不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2006.07.10 11:37
高砂熱学工業 インバーター付ポンプ水循環での動力削減 真夏には年間50%以上電力を節減
高砂熱工業(東京都千代田区)は、空調システムにおける水循環経路で存在する、無駄な圧力損出要素を排除し、動力消費を削減するシステム「GLIP」を開発した。
オフィスビル全体の消費エネルギーのうち、水循環系の割合は8%を占める。しかし同程度を占める空気循環系ほど、費用対効果などは追求されていなかった。現在主流の「セントラル方式」では、中央機械室のポンプから各空調機に冷水・温水を供給するための圧力が無駄に使われている。冷水・温水を一定の圧力で供給し、個別の空調機の制御弁で流量を制御する方式の場合、室温の変動を少なくするために、制御弁部分で水循環系全体の圧力損失の数十%が消費されてしまう。
「GLIP」では、中央機械室のポンプと各空調機の制御弁を廃止、代わりに空調機ごとにインバータ付きポンプを取り付けた。このため最低限の動力で必要な水量を供給できる。大量の供給が必要な真夏の昼では、セントラル方式と比べ、年間50~75%の電量を削減できる。また、インバータが空調機の負荷に応じてポンプの回転数を制御するため、複雑な制御システムは不要だ。
なお、工事価格は、従来方式と比べ7%程度のアップとなっている。
日立ビルシステム 建物改造無しの設置 階段等の段差を解消
日立ビルシステム(東京都千代田区)は、省スペースで、建物を改造せずに設置するだけで段差を解消できる「だんさ快昇くん」の販売を開始した。
これまでの段差解消機は、上下のみ昇降するものや、階段の横にガードレールを設けて搬送するのであったため、数段の階段部に設置する時にも、建物の改造が必要なケースがあった。また階段の幅が狭いところには対応できなかったという。同製品は大きさ1m×1・5m。昇降台が高さ1mまで上昇。昇降台に内蔵された「電動渡し板」で水平に最大1・3m移動することができる。
車いすでの利用者が乗り、介助者が操作ボタンを押すと、昇降台が高さ1mまで上昇し、さらに電動渡し板が水平に伸びて、階段の先端まで届く。利用しない時には、水平台が厚さ15cmに収納され、通路に埋め込まずに、一般の人も歩行できるよう設置ができる。
価格は設置工事費込みで180万円から。
<読者プレゼント>興研 エコビームXL無料体験モニター募集 工事不要で赤さび等除去装置を3カ月の無料体験
興研(東京都千代田区)は、配管に付着した赤さびや水あか、ヌル、カビなどを除去する水処理装置「エコビーム(EcoBamXL)」の発売7周年と、同シリーズに新たにラインアップされた「エコビームソロ」の新発売を機に、エコビームXL無料体験モニターの募集キャンペーンを行う。
エコビームは、強力な磁気の力を利用して、配管に付着した赤さびなどを工事不要、薬品不要で除去する水処理装置。外付け方式で配管を切断する必要がない。
キャンペーンは、配管のさび、水あか、カビなどが原因で、赤水や汚れ水が出るなどで困っている方に、エコビームを無料体験してもらおうというもの。約3ヶ月使用してもらい、実際の水の状態が改善されたかについて簡単な報告をする。製品の返却は必要なく、無料で使用できる。
応募概要は、官製はがきに、住所、氏名、電話番号、現在の水の状態や問題点などを記入の上、
興研株式会社〒102-8459東京都千代田区四番町7番地/エコビール無料体験係まで申し込む(ホームページhttp://www.koken-Itd.co.jp/ecobeam.htmlからも応募可能)。
応募期間は7月1日から9月30日まで。当選者の発表は同社のホームページにて行う。無料体験モニターは、抽選により20名にプレゼント、1名には、エコビームXL一式を提供する。
<読者プレゼント>石崎製作所 「常時閉」と記入のオリジナル銘板プレゼント 水抜き用バイパス弁御開放トラブル防止に
石崎製作所(東京都大田区)では、4000件以上のユーザーや施工業者にアンケートを実施したところ、水抜き用バイパス弁の御開放トラブルが多いことを発見。この問題に対処するため「常時閉」と書いたアルミ製の銘板を作成し、6月より配布を開始した。
同社のスモレンスキチャッキバルブは新丸ビルなど多くのビルで利用事例がある。
しかしバイパス弁誤開放による操作上のトラブルが報告されているため、バイパス弁のハンドルに掛けておく「オリジナル銘板」を限定作成して、ユーザーへ配布し、トラブル防止につとめている。この「オリジナル銘板」を本紙読者にプレゼントする。提供枚数は銘板3枚、ステッカー10枚までの、100組限定。申し込み期限は7月10日から1ヶ月間。申込先はFAX03-5700-2819(週刊ビル経営銘板プレゼント係」に希望枚数連絡先などを明記しFAX)まで。
なお、同社では、「スモレンなんでも相談ダイヤル」(フリーダイヤル0120-1439-50)を開設し、技術相談を受け付けている。
共同カイテック 「スクエアターフ」シリーズにLight追加 薄型・超軽量の屋上緑化用のユニット
共同カイテック(東京都渋谷区)では、屋上緑化用のユニット「スクエアターフ」のシリーズに新たにLightを追加した。同シリーズは屋上の緑化やテラス・バルコニーなどの人工地盤の上を緑化するために開発された商品である。
新製品の一番の特長は、厚さ65mm、重さは湿潤時に48kg/㎡と薄型・超軽量であること。構造は底面かん水方式で、底面から水と酸素が供給されて、芝の活性化を図るのに最適な、かん水方式であること。
土壌コンテナと貯水トレーは、風圧条件に応じて施設の面に固定することができる。このため、風に強い構造である。
また、芝だけではなく、低・中木まで植栽を選ばずに、自由度が高い設計が出来る。
同シリーズ専用に開発されたセンサ式自動かん水コントローラを使用した場合、芝枯れ3年補償を受けることができる。
ユニット式のため、施工が早く1日で緑化ができる、屋上の防水工事の際も、ユニットを移設することで、難なく行える。
エービーシー商会 天井面からの間接照明 まぶしさのない光環境 既存照明器具に取付可能アートシェード販売開始
エービーシー商会(東京都千代田区)では、天井ボードや既存の照明器具に取り付けることができる「既存器具用アートシェード」の販売を開始した。
アートシェードとは、蛍光灯のランプイメージを目立たせず、ソフトでむらのない光を演出する、面天井照明システム。アートシェードを取り付けることにより、直接光から、天井面からの間接光へと変わる。アートシェードは透過性、拡散性にすぐれたガラスクロス素材を使用しており、光を全面に放ち、まぶしさを感じさせない光環境を実現している。これまで、美術館など、ソフトなライティングを要求される分野での導入実績がある。
天井ボードや既存照明を傷つけることなく、簡単に取り付け、取り外しができる。価格は逆富士タイプ2万8800円。埋め込みタイプ2万9800円となっている。