不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2006.05.01 10:03
シャープ 業務用空気清浄機を発売 除菌イオン」機能で菌の活動を抑制 大風量で大規模空間にも対応が可能
シャープ(大阪市阿倍野区)は、「除菌イオン」のシャワー機能を新たに搭載し、風量を9・0㎡/分まで高めることで、ホテルのロビーや保育園など多くの人が集まる公共施設の広い空間を浄化する業務用空気清浄機「FU90BCX」を発売する。
不特定多数が出入りする建物の空気の汚れは、人々が屋外から持ち込むウイルスやカビ菌、人が動くたびに舞い上がるアレル物質(ダニのふん・死がい)などが原因の一つになっている。本機種は、新たに搭載した「除菌イオン」シャワー機能により、強力な「除菌イオン」をシャワー状に放出し、ツインモーター・ツインファンによる大風量で部屋のすみずみまですばやく届け、空中に浮遊するアレル物質やカビ菌、ウイルスの活動を抑制する。
さらに、従来の抗ウイルス制菌加工に加え、新たに抗アレル物質加工を施した集塵フィルターと、タバコやペット臭などのニオイを除去する活性炭脱臭フィルターをそれぞれ2セット搭載し、吸い込んだ空気もすばやく浄化する。
なお希望小売価格は、26万2500円。
<注目の新技術>松下電工 業界初「LED歩道境界表示灯」を発売 高齢者などの夜間歩行支援 東京・練馬などで実証実験
松下電工(大阪府門真市)は、業界で初めて、歩道と車道・階段などの境界を白色LEDの光で知らせる「LED歩道境界表示灯」を6月1日より発売する。これは視覚機能が低下したロービジョン、すなわち高齢者や弱視の方々の夜間の事故防止や歩行支援のために、横断歩道での車道との境界や、階段などとの「境界表示」をする、地中に埋め込む照明器具。東京都練馬区や岐阜県高山市での実証実験を経て、商品化した。
視覚障害者は統計上約30万人(厚生労働省調べ)、そのうち70%は弱視といわれているが、潜在的弱視者はかなりの数になると推測されている。このような背景の中、国の施策としてハートビル法・交通バリアフリー法が制定され、まちのバリアフリー化が推進されているが、夜間のロービジョンに対する対策は充分とはいえない状況である。また、景観法に見られるように、景観に対して充分配慮した対策が求められるようになったという。
商品化にあたり、摂南大学(岩田三千子教授)との共同研究による所要輝度の検討、「光のユニバーサルデザイン研究会」(代表首都大学東京、秋山哲男教授)主催による東京都練馬区での実証実験や、岐阜県高山市と(社)交通バリアフリー協議会による情報バリアフリー実証実験に参画して検証を実施。自治体や市民(健常者、ロービジョン)の評価過程を経て改良を行い、商品化の運びとなった。
三菱樹脂 パーティション用ホワイトボードパネル販売 オフィス空間の省スペース化を実現
三菱樹脂(東京都千代田区)は、ホワイトボードと間仕切り(パーティション)を一体化したダイアパーティション用ホワイトボードパネルの発売を開始した。オフィス空間を仕切る本来の機能に加え、壁材表面にマーカーペンで書き消しができるホワイトボード機能を付与した商品で、会議室などのオフィス空間の省スペース化が図れる。
通常の間仕切りは、マーカーペンで書き消しすることができないが、今回発売するホワイトボードパネルは、表面材に自社開発した特殊な樹脂フィルム積層鋼板を採用し、マーカーペンで書き消しが可能。サイズは、幅1800mmで、高さが1100mm(3万9000円・税込)と900mm(3万8000円・税込)の2サイズラインナップしている。仕様は、標準パネル仕様とガラス仕様、特注品として木目仕様を揃えており、オプションとして「粉受けレール」「専用フック」も同時に発売開始した。
