不動産トピックス

クローズアップ トイレまわり編

2006.01.16 10:04

中央サービス 取り付けるだけで節水が可能 水勢は増し噴出量は減少
 中央サービスは山口県を中心にビルメンテナンス事業を手掛けている。同社の開発・販売している「スーパージャグ」は、蛇口に取り付けるだけで節水が可能である。
 この製品には、蛇口に取り付けると水の勢いは取り付ける前より増すが、水の吐出量は減るという独自の技術が使用されている。
 同製品の設置前の状態で節水を行うと、水量が足りずに時がかかる結果になるが、設置した蛇口であれば使用する水の量は減るが、水の勢いは保っているので節水を行う事のストレスを感じる事はないだろう。
 水の使用量にもよるが、約10〜20%の節水効果があり、使用環境によっては30%以上の節水効果を上げた施設もあるという。
 設置にはあらゆる形状の蛇口が用意されているので、一般的な蛇口からトイレ、シャワー等、ほぼ全ての給水設備に取り付け可能な仕様だ。

アメニティ アンモニアを抑え尿石付着を防ぐ 価格は月1500円〜1800円
 トイレ総合メンテナンス業を展開するアメニティでは「ピピダリア」を導入し、尿石付着防止に役立てている。
 同製品の特徴は酵素阻害剤によって尿石の原因となるアンモニアの発生を抑え、尿石付着を防ぐというもの。
 尿石付着の原因は、ウレアーゼ酵素が尿素を分解することでアンモニアが発生し、それがアルカリ性を帯びることで尿石となる。
 これまでの尿石防止剤には固形や液体等の様々なタイプがあったが、どの製品も酸性の薬剤を設置してアルカリ性を中和させる物が多かった。
 「ピピダリアは尿素を分解するウレアーゼ酵素に直接働きかけ、アンモニアに化合させないことで、効果的に尿石付着を防ぎます」(中嶋氏)
 ピピダリアは、アメニティが提供しているトイレメンテナンスサービスの1つであり、価格は月々1500〜1800円となっている。

コンビウィズ トイレでの着替えに最適 未使用時75㎜の省スペース
 「近年商業ビルやオフィスビル等のトイレに、チェンジングボードを設置する施設が増えています」
 外出先の育児環境を支援する製品を中心に販売しているコンビウィズの佐藤氏はそう話す。
 6年前に販売された同製品はトイレ内に設置する折り畳み式の台であり、展開することで床に触れる事なく着替えが行える。
 女性はストッキングが破れた際にトイレ内で履き替える機会が多いが、チェンジングボードがあれば個室での履き替えが容易に行える。男性用トイレでも同製品を使用して更衣室の代用とすることが可能だ。
 また、床に設置してあることで履かせるタイプのおむつ交換を、従来の高い位置に設置してあるベビーシートを使用することなく、簡単かつ安全に行う事ができる。
 未使用時の厚みは75㎜と省スペース設計で、既存のトイレブースにも十分設置できる大きさとなっている。

東京サラヤ 体に直接触れずに洗浄 既存のシンクにも流用可能
 石鹸、洗剤から自動手洗い器等の衛生製品の製造販売を行っている東京サラヤでは、タッチフリーの衛生手洗い器サニタリーバーの開発・販売を行っている。
 同製品の特徴は、直接触れずに石鹸・水が出るだけでなくアルコール消毒が行える上に、うがい薬使用のうがいが簡単に行えることである。
 サニタリーバーにはシンクと一体型になっているタイプと、既存のシンクに取り付けるタイプの2種類ある。一体型には4種類あり、水と石鹸のみのタイプや、アルコール消毒とうがい機能の全てが備わっている製品等、設置する場所、用途によって様々な選択が可能だ。
 既存のシンクに取り付けるタイプにはうがい薬の機能はないが、現在使用中のシンクをそのまま流用できる利点がある。
 「シンクによってはサニタリーバーが設置できない形状もあるので、まずは私達に相談してください」(金澤氏)
 同社は、サラヤ自動手指消毒器等の様々な製品販売を行い、それらを通して衛生的な環境づくりに取り組んでいる。




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