不動産トピックス
商業ビル最前線
2006.04.24 10:34
三井不動産 「ジャズドリーム長島」増床計画全店舗を発表 7月5日にスケールアップオープン
三井不動産(東京都中央区)と長島観光開発(所在:三重県桑名市長島町)は、増床計画推進中のアウトレットパーク「ジャズドリーム長島」(三重県桑名市長島町、平成14年3月開業)を7月5日にスケールアップオープンする。
既存の施設に1万4300㎡を増床し、延床面積は合計で3万4800㎡となる。
店舗数は、91から145に拡大し、東海地区最大級、また三井不動産グループが展開する6施設のアウトレットパークにおいて、アウトレット店舗数、面積ともに最大規模に達する。
今回の増床により、ラグジュアリーブランドの一大集積の他、国内有力セレクトショップ、ファッションブランド、ライフスタイルカジュアル、スポーツ・アウトドア、ファッション雑貨など、アウトレット日本初7店、同東海地区初34店を含む幅広い業種の店舗を誘致し、来館者の多様なニーズに対応していく。
また、利便性向上のため、合計360席を有する大型飲食ゾーンも導入する。
増床にかかる事業費は約22億円。増床部を含んだ全体の1年間で、売上想定約210億円としている。
三井不動産は「アウトレットパーク」を全国で6施設、開発・運営しているが、その中で、「ガーデンウォ〜ク幕張」(千葉市美浜区)を昨年4月、また「マリンピア神戸ポルトバザール」(神戸市垂水区)を、本年4月7日に増床オープンさせた。
今後も「アウトレットパーク」は、既存施設の増床、新規事業機会獲得により、積極的な事業展開を図る。
プライムプレイス 錦糸町に新規商業施設が誕生 年間来館客数目標1500万人 話題店で売上250億円を目指す
東京建物(東京都中央区)の100%子会社である商業施設専門運営会社プライムプレイス(東京都中央区)は、今月20日に東京・錦糸町に商業施設「olinas」をオープンさせた。当日は、来賓として松島みどり衆議院議員、山崎昇墨田区長他を迎え「olinasモール」のエントランス前でオープニングセレモニーのテープカットが行なわれた。
同施設は「オリナスコア」と「オリナスモール」の2棟から成る、延床面積約5万5400㎡、店舗面積3万5000㎡の商業施設で、148店舗が入居する。
シネコンや700坪のアミューズメントフロア、話題のショップを揃え、年間売上目標250億円、年間来館客数目標1500万人を目指す。
なお、プライムプレイスでは、本年中に4物件の運営を行う予定で、平成20年までに10物件のプロパティマネジメント業務の運営受託を目標としている。
イオン 14万品目を24時間営業で提供 札幌市手稲区に新規SCが28日開店
イオン(千葉県美浜区)は、今月28日、北海道札幌市手稲区に「イオンスーパーセンター手稲山口店」をオープンする。同社の展開するスーパーセンターの21店舗目となる手稲山口店は、手稲区北部で行われている新しい街づくり”ホームタウン手稲西「明日風のまち」”の核となる商業施設として誘致を受け入れた。人口約16万9000人、約6万6000世帯の商圏が見込める。地域の暮らしに必要な14万品目の品揃えをするとともに、それらを「実感できる安さ」で提供し、さらに24時間営業を行うのが特徴だ。
延床面積1万9023㎡、商業施設面積1万6455㎡の規模で駐車場1295台を備える。
同SCは、開店時のSC周辺の交通渋滞を緩和するため、また建設期間中に協力したSC近隣住民にショッピングを楽しんでもらうために、今月25日〜27日の3日間をプレオープンとして営業する。
<商店街だより>池袋西口を回遊美術館に
地元駅西口22商店街や6大型店などからなるNPO法人「ゼファー池袋まちづくり」(理事長齋木勝好・池袋西口商店街連合会会長)は、先月16日から28日にかけて、「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」を開催した。
これは、かつての「モンパルナス村」を再現して、街を回遊美術館にしよう、という試みであり、地域の商店などが連携して池袋西口から新たな芸術活動を展開しようというものだ。
駅西口から要町・椎名町にかけての約40カ所に、地元ゆかりの芸術家の作品や子ども達の絵画を飾ったほか、各拠点を結ぶ無料回遊バスも運行させた。
期間中の週末には池袋西口公園を会場に「モンパルナスバザール」も開催され、ショッピングの場としての池袋西口をこのイベントを通じて、おおいにアピールしたことになる。
昭和初期には長崎、椎名町、千川地区などを中心にたくさんの芸術家がアトリエを設けて、熱心な制作活動を展開していたことに由来して、池袋地区は「モンパルナス村」と呼ばれていたのである。
当時さながらの若手芸術家の拠点を謳うことで、西口商店街の活性化につなげていく。