不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.05.22 16:22

成田国際空港会社 国内最大級の免税品ブランドモールがオープン 初年度売上げ120億円を目指す
 成田国際空港会社(千葉県成田市)は、来月2日から供用開始する第1旅客ターミナルビル南ウイング出国エリアに、同日において、免税品ブランドモール「naritanakamise(成田ナカミセ)」をオープンさせる。
 南ウイング3階の出国審査場から搭乗ゲートまでの間に、「エルメス」「フェラガモ」など有名ブランドのブティックや酒販店など17店舗が出店する予定だ。全体の店舗面積は約3500㎡で、免税品ブランドモールとしては、国内最大級の規模となる。
 コンコースや内装デザインには和のテイストを散りばめ、日本の繊細な「おもてなしの心」をスマートに表現する。落ち着いた雰囲気の中で、世界の有名ブランドが華やかに競う空間は、成田ナカミセならではの光景となる。
 各空港会社では、「出国前に買い物をすませて機内へ」とPRし、旅行前に日本でブランド品などを買う「成田買い」の習慣を定着させていきたい模様だ。
 昨年の成田空港の旅客数は、欧州路線の好調などを受けて、前年比1%増の約3155万人、発着回数が2%増の約18万8300回となり、いずれも過去最高の数字を記録している。同社によると、豊富な集客資源を活かして、成田ナカミセの初年度の売上高は120億円を見込んでいるとのこと。

イケア・ジャパン イケアグループ日本1号店が船橋に開店 スウェーデン発のホームファニッシング会社
 イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は、「IKEA船橋」を先月末にオープンさせた。
 同施設は、京葉線南船橋の駅前に位置し、店舗、イケア・ジャパンオフィス、2200台の駐車スペースを備えた、延床面積約4万㎡5階建ての施設だ。
 「IKEA」は、1943年にスウェーデンに創立され、現在イケアグループとして34カ国、233店舗を展開する。総売上高は148億ユーロ(約2兆円)。IKEA船橋は日本1号店となる。
 「デザインと機能性を兼ね備えたホームファニッシング製品を、安価に提供する」という経営理念の下、日本の生活様式や日常の様々な問題をリサーチするため100軒以上の日本家庭を訪問。IKEA船橋ではその経験を基に、日本の標準的な間取りの部屋を70以上備えたショウルームを設置。来館者に様々な収納アイデア、快適なレイアウトなどを提案する。
 今後、日本市場においては、IKEA船橋を皮切りに、首都圏に4〜6店舗、関西地区に4〜6店舗での展開を予定している。

<商店街だより>商店会・大学・行政が連携して街づくり
 昨年度からの3カ年計事業として、江戸川区、小岩駅前通り美観商店街、千葉商科大学が進める『えどがわ産学公プロジェクト事業』で、「一店逸品」「フラワーバザール」「コミュニティ誌」の3事業がスタートした。
 来月にも各事業ごとに、千葉商科大学の担当指導教官や学生も交えた実行委員会を発足させる。
 同プロジェクトの連携スタイルの特徴は、産学公連携の「事業企画・実施段階」に先駆けて、産公が資金助成し大学が実施する「調査・研究段階」が盛り込まれている点だ。昨年度に区・商店会の折半で100万円の調査研究費を大学側に拠出。これを原資に同大生6名が全国各地の一店逸品活動を調査して歩き、その課題や提言を研究論文としてフィードバックしている単なる「お手伝い要員」としてでなく調査研究機会を提供し、さらに資金面でも支援することが、スムーズかつ継続的な連携を生み出していると言えるだろう。

ノバレーゼ 「アマンダンヒルズ」が開店 本厚木から車で約15分緑に囲まれた立地に建つ
 レストラン運営・ウェディングプロデュースのノバレーゼ(東京都港区)は、今月15日、神奈川県厚木市森の里にリラクゼーション・レストラン「アマンダンヒルズ」をオープンさせた。同施設は小田急小田原線「本厚木」駅から車で約15分の立地に建っている。緑に囲まれた高台に位置し、7728㎡の広大な緑に包まれた環境にある。
 施設のデザインは、「ユナイテッドアローズ原宿本店」などファッションビルを中心に手がけてきたデザイナー佐藤一郎氏を起用。同物件に関しては景観を活かして、「リゾート」をコンセプトに設計された。店内は、白や周囲の木々を連想させる茶色を基調に、落ち着いた朱色を配置し、森の中で食事をしているかのような空間を演出している。席数は60席を用意してある。
 営業時間は、景色や鳥のさえずりといったロケーションの魅力を最大限に感じることができるランチタイム(11時〜16時)のみの営業となる。
 なお、祝日・休日は施設全体がウェディング会場として運営される。




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