不動産トピックス
今週の一冊
2006.02.13 15:13
ファンドの形成と売買を図や表を取り入れて解説
不動産証券化のすべて
著者:三菱UFJ信託銀行不動産コンサルティング部
発行:平成18年2月16日
単価:2000円+税
出版社:東洋経済新報社
不動産証券化という言葉を聞いたことはあっても、それが正確に何を指すか理解している人は少ないのではないだろうか。
本書は、ファンドの形成と不動産売買、またそれによって近年高まってきた不動産の流動性と出口としてのREIT市場について、不動産証券化の全体像を短時間でつかむことを目的として書き上げられたものである。
全七章で構成され、基本的な仕組みに係わる内容は、基礎から分かりやすく解説する事を心掛けてある。図や表を多く取り入れてあることも理解を早めることに役立つ構成となっている。
2004年度までで証券化された不動産は約7・5兆円、証券化された累積不動産は延べ20兆円の現在、不動産証券化に興味はあるが、仕組みは分からずに投資を諦めている方等に一読を勧めたい。