不動産トピックス

クローズアップ セキュリティ編

2006.01.23 16:55

松下電器産業 ツイストペア線カメラ「WV-CV200」発売 逆光の環境下でもクリアな映像
 松下電器産業(大阪府門真市)では電話回線などに使用されるツイストペア線を配線として活用するツイストペア線カメラ「WVCV200」と、カメラ駆動ユニット「WVPS208」を開発し、1月10日より販売を開始している。
「カメラを見た方に監視の威圧感を与えないよう、カメラの大きさは全長わずか10㎝です。そして柔らかな印象を与えるよう曲線を基調としたデザインとなっています」(遠田氏)
 映像伝達・電源供給をツイストペア線にまとめ、配線後の接続はモジュラージャックを使用する簡単な設計となっている。
 カメラ本体は小型化されており、2倍バリフォーカルレンズ付で撮影範囲の調整が可能。逆光補正機能もきちんと備わっており、逆光の中でもクリアな映像録画を実現している。さらにマイクを内蔵したことによって周囲の音を聞く、録画するといったことも可能だ。4ch対応のデジタルディスクレコーダーなど周辺機器の整備を進め、小規模施設に対応していく。
 希望小売価格はWVCV200が4万5000円、WVPS208は6万円となっていて、それぞれ年間予定生産台数は8000台、2500台となっている。

シモン 後付簡単な指紋認証補助錠を開発 鍵穴のピッキング対策も万全
 指紋認証システムの開発・販売を行うシモン(東京都中央区)では、補助錠タイプで後付工事が容易なシモンFP-09の販売を行っている。この製品は標準で30指の登録が可能で、オプションにより最大100指の対応も可能となる。
 「シモンFP-09は単三電池のみで稼動し、わずらわしい工事は一切必要なく、簡単に設置が可能です」(砂子氏)
電池が切れた時には付属のカギを使ってドアの開閉が可能なので、外に締め出される等の心配はない。使用するカギ穴のピッキング対策も万全だ。
 また、登録した指紋を通常認証するモードと、管理者を登録してからその他の人間を指紋と番号で組み合わせ、管理をスムーズに行うモードの2種類がある。管理者の認証をまず行い、退職する者が出た際には、管理者が退職した社員の指紋情報を端末から簡単に抹消することが可能となっている。本体標準価格は17万6400円。

東輝建設 ガラスに貼って防犯するフィルム UVカット・防災・省エネ効果も期待
「当社の防犯フィルム、LGシリーズは防犯だけではなく、防災、UVカット、省エネにも効果があります」
 そう語るのはライフガード東京中央支社の阿部弘子氏である。
 ガラスの内側にフィルムを貼り、ガラスの強度を大幅に向上させて、浸入盗がガラスを貫通させる時間を長期化させることで、侵入を諦めさせるというもの。
 泥棒の被害にあった際の浸入経路は、ガラスを割る手口が全体の7割にも達しガラス面の防犯が課題となっていた。同社の防犯フィルムLGシリーズを貼ると、ハンマーで叩いても窓が割れなくなるほか、ガラスが割れないので音が反響し、大きな音が鳴る効果がある。
 泥棒が家屋への侵入を諦める時間は2分以内が53%となっており、言い換えると2分以上割れないガラスであれば、過半数の泥棒は侵入を諦めることになる。
 LGシリーズは、窓の強度を上げるだけでなく、災害時にガラスの破片が飛散することを防止する効果もある。また、同種の製品では全国でも16社しか取得していない、警察庁、国交省、経済産業省などが設置した防犯性が高いことを示す「CPマーク」も取得している。

芙蓉商事 取り付け簡単な無人警報機 侵入者と火災を見逃さないセンサ
 芙蓉商事(東京都千代田区)では、設置が簡単な無人警報機「サイバー君」を開発した。
 赤外線センサーと温度センサーを持ち、侵入者または火災等の異変を感知すると、登録した6ヶ所までの連絡先へ自動的に通報。誰かが応答するまで警報を送り続ける。
製品内部にはマイクが搭載されており、警報の電話を受けて室内の様子を音声で確認することが可能だ。さらにスピーカー機能が搭載されているために、通報を受けた電話から室内の状況を判断しながら、室内へ向けて威嚇・警告を行うこともできる。
 センサーが異変を感知した際に自動的に登録先に連絡するシステムについては、電話回線を使用する仕組みのため、ビジネスホンでは使用できないことがあるので、導入前に問い合わせておいたほうが良いだろう。
 なお、本体希望小売価格は2万4800円(税別)。ドアや窓に設置するためのオプションコードも別売りで用意されている。

中田デジタルコンテンツ 外出時の侵入者を威嚇 写真撮影し携帯へ転送 月額1980円で1室単位の防犯対策
 防犯用製品を幅広く取り扱っている中田デジタルコンテンツ(富山県魚津市)では、センサが侵入者等の異常を感知すると、メール画面にあるURLにアクセスし、携帯電話でその画像を確認することができる「ルームセキュア」を販売している。
使用方法については、あらかじめ通報先を設定し、出かける際に外出モードに切り替えるだけである。
 外出中に部屋で異常事態が発生した場合、「ルームセキュア」は警告音と光で侵入者を威嚇し、それと同時に写真を撮影する。撮影した画像はネット回線を通じて携帯電話に届けられ、現在の室内状況を把握することが出来る。
 本体価格は2万9925円(税込)。月額利用料1980円が一般的なコース。緊急出動サービス付きのコースでは月額利用料2478円となり、緊急出動費は1回当たり4725円となっている。
 なお、異常事態発生時に撮影した画像を携帯電話に送る必要から、ブロードバンド環境を用意する必要がある。




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