不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2006.06.05 15:03

<セキュリティNOW>NECインフロンティア ワンドア1万7000円の入退出管理 ICカードと電子錠のセット保守・メンテナンスも一体化
 NECインフロンティア(東京都港区)は、ドア1枚の入退管理に必要な設備機器と設置工事、メンテナンスを一まとめにして販売するワンドアパッケージ商品を「セキュアフロンティアSタイプ」を6月から販売開始する。
 この製品は、同社が展開するICカード対応入退管理システム「セキュアフロンティア」を、ドア1枚から手軽に導入できるようにパッケージしたもの。ICカードを読み取り、電気錠と連動してドアの施錠開錠を管理するSIU(サテライト・インテリジェント・ユニット)1台と電気錠一式、ICカード30枚、設置工事、365日24時間体制の保守メンテナンスを一つの商品として、リース販売形式を中心に展開する。ドア1枚あたりにすると、月額1万7000円程度を見込んでいる(消費税別・一部のドアを除く)。
 セキュアフロンティアの販売活動の中で、特にテナント入居している企業や営業所など、管理ドア数が1〜2ドアなど少ない事業所から「入退管理システムを導入したいが、ワンドアで簡単に始められるシステムで導入を試みたい」という要望が非常に多いことに着目した。ワンドアの入退管理システムを1パッケージで実現し、将来システム規模拡大の必要が生じた際には、簡単なカスタマイズでシステム拡張を行うことが可能だ。
 同システムは、管理ドア数が少ないユーザーの入退管理システム導入を有利にできるほか、入退管理システム導入の第一歩として手軽に活用ができるシステムであり、企業の個人情報保護法対応をサポートする。本年度、3000セットの販売を目指す。

  <オフィス快適に!>ナカバヤシ 大量処理が可能なシュレッダを発売 細断寸法細かい高セキュリティ仕様 機密レベルに応じたカッティング可能
 ナカバヤシ(大阪市中央区)は、大量のオフィス古紙を効率的に処理できる大型シュレッダのラインアップを拡充した。
 大量の使用済み文書のセキュリティを高めるには、細断寸法を細かくするカッティング力が必要だが、本シリーズは、シュレッダの刃と軸が一体構造のため、優れたカッティング力を持ち、機密レベルに応じた細断寸法を選ぶ事が可能だ。世界的に信頼性の高いドイツの安全規格VDE/GSに対応しており、オペレーターと機械を安全に保護する。
 IS-1650は時間当たり最大1トンもの細断が可能なハイパワーシュレッダ。IS-1650の基本性能を装備し、コストパフォーマンスを実現したIS-1590。細断からプレスパックまでを迅速に行う事ができるコンパクタ付きタイプのISC-1686、ISC-1585。コンパクトでハイパワー、丸めた紙もそのまま細断可能なIS-1495、コンパクタ付きのISC-1484などニーズに合わせて機種を選ぶことができる。
 販売価格は350万円〜700万円。オフィスビルなどのテナントサービス用としても十分な処理能力を持っている。

<オフィス快適に!>リコーエレメックス 「禁煙推進システム」を開発 たばこの健康影響度喫煙室利用者に報告
 リコーエレメックス(名古屋市千種区)は、禁煙および喫煙量の削減を推進する「禁煙推進システム」を開発、5月31日の世界禁煙デーから自社の喫煙室で試験運用を開始した。
 本システムは、専用の入退室管理システムによって喫煙室での在室時間を記録し、そこからたばこが与える健康影響度を推測、利用者へ情報提供することにより、禁煙または喫煙量の削減をしようという健康増進意欲を高めるための禁煙推進システム。喫煙室を利用する喫煙者は、喫煙者ごとに喫煙室利用の事前登録を行い、専用のカードを受け取る。専用カードをかざさないとドアは開かないため、入室できず、退室時も同様に専用カードをかざさないとドアは開かない。各喫煙者には1ヵ月に1度、イントラネットを利用して情報提供し、各自に与えられたIDと登録者が設定したパスワードによって自分の情報のみ閲覧することができる。
 なお、同社ではこのシステムを本年9月末ごろまでに商品化する予定だ。

