不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.04.10 11:51

日本プライムリアルティ投資法人 サンケイビルが運営管理する複合商業ビル JPR神宮前432がオープン
 サンケイビル(東京都千代田区)が運営・管理し、日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)が所有する「JPR神宮前432」ビルが今月8日にオープンする。
 同ビルは、ファッション・飲食店などが集積した複合商業ビルで、立地は神宮前交差点を竹下通りに向かう明治通り沿いに建つ。
 地下1階から地上7階の8階建てで、敷地面積約218㎡、延床面積約1087㎡の規模となっている。
 同ビルはサンケイビルが企画開発し、証券化した物件で、先月24日に同社が立ち上げたSPCから、日本プライムリアルティが信託受益件を取得したものだ。
 取得価格は約44億円、年間想定収益は1億5400万円で想定利回りは3・5%としている。入居テナントに関しては、地下1階と1階には、「SHIBUYA109」などに5業態を展開するアパレル販売のララ・プランによる2ブランドが出店する。内訳は、地下1階が今春デビューする同社初メンズブランドの1号店「グリーン・トライブ」、1階が「神宮前交差点」近くから移転オープンする「ラブ・ガールズ・マーケット」である。
 2階〜3階は、スポーツ館ミツハシが手掛けるスポーツ用品専門の2店舗「ライフライン」「スポーツ・ミツハシ」が「YMスクエアビル」から移転し、アパレル商品を拡充する形でリニューアルオープンする。
 4階には、ホットヨガ・アロマセラピーの各サービスを提供するスタジオ「クオーター・グラツィア」が入居する。
 飲食店では、スローチャイニーズフード専門店「墨花居」(5階)や沖縄料理専門店「ちゅらり」(6階)をはじめ、最上階には、梅酒・焼酎を100種類以上揃える和風創作料理店「梅椿」が出店する。
 なお、6階〜7階は4月26日、5階は6月上旬のオープンを予定。

イオン グループ内でのノウハウ共有化効率化を推進し競争力向上図る ダイヤモンドシティの株式を公開買付け
 イオン(千葉市美浜区)は、今月3日に、同社が27・39%の株式を所有していた、SCの開発・賃貸・管理を行なうダイヤモンドシティ(東京都渋谷区)の普通株式を、公開買付けにより取得することを決定した。
 今回の公開買付けが成立した場合、ダイヤモンドシティは当社の持分法適用会社から連結子会社となる。
 公開買付け期間は、平成18年4月5日(水曜日)から平成18年5月1日(月曜日)まで(27日間)としており、買付価格は1株につき5500円としている。同額は、東京証券取引所市場第一部におけるダイヤモンドシティ株の過去3ヶ月間(平成18年1月4日から平成18年3月31日まで)の終値平均に、約15%のプレミアムを加えた金額に相当する。
 現在、同社による買付前所有株式数は1046万5950株で、買付け後所有株式数については2296万5950株(所有割合60・11%)を目指す。
買付予定株式総数1250万株のうち、公開買付成立には870万株を必要とし、さらに380万株を超過して買付けることになる。また、今回の公開買付けに要する資金は688億円を想定している。
 ダイヤモンドシティ株は、三菱商事(所有割合27・38%)も大株主の1つになっているが、公開買付への応募を要請しているという。
 これまで、イオンとダイヤモンドシティには上記の資本関係の他、人的関係としてダイヤモンドシティに取締役2名を派遣している。また、取引関係としては、ダイヤモンドシティが運営するショッピングセンターに、イオンがテナントとして入居している。
 公開買付け成功後は、ダイヤモンドシティとの連携をこれまで以上に深め、グループ内でのノウハウ共有化および効率化を推進することで競合他社との差別化を図り、グループの競争優位性をさらに高めることを目指していく。
 なお、本公開買付けが成立した場合には、ダイヤモンドシティと子会社であり、SC開発等を行うイオンモールとの経営統合を選択肢の一つとして、協議していく方針である。時期、方法等については現時点においては未定としている。

<商店街だより>練馬区で第19回照姫まつり開催
 ふるさと練馬まつり委員会は、今月23日の午前10時から午後3時30分に、都立石神井公園およびその周辺にて、「第19回照姫まつり」を主催する。同イベントは、練馬に伝わる中世の悲劇のヒロイン、照姫をしのぶまつりである。練馬区の代表的景勝地であり、歴史的旧跡を留める石神井公園を中心に、照姫伝説に因んだ時代まつりとして開催し、もって区民のふるさと意識の高揚と地域の活性化を図る。当日は、華やかな時代衣装を身にまとった行列が、石神井公園の野外ステージを出発し、約3キロのコースを練り歩く。野外ステージと石神井公園駅前では、照姫・奥方等の舞、武者による勇壮なパフォーマンスを予定している。出店・展示は48団体で、地方の名産品や、おまつりにかかせない綿あめ、焼きそばなどの屋台が目白押しに並ぶ。練馬区商店街連合会も出店し、「うるおいを暮らしにそえる商品券」として練馬区内共通商品券販売をする。また、地元商店会による協賛イベントも行なわれる。




週刊不動産経営編集部  YouTube