不動産トピックス
クローズアップ ビル内広告編
2006.05.01 10:01
アペル ビルの窓を情報端末化 PR映像をタッチし店舗情報を気軽に入手
アペル(東京都中央区)は、ガラス面に映像を投影しその画面をタッチパネルとして操作できる「アイコレクション」を4月から販売している。
同製品は、ビルの窓にプロジェクターで映像を投影するタイプと、壁面・柱などに液晶パネルを設置するタイプがある。広告主である飲食・物販店などのPR映像にタッチすることで、情報端末として機能し、ユーザーは店舗情報などを入手できる仕組みとなっている。
同社によると、老若男女が気軽に使えて楽しめる情報伝達方法として開発したという。
広告料金は1件につき年間60万円前後としており、ビルオーナーは、同社と協力関係にある広告代理店と連携することで、広告収入を得ることが可能だ。既に、台東区浅草のビルや福岡県の大型ショッピングセンターで採用が決定しており、本年度中に1000台の販売が目途だ。
シアーズ 液晶モニタで電子POP広告 盗難時は保険が適用
電子POP広告機器を制作・販売するシアーズ(東京都港区)は、新製品として「SDImpac・TV」をリリースした。
これはICメモリーが内臓された(SDメモリーカードにも対応)小型モニターで、ビルなどに設置してPR映像を流すものだ。従来よりサイズが大きく、広告の訴求力が増したものとなっている。画面サイズは5インチで、本体前面2スピーカー・ステレオ対応、重量は330gとなっている。なお、対応温度は0℃から30℃としている。料金は契約内容により異なるので、同社に問い合わせとのこと。
同製品は巻き戻しや画像劣化がなく、開閉館時間にあわせて24時間タイマーセットができる(休館日指定も可能)。メンテナンスも不要なため、管理人などの負担もない。機材故障に関しては代替機で対応し翌日に設置する。また、盗難の場合は保険が適用される。
ディーシーアール ビル床面からの広告戦略 約1年で投資費用回収
ディーシーアール(群馬県高崎市)は、ビルの床面を利用した広告をプロデュースしている。
同社が提供するのは「DCRプラズマネット」という広告システムで、床にプラズマのモニターを埋め込み、ユニークな視覚的効果のみならず音響効果も発揮して広告宣伝を行なえるものだ。また、ビルや施設全体の賑わい演出効果にもつながる。
最大のメリットは、単なる床を収益スペースに変えられることだ。資材設置費は約600万円かかる。広告料設定例を月額10万円、10社で月額100万円の収益とすると、オーナーの取り分は50%で月額50万円の収入となる。投資回収は1年で済む見込みだ。
また、床面だけではなく、壁面を利用した同様のサービスもある。こちらは、初期投資費用が床面よりも低く、約8ヶ月で投資費用を回収できるとしている。
これまで、VIVREなどの商業施設やPRONTOなどの店舗内や駅に使用されている。
アドムーブジャパン エスカレーターの手すりを活用 抗菌特殊フィルムで本体の品質を保護
アドムーブジャパン(神奈川県横浜市)は、ビル・施設内のエスカレーターや動く歩道の手すりを広告媒体として活用する「ShowRail」サービスを開始した。
これは手すりに広告デザインの施された抗菌安全・特殊フィルムを貼り付けて、エスカレーターを広告媒体として活用するものだ。
エスカレーターのオーナー(ビルオーナー)にとっては、新たな施設等の負担は全くかからず、新しい収入源を得られ、広告主にとっては新たな訴求メディアを得ることになる。
フィルムは伸縮性と耐久力を兼ね備えており、粘着強度を保ち剥離後に貼り跡が残らない粘着剤で貼り付ける。広告効果を発揮しながら、手すり本体を美しく保護することができるのが利点だ。また。フィールドテストを繰り返した結果、安全面も確認できており、PL法に基づき保険も適用している。
オーナーの得られる広告収入は、媒体面積やクライアントとの契約による。初期費用のかからないスペースの活用として有効だ。