不動産トピックス

クローズアップ 省エネ編

2006.02.27 11:44

オムロン 使用電力を携帯電話で確認可能 2年間のデータ蓄積機能を備える
 オムロン(京都市下京区)では、昨年より建物・工場で使用された電力データをWEB画面・携帯電話で確認できる電力・デマンド監視装置「SW150-P/PK」の販売を開始した。
 この製品の特徴は、建物で使用された電力を、リアルタイムでパソコン・携帯電話上で確認できることだ。
 各建物に設置された計測機器は、NTTドコモのパケット通信網を使用し、電力メーターから計測したデータを同社が管理するM2Mデータセンターへ無線で送信する。
 センターでは2年分のデータを蓄積することができ、日報・月報などの短い期間から年単位の電力データをWEB上でいつでも確認する事が可能だ。
 iモード等のEメールができる携帯、PHSで随時状況を確認できることに加え、設定した電力使用量を越えそうになると携帯電話に警告メールを送信する機能も持つ。
 大きさは幅が12・5㎡と、アンテナ等も全て製品内に治めたオールインワン機器にも係わらず小型で、電気メーターとの設置に際して製品の大きさが邪魔になることはないだろう。
 製品価格は定価14万円より。月々の契約は5000円からとなっている。

朝日テック工業 擬音・消臭・ノータッチの女性用トイレ洗浄機 4割以上の節水効果発揮した事例も
 朝日テック工業(東京都文京区)は、「擬音」「消臭」「洗浄」「ノータッチ」の4つの機能を持つ女性用トイレ洗浄機「omoiyari」の開発・販売を行なっている。
 着座と同時にセンサーが働き、「小川のせせらぎ音」が流れることで、用便時の音は室外に聞こえない。入室後75秒で消臭とアロマテラピー効果が現れ、臭いを遮断。立ち上がると再びセンサーが反応し、着座時間が120秒以内なら約8リットル、それ以上の場合は約12リットルの水を流す。
 「製品は自動化されているので、トイレ内で何かに触れる必要はありません」(太田氏)
 製品中央のエチケットボタンを押すと何時でも水を流せる仕組みになっているので、安心して使用できる。擬音によって女性特有の2度流しを抑えるだけでなく、最適な水量を流す事で大幅なコストカットが見込める。
 既に有名百貨店に導入されており、店鋪によっては4割以上の節水効果を上げたという。
ダイアン・サービス 空調からの不快な直撃風を防ぐ 空気を効率よく循環させ室内温度均一化
 「当社のエアーウィングを空調に設置すれば、冷房や暖房の不快な直撃風を防ぎ、室内の空気を効率良く循環させる為、省エネにもつながりますダ」イアン・サービス(東京都品川区)の杉田氏は話す。
 空気の流れをよくすることで、ムラなく冷暖房することができるため、シーズンを通して室内の温度を均一化させ、結果的に空調機の過剰な運転を抑えることができるという。また、「エアーウィング」はアームの部分が前後180度、上下にも動かせるので好みに合わせて自由な風向きに設定することが可能となる。
 専用のアダプターを使用することで、天井埋め込み式や壁掛けタイプ等、ほとんどのエアコンに設置が可能だ。その際にネジや穴あけ工事も必要ないため、誰でも簡単に設置できる。オプションとして、エアーウィングの裏側に断熱マットを装着して結露を防止する事も可能だ。
 現在はプレート部分に植毛処理が施されて結露を起きにくくし、性能がアップした「エアーウィングプロ2」も販売されている。
 価格はエアーウィングプロ2の場合で、実勢価格は3800円前後。

ディーシーティ 蛍光ランプの寿命を延ばす点灯管 小刻みな消灯の負担を軽減
 半導体素子及びコンピューターペリフェラル、通信機器の開発・販売を手掛けているディーシーティ(東京都渋谷区)では、設置するだけで蛍光ランプの寿命が長持ちする点灯管「長命君」の開発・販売を行なっている。
 通常ランプ点灯時には電極予熱(フィラメント)と放電を開始させる高圧パルス(800V〜1000V)が発生する。それを0・02㎡秒単位で最適なコントロール下に置く事で、高圧パルスの衝撃を最小限に押さえ、電極寿命を確保し、蛍光ランプの寿命を飛躍的に延ばす効果があるという。
 また、加えて電灯の長寿命化の他、蛍光灯がスイッチを入れた瞬間に点灯するというメリットもある。
 従来は省エネの為に明かりを消すことで電灯の寿命が早く尽きるというデメリットが生じていたが、「長命君」の導入によって両立できるようになった。
 製品の値段はメーカー希望小売価格で934円(税込)より。

日立空調システム インバーターシリーズ3機種をモデルチェンジ 平均値を大きく上回る省エネ性能
 日立空調システム(東京都港区)では、「Hiインバーターアイビックス」シリーズの224型〜335型(8馬力〜12馬力)の3機種をモデルチェンジし、昨年の10月より販売を開始した。
 「送風機の形態にサイドフロータイプを採用し、軽量かつコンパクト化を実現しました」(関東支店 関口清隆氏)
 具体的には、床面積で28㎡、容積で53㎡、重量は57㎏もの小型化・軽量化に成功し、以前のトップフロータイプでは設置できなかった狭い設置スペースにも設置可能だ。新型の高効率DCスクロール圧縮機に大口径ファン及び新型細怪熱交換機を組み合わせた結果、冷暖平均が280型機で省エネ基準値となるCOP3・06を上回るCOP3・85を実現。グリーン購入法基準値126%と、省エネ効果を発揮している。
 本体価格は同社が販売する室内機「てんかせ4方向」とのセットで希望小売価格173万2900円(税別)より。




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