能美防災 大きな文字・スイッチ装備 視認性や操作性を向上 複合GR型自動火災報知システムを発売
 能美防災(東京都千代田区)は、複合GR型自動火災報知システム「R-24C」を販売開始した。
 R-24Cシステム用受信機は、10・4型カラーLCD(タッチパネル式)を採用して大画面に「大きな文字」と「大きなスイッチ」を表示した。視認性や操作性を向上させた「ガイドモード」と、火災や端末装置の作動状況を確認しながら、遠隔制御や作動機器の一覧表示ができる「作業モード」があり、状況に応じてモードを切り換えて運用することができる。警報発生時には、監視員が最低限取るべき行動を画面に「行動ガイド」でわかりやすく案内する。
 標準ラインアップで最大12系統、3060アドレスに対応。先代のR22システムとも互換性を持ち、R型自動試験機能付アナログ式感知器、R型自動試験機能付感知器、P型自動試験機能付感知器、一般型感知器など多彩な種類の感知器から最適ものを選択可能だ。

高砂熱学工業 床吹出し空調「LUFT-VAN方式」を開発 レイアウト変更にも対応する可変風量方式
 高砂熱学工業(東京都千代田区)は今月1日より、これまで間仕切りの無い大部屋向けとされていた床吹出し空調システム「LUFT」に、吹出し口のダンパを個別制御し、吹出し風量を変えることで部屋ごと・エリアごとにもきめ細かく適応できるVAN(可変風量)方式を組入れた「LUFT-VAN方式」を開発し、ラインナップに加えた。
 現在のオフィス空調では、「天井吹出し方式」が主流だが、熱損失が多いなど無駄が大きかった。「床吹出し空調システム」は、床から居住域のみを冷暖房するため、効率がよく、省エネルギー性が向上する。しかし、これまでは吹出し風量が一定のため、間仕切りや部屋の増設等のレイアウト変更が実施されると、エリアごとの温度制御ができないという課題があった。新方式は、床下のコントロールユニットで可変風量型の吹き出し口を制御することで、レイアウト変更にも対応する。
 なお、「床吹出し式」は「天井吹出し式」に比べて年間消費エネルギーは36%削減することが可能で、温度を均一化するため快適性も向上する。
 同システムの販売目標は、40億円である。

プラススペースデザイン オフィス空間設計サービスを開始
 プラス(東京都文京区)100%子会社で、大手企業向けに輸入家具、別製家具の提案販売とオフィスの設計、内装工事を手掛けるプラススペースデザイン(東京都千代田区・以下PSD)は、高級ホテル等の物件で培った空間づくりのノウハウを活かして、ホテルライクなオフィスをキーワードに、外資系オフィスや高感度な経営者向けに提案する新規事業を今月初旬から開始する。
 PSDは、汐留の高級ホテル「コンラッド東京」の客室・レストラン・ロビー等の設計・施工を手掛けるなど、実績も多い。
 ここ数年、オフィスは効率やコストを重視した従来の空間から、企業のブランディングやCI(コーポレートアイデンティティ)を表現する空間に大きく変化してきており、新規事業は、ホテル市場のビジネスで培ったノウハウを活かし、上質でゆとりある”ホテルライク”な空間を、ホスピタリティ(もてなし)や個性を重視するオフィス等に提案するものである。
 年内を目途に「提案空間」を都内に開設。デザインからコーディネート、設計・施工まで一貫して引き受ける。3年後75億円の売上を目指す。

ヤナセ産業機器販売 米国製ハイテク蚊取装置「リバティプラス」発売
 ヤナセ産業機器販売(東京都港区)は、アメリカンバイオフィジックス社(米国ロードアイランド州)製のハイテク蚊取装置の新機種モスキートマグネット「リバティプラス」を6月2日より発売開始した。
 この装置の仕組みは、プロパンガスを燃焼して炭酸ガスを発生させることで蚊を誘き寄せ、更にバイオ技術を利用した特殊な誘引剤で装置を「動物」と錯覚させて誘い込み、電動ファンにより吸引して最期に捕獲ネットに封じ込め、乾燥死させるもの。殺虫剤などの薬品や毒物は使用しない。
 生産国の米国では、1999年にニューヨーク近郊で「西ナイルウイルス」が原因で数名の死亡者が発生し、昨年は患者数3000人、死亡者は119人となっていることから、この蚊取装置が注目を集めているという。
 同社では、本年の販売台数を500台に設定し、屋外レストランや病院、屋外施設などに提案する。なお、有効範囲は半径約35mで、販売価格は、22万3650円(税込)(別途プロパンガス10が必要)。




週刊不動産経営編集部  YouTube