同社では、プロジェクタースクリーンとして使用できる間仕切りの開発など、表面材に使用する樹脂フィルム積層鋼板を自社開発できる強みを活かして、間仕切りの高機能化を進めていく。なお、オプションの価格は、粉受けレール8000円、専用フック(2個)で1200円となっている。
ナブテスコ 検知エリア幅4m超えるワイドエリア型センサー 大型自動ドアでも1台で対応が可能
自動ドア大手のナブテスコ(東京都港区)は、検知エリア幅が4mを超えるワイドエリア型の無目(サッシ上枠)付センサー「SSP21スーパーセンサー」を開発し、販売を開始した。
このセンサーは、ドアウェイ(ドア走行)を含む5列×6スポット×2組(60スポット)の高密度な検知エリアを設けた近赤外線反射式の自動ドア用センサー。検知エリア幅が4m(取り付け高さ3・5m時)を超えるワイドエリア型のセンサーであり、従来、大型の自動ドアなどで広い開口幅をカバーするために複数台のセンサーを設置する必要があった場所でもこの製品1台にて対応が可能だ。また、同社が開発・発表した「ドアウェイ監視機能」を本製品でも採用しており、自動ドア開口周辺の安全性を高めている。
なお、同製品は本年4月から実施されている「スライド式自動ドア安全ガイドライン」に対応した製品である。
初年度の年間販売台数は1万台を見込んでおり、特にビルの大型エントランスや郊外の大規模店舗に提案していく。
<新商品レビュー>ダイキン工業 室内ユニット「薄型ダクトタイプ」を発売 下がり天井等にも対応老人福祉施設にも最適
ダイキン工業(大阪市北区)はビル用マルチエアコンVe-upシリーズ用室内ユニット「薄型ダクトタイプ」を新たに開発、2・2〜7・1kWタイプ・全6機種を本年9月より新発売する。
「薄型ダクトタイプ」は、吹出角度の改善で吹出部の圧力損出を低減した「新型スクロール」や小径高静圧ファンを新開発したことで、全機種製品本体高さ200㎜という薄型・コンパクト化を達成すると同時に、3・6kWタイプで29dB(Lタップ時)という郊外の深夜と同等の静音化も実現した。また天井埋込ダクトタイプとしては業界初のドレンポンプ内蔵により設置自由度を広げている。さらに設置条件に合せて吹出・吸込グリルなどによる空気の流れを妨げようとする機外静圧をリモコンから変更できるなど施工性も向上した。
製品本体高さを200㎜の薄型にすることでホテルの客室や病院、老人福祉・保健施設などの居室に多く見られる下がり天井などの限られた空間でも最適な設置・設計が可能だ。
ダイナワン 商業施設向け新商品ラインナップ 木目調タイルなど27種類発売
INAXが店舗・商業施設向けに設立したタイル・建材販売会社のダイナワン(愛知県常滑市)は、「ダイナデザイン」の06年新商品として、欧州で人気の木目模様タイル「ボアーゼ」など27種79色を発売する。
新シリーズは、ガラスや磨きタイルのワンポイントがポイントの「セメンティ」、リーズナブルな価格で高意匠の「ポルフィード」など、和風タイル・ガラスから石材まで幅広いラインナップで展開。5月1日に17種類48色、6月1日に2種7色、7月1日に8種24色を、それぞれ首都圏・関西圏・中部圏・九州圏の営業拠点より発売する。
材料標準価格は7140円/㎡〜5万5766円/㎡(材料代で消費税込。施工費・加工費・運賃等は別途)。一年後のひと月あたりの販売目標は、月間3万㎡だ。
三機工業 モバイルBEMSを無償貸出 省エネ支援ビジネスを拡大
三機工業(東京都中央区)は、4月1日に施行された、改正省エネ法に対応するため、簡易に省エネルギー診断を可能にした、モバイルBEMSを無償貸出し、短期かつ早期に計画書などを作成するシステムを構築。全国の顧客に対応するため、エスコ事業推進室の中に新たに立上げた「顧客省エネ支援チーム」により営業を開始した。
半年間は機器を無償で貸し出し、運用方法や改善ポイントを指摘する。システムを半年以上使用する場合は、システムを購入することもできる。同社では、当初30セットを用意し、管理指定工場などに向けて提案していく。なお、新規顧客も無償貸出の対象である。