不動産トピックス

クローズアップ 非常用誘導灯編

2006.03.20 13:58

松下電工 表示面が従来製品の3分の1 管径わずか4mmの細さでコンパクト化・省エネを実現
 松下電工(大阪府門真市)は、誘導灯コンパクトスクエアを販売している。視認性を確保しながら、表示面を従来製品の3分の1の大きさにカットしさらに大幅な省エネを実現している。
 コンパクトスクエアは、管径わずか4mmの細さで高い輝度が得られる「冷陰極蛍光灯」を採用している。それによって器具のコンパクト化・スリム化、省エネ・省メンテが可能となった。
 省エネ率はコンパクトスクエアのB級と従来形中形と比較した場合約75%、B級と従来形大形と比較すれば93%削減される。ランニングコストの試算では従来形誘導灯は年間56万3754円、コンパクトスクエアであれば10万7814円となり年間コストで45万円のコスト削減となる。
 値段の一例は避難口誘導灯C級サイズで2万4800円。

東芝ライテック 最大で約80%の省電力 12年間で1回の交換
 東芝ライテック(東京都品川区)の販売する高輝度誘導灯「エクセリード・L」は、冷陰極蛍光ランプ内蔵電池の寿命が6万時間(約6年間)を実現している。誘導灯の耐用年数(12年間)で1回の交換で済むのが便利な特徴だ。
 サイズは大まかにわけてA級、B級、C級の3タイプがあり、従来製品の大型、中型、小型にあたるがそれぞれの表示面積は約3分の1サイズとなっている。
 さらに電力も同社の従来の製品に比べて大幅にダウンとなっており、約55~80%の減少幅だ。
 例えばビルに従来品の中型誘導灯を100台設置した場合は5年間の電気代が約259万3200円、エクセリード・LのB級の場合は5年間で約65万3400円で済む。約194万円の得をする計算となる。
 また、ネットワーク制御により自動点検・一括監視を行い点検管理のサポートがえきるエクセリード・LAも同時に販売している。
 尚、エクセリード・Lシリーズの値段は点滅型、防湿防雨型、長時間誘導音付加点滅形などのタイプやサイズにより異なるが、一般型のC級サイズ、1蛍光灯、バッテリー等の自己点検タイプの場合、本体2万1300円、表示板3000円の総額2万4300円だ。

たかアート 誘導サインプレートステッカーを販売 貼るだけで簡便に設置 メンテナンスも一切不要
 たかアート(大阪市中央区)は誘導灯補助となるユニークな製品を販売している。蓄光塗料を使用した誘導サインプレートステッカーだ。
 消防法では建物内の非常口には避難誘導表示が義務づけられている。主に設置されているのは蛍光灯タイプのもので、停電時でも内蔵されている蓄電池により最低約15分間は光設計だ。しかし、地震などの破壊をともなう災害が発生し、蛍光灯が損壊した場合の効果には不安が残る。
 誘導サインプレートステッカーは壁面にシールして使用し、電力によらず蓄光塗料で発光するものだ。万一の際に備え誘導灯との併用が望まれる。取付には工事などの必要はなく、貼るだけで簡便にできる。メンテナンスも不要だ。
 値段はタイプ別に3500~5500円まで。

JFEC HPから見積もり依頼が可能 誘導灯のリニューアル是正工事義務を実施
 消防設備、建築基準法と消防法の複合問題解決、懐中電灯販売などのJFEC(東京都立川市)は、誘導灯のリニューアル及び是正工事を行っている。
 リニューアルは旧型誘導灯から3分の1サイズの新型誘導灯の交換が中心となる。
 作業は次のような手順を踏んで行われる。
 まず、一旦設置されていた誘導灯を取り外し、次に壁面のすすや埃を除去した上でリニューアル用化粧プレートを設置する。
 これにより誘導灯のサイズを小さくしても壁面の汚れが目立たないようになる。最後に化粧板の上に新規の誘導灯を設置して工事が完了となるが、作業時間は1台につき約30分となる。
 是正工事はレイアウトの変更等による誘導灯の視認障害、適正設置台数の確認などを行う。
 費用はビルの規模によって大きく異なるが、同社HPから見積もり依頼ができる。




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