不動産トピックス

今週の一冊

2006.06.19 15:54

資産家であり続ける方法 自己責任について考える

不動産現金化の時代
編者:船井財産コンサルタンツ
発行所:実業之日本社
単価:1500円+税

 高齢化社会の進展、出生率低下に伴い、人口減少の時代が迫っている。人口動向は土地の需要と密接な関係を持っており、地価動向にも大きな影響を及ぼすことになる。現在、銀座・表参道に代表されるブランド街、丸の内、大手町に代表される一流企業の集積地においては、賃料も上昇傾向にあり、地価も上昇している。しかし、人口問題から推測すれば、今後の地価動向は二極化が進み、稼げる土地は人気が出る一方、利益を生まない土地は値段すらつかなくなるという。土地さえあれば、資産家でいられた時代ではなくなる現在、財産を守るには資産ポートフォリオの見直し検討も必要になる。本書では、不動産証券化時代への対応策、「連担建築物設計制度」、「定期借地権」、「等価交換」など土地の有効活用法を解説しながら、不動産の現金化のノウハウを提供している。これらの正しい情報を収集した上で、正確に分析し、的確に対応していくことこそが資産家として生き残る戦術だという。プロに任せきりにせず、自己責任を持つための知識を得るのに役立つ一冊だ。




週刊不動産経営編集部  YouTube