不動産トピックス
クローズアップ 防災機器編
2006.05.15 17:23
ヤマック 全ての点検表のDLが可能 管理ソフトに対応した書式
ビル等建物の定期消防点検のための管理ソフトを開発・販売するヤマック(東京都立川市)は、同社ホームページから、設置届、試験結果報告書等の全様式がダウンロード可能となった。
これにより、WEB上で概要表、防火管理関連、消防設備点検票まで、必要なフォーマットの全てを揃えることができる。
同社代表取締役山内昇氏はソフトの特徴を次のように話す。
「これらのフォーマットは管理ソフト『楽チェック』に自動転記されます。転記時には、較正年月日が入るようになっています」
さらに、別売のLAN‐PACKを導入すれば、複数台のPCで点検票の編集が作成できるようになる。
同ソフトでは、データベース画面で、全物件を管理し、各物件で最大100テナントまで登録することが可能だ。各テナントで使用する書類を選択し、住所、テナント名、権原者、防火管理者等の自動転記機能が設置されているため万一の場合の対応に困らない。
また、各テナント毎、各物件毎で一括で印刷・出力することも可能となっている。
ソフト価格は消防設備点検の管理のみの標準タイプが9万8000円となっている。防火対象物定期点検、工程表、画像の取り込みが可能な『楽チェックPRO』は、12万8000円だ。
トリスター 「ライフメール」サービスを開始 災害時に安否確認を自動配信
トリスター(東京都渋谷区)は、先月21日から災害時の安否確認機能付き災害情報通知サービス「ライフメール」を開始した。
同サービスは地震、台風、津波などの災害が起きた際に、速やかにお客様の安否を確認し、家族や友人にメールで連絡するサービスだ。家族や友人と一緒に加入すれば、電話等での連絡がとりづらい状況でも、お互いの安否を確認できる。
同社において、全国の災害情報をデータセンターで高速処理し、一定規模以上の災害が発生したら、速やかに安否確認メールと災害情報メールを送信するシステムである。
受信したサービス加入者は、このメールに無事を登録するだけで、あらかじめ登録しておいたメールアドレスに利用者の安否を通知できる。
災害レベルは、震度5以上の地震・津波や登録エリアの災害情報に基づき配信される。
データセンターは、震度8レベルの地震にも堪えられる免震構造で、1週間の自家発電能力も備えており万一の時にも安心である。
また、指定した地域で、設定したレベル以上の災害が発生した場合には災害情報メールを、日本気象協会からの専用線で、リアルタイムで配信する。
サービスはライセンス制になっており、6ヶ月で1260円の価格となっている。
沖電気防災 警報盤防災防犯警報盤を販売 監視カメラで火災場所を早期発見
沖電気防災(東京都港区)は、映像式HUMAP防災防犯警報盤の販売を開始した。
これは、火災地区等を点滅や点灯(LED発光)により地図上に表示する機能と、ビル内外に取り付けられた監視カメラや侵入検知器を制御・統括する機能を持ち合わせた警報盤である。
特徴は、地図に加えて防犯監視の映像モニタが設置されいることで、防災時には防災地区の早期発見と迅速な消火活動が期待できる。また、火災報知受信機の操作部と防犯受信機が上下に分けられており、緊急時にも冷静な操作が可能となるように工夫されている。
地図の作成はパソコンによるフィルムカラープリントで、利用者の趣向に合わせ自由な表示・デザインができる。地図の変更も可能だ。
加えて、火災地区等を発光表示するLEDも地図の変更と合わせて移動が簡単で、自由に行なえるのも利点である。
監視カメラは常時監視の他、非常押しボタンが押されると近傍監視カメラの映像が表示されるとともに、地図上のLEDが発光する仕組みとなっている。発生場所への急行・事前の対応が容易となる。
なお、価格はオープンとしている。
明星電気 地震情報を発生前に検知 ネットワーク化で広域的な防災対策
明星電気(東京都文京区)は、地震発生を検地する計測震度計を販売している。
同製品は強い揺れが到達する前に地震発生を検知し、スピーディで的確な防災行動への対処を可能にするものだ。
震度計の内部には、初期微動(P波)を分析し、震源の位置や強い揺れ(S波)が到達するまでの余裕時間を推定する、「ナウキャスト機能」が搭載されている。画面には「推定震度」「マグニチュード」「震源地からの距離」「到達時間」等が表示され、到達後は実際に起った震度情報に切り替わっていく。
波形情報を収集機能により、地震情報をリアルタイムで収集できるのも魅力の1つとなっている。
また、多点で計測することで、独自で地震情報を取得することも使用法の1つである。地震情報対応型ネットワークシステムとして機能し、早期警報・防災対策を広域にわたり行うことが可能だ。
気象庁、報道機関、大学・研究機関など多くの納入実績がある。
同社によると、地震情報機能の推定震度、到着予想時間には設置条件等による誤差が含まれており、必ずしも全ての地震災害を軽減することを保証するものではない。
プロサス 発煙・発火前に警報 パソコンルームに最適 オーバーヒート現象を検知するシステム
プロサス(東京都新宿区)は、早期火災検知システムIFDサイラスを販売している。このシステムは、オーバーヒートに固有の現象を発煙段階以前で捉え、発煙・発火による不可逆的損傷や、消火活動による損傷、システムダウンを防止する措置をとるものだ。
火災へのプロセスは可燃物が常温から加熱されることにより温度が上昇し発煙、発火に至るが、IFDサイラスは可燃物によって決まる発火点温度のほぼ2分の1の温度になると空気中に放出を開始する熱分解微粒子を検知して、即座に警報を発する。
コンピュータールーム、サーバルーム、クリーンルームなど、発煙・発火の検知では遅すぎる場所や、高価なガス系消化設備の代替品として最適である。
仕様は4タイプあり、最大監視対象面積836㎡から3344㎡まで検知できる。温度0〜50℃、湿度0〜95%の環境で正常に作動する。
価格は個数や面積・形状に応じて異なるが、同社ホームページから見積り依頼が可能だ。