準価格はオープンとなっているが、実勢価格は40万円程度、1年間で「VBOX‐S2」3000台を販売目標としている。

山武 管理機能強化した積算熱量計開発 18年施行「改正省エネ法」に対応
 山武(東京都千代田区)は、管理機能を強化した積算熱量計「WTY8000A」を開発、販売を開始した。
 同社の積算熱量計は消費熱量の計量・積算を基本機能とし、地域冷暖房システム(DHC)や中大規模ビルにおける各種熱源設備・空調機などの冷温水熱量管理、課金契約の取引や証明に活用されている。今回開発した新製品は、平成18年度に予定されている改正省エネ法施行に向け、様々な機能を追加したもの。
 特徴としては、トレンドグラフ表示機能として、積算熱量、積算流量、瞬時熱量、温度差データを30分周期にて24時間グラフ表示、供給温度の安定性、温度差、負荷消費傾向などの解析に利用できる。また、各種計測データを中央監視システムへ送信する通信機能があり、大容量データの蓄積にも対応、熱量デマンド値、熱量デマンド最大値の表示/記録も可能だ。また設定値に対し、超過警報、超過時間を表示する超過監視機能を備える。
 なお、販売価格は43万円〜53万円となっており、販売目標年間1000台となっている。「




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