不動産トピックス
今週の一冊
2006.04.17 11:12
原色よりも自然色 地域景観を考える
景観法を活用するための環境色彩計画
著者:吉田愼悟
発行:平成17年9月25日
単価:3990円(税込)
出版社:丸善
都市における再開発事業が活発化し、それと同時に景観法の認知度が上がりつつある今、設計の段階から建物を街並みに合わせてデザインする考えが定着しようとしている。本書では、環境色彩計画の第一人者である吉田氏が、自身の経験を踏まえながら、さまざまな事例を取り上げ、その手法を説く。植物や動物など、本来の自然が持つ基調色を生かしながら、日本各地の伝統的な街並みに戻していくとは、一体どういうことなのか。原色を多用した都市景観を見慣れた人々に、地域の資産となる景観を育てるための色彩の選び方を教えてくれる一冊となっている。