不動産トピックス
クローズアップ 駐輪・駐車場機器編
2006.05.22 16:20
アドウィング 国内初、車止めを広告媒体に使用 1区画2000円からのPR
ビル看板などを手掛けるアドウィング(大阪市西区)は、駐車場に使用する車止めを国内で初めて広告媒体として活用する「アドパークエコ」(特許出願中・意匠登録出願中)を開発した。
100%リサイクルの樹脂性ポリプロピレンの本体1セット(車1台分)と取付け用アンカー6本がセットで4500円(施工費・シート代別)と、通常の車止めより高価だが、広告主が現れた場合、駐車場オーナーは1区画数千円程度の広告収入を得られる。広告主は1区画2000円からという低料金でPRや販促を行うことが可能だ。
広告の表示面は内外ともに、高さ75㎜横520㎜で、耐水・対候性を持つ広告シールを使用。夜間でも光る反射シートを採用する。なお、広告主の専用駐車場との誤解を防ぐために「ご自由に駐車してください」などのコメントを広告下部に表示。広告主・内容については、事前に協議するため、駐車場オーナーと競合する企業の広告掲載は防ぐことができる。
「当社はビルの屋上看板などを手掛けていますが、他にも何かインパクトのある広告媒体は無いかと考えている際に、このアイデアを思いつきました。ショッピングセンターやコインパーキングなどへ積極的に提案していきます」(代表取締役渡辺洋司氏)
アマノ フラップ式料金清算機の新型発売 防犯対策を強化操作性なども向上
駐車場機器を販売するアマノ(横浜市港北区)は、本年よりフラップ式料金清算機の新機種「新型フラップ式清算システム」を発売した。
このシステムはフラップ板(ロック板)を用いた無人パーキング向けのシステムで、受付券を発行することで清算時に車室の押し間違えを防止する機能を追加。従来品に比べて操作性を向上させている。また、紙幣リーダー、つり銭取り出し口破壊による盗難防止対策やサービス券の不正再利用の防止など防犯対策も強化された。
扉を開けずに「不正/強制出庫履歴印刷」「つり銭補充必要数印刷」「案内放送のON/OFF設定」が行えるなどメンテナンス性も向上し、オプションでプリペイドカード清算に対応するなど利便性を高めている。
システム価格は150万円〜となっている。
ミック 3タイプの移動式駐車装置を販売 ドアを開く空間が不要盗難被害の危険も減少
「アスノくん」シリーズは、ミック(群馬県吾妻郡)が開発した移動式駐車装置で、縦移動式の「アスノくん―K」、横移動式の「アスノくん―E」、旋回式の「アスノくん―Ⅱ-E」の3タイプが販売されている。
車を駐車させる場合、通常は、前進及びバックで、車庫内に縦方向に駐車させることになるが、運転席側ドアの開く横スペースが必要(車の幅プラス最低60〜70㎝)。しかし、同装置の使用により、10㎝のスペースがあれば、駐車が可能となる。また、駐車装置に乗っているため、車両盗難の危険も減少する。
軽四輪から普通乗用車、当然、前輪、後輪駆動でも4輪駆動でも利用可能。なお、設置場所はコンクリート床(アスファルト、砂利等の上には不可)に限られ、装置設置場所には家庭用100V電源が必要。コンクリート工事及び電源工事に約2週間、据付け工事に1日を要する。
JFEプラント&サービス 放置自転車問題に貢献する機械式駐輪場 景観に調和したデザインが可能 収容能力高く入出庫時間も短縮
JFEプラントサービス(横浜市鶴見区)の立体式駐輪場「サイクルツリー」は、地上型と地下型の2タイプがある。
小さな空き地での設置や軒下の有効利用や、人通りの多い場所でも通行の邪魔にならない設置が可能で、簡単なカード操作による自転車の出し入れや、リフトの上昇と旋回の同時作業により、入出庫時間の短縮を図ることもできる。立体式のため、自転車の盗難防止にもつながり、平置式駐輪場に比べ、収容能力が高いのも特徴となっている。
駅前ロータリーや、オフィス街、ショッピング街などに、木をモチーフとしたデザインを外観に施すことにより、景観に調和させることができるという。時計や電光ニュースボードなどの設置やイベント時の飾り付けにも利用することも可能である。