不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.07.10 14:15

京王電鉄 「京王リトナード稲城」がオープン 沿線価値向上・賃貸資産拡充 今後も各所で商業施設を展開
 京王電鉄(東京都多摩市)が京王相模原線稲木駅前の同社所有地にて開発してた「京王リトナード稲城」が7月7日、オープンを迎えた。
 同物件は京王相模原線「稲城」駅直結の地上6階建て、店舗面積6474.2㎡の商業施設。稲木駅周辺住民のニーズに応え、魅力ある商業施設を開発して沿線価値の向上を図り、同社の「商業賃貸資産拡充」を目的としているものだ。
 食品スーパーの「京王ストア」を核に書籍販売の「啓文堂書店」等の物販・飲食店舗、また7月15日グランドオープンのスポーツクラブ「コナミスポーツクラブ稲城」のほか、歯科医院、美容室など11店舗(既存店1店舗を含む)で構成されている。4階部分が稲城駅に直結し、施設内のエスカレーター・エレベーターを利用することで施設の利用者だけでなく、駅利用者の利便性の向上も図る。
 同社は今後も複合施設開発を京王・井の頭沿線で引き続き展開していくという。

成城石井 新業態店の出店店舗を募集 希望面積は55坪~90坪
 成城石井(東京都港区)では、新業態の高品質ミニスーパーの物件を募集している。
 新業態店の名称は「SEIJOISHIIselect」。高所得者女性を主なターゲットとし輸入食品を中心に6000アイテムを揃え、生鮮も扱う高品質のミニスーパーである。
 既に西麻布、代官山にて新業態店はオープンしており、募集中の店舗は3号店以降となる。
 募集エリアは山手線内(麻布十番、白金、白金台、赤坂、広尾、青山、表参道、銀座など)、山手線各駅で、山手線外では東急各沿線各駅、小田急線新宿駅~新百合ヶ丘、京王線新宿駅~聖蹟桜ヶ丘、東海道線品川駅~平塚駅の「表通り」「駅前」を希望している。階数は1階(前面に歩道必要、駐車場は無くても可)で、坪数は売場面積40~70坪、賃借面積は55~90坪。賃料については好物件であれば400万円位まで、基本は固定賃料を希望している。

南海電気鉄道 和歌山市駅から難波駅間で座席指定券をプレゼント 鉄道利用の喚起に加え商業施設売上向上図る
 南海電気鉄道(大阪市中央区)では、難波地区商業施設の売上向上を図るため、「和歌山市」駅においてパークアンドライドを中心としたサービスを実施している。
 「南海和歌山モータープール」を利用し、また「和歌山市」駅にて「和歌山市」駅~「難波」駅間の往復乗車券を購入し、「なんばCITY」または「なんばパークス」で総額5000円以上の買い物(飲食も可)をした来客者がサービス対象。サービス内容については、①「南海和歌山モータープール」の「駐車サービス券(6時間分)」1枚②難波駅~和歌山市駅間の「特急サザン座席指定券引換券」(往復乗車券購入枚数を上限に買い物5000円につき1枚)をそれぞれプレゼント。(①②は「なんばCITYインフォメーション」あるいは「なんばパークスインフォメーション」にて引渡し。なお、その際に「駐車券」「往復乗車券(復路分)」「レシート」を提示)となっている。
 期間は平成18年7月まで。

九州旅客鉄道 北九州市にて商業施設を開発 核店舗は「マックスバリュ」
 九州旅客鉄道(福岡市博多区)が北九州市門司区上馬寄に所有している土地にてロード型の複合商業施設がオープンした。
 同施設はJR「門司」駅から車で約10分に位置する敷地面積約1万5000㎡からなる同社の社宅跡地を活用して開発された200台駐車可能の複合物件である。
 大型スーパー「マックスバリュ門司西店」が核店舗となっており、このほか書店「クエスト門司大里店」、携帯ショップ「auショップマックスバリュ門司西店」、美容室「aim’s門司店」、そしてレンタルビデオショップの「メディアステーションNo.1門司店」(今秋開業予定)など計5店舗が入居する。
 営業時間については「マックスバリュ門司西店」が24時間で、書店は10時~22時、レンタルビデオ点が10時~翌1時、他2店が10時~19時となっている。

<企業動向>ナムコ 7月15日「占者ストリート」がオープン 人気占い師達との対面占いを疑似体験
 ナムコ(東京都大田区)は、池袋サンシャインシティ内にて同社が運営している「ナムコナンジャタウン」にて7月15日「占者ストリート」をオープンする。
 「占者ストリート」は”カリスマ占い師の殿堂”をテーマに人気占い師の分身たち(映像)がマンツー・マンで占いを行う日本初の対面浦永疑似体験できるエンターテインメント施設。「新宿の母」栗原すみ子、「銀座の父」小石河雅仁など予約で埋まり鑑定してもらえないような有名・人気占い師11人が一堂に集結する。多数のテントが立ち並ぶアラビア街のマーケットをイメージした演出が施された施設内の各ブースで希望の占い師を選択し、恋愛、仕事、人生などのジャンルを選択した後、個人データ(名前、性別、生年月日)を入力して占い師からの質問に回答するという手順を踏む。操作は全てボタンにて行い、質問が終了後に占い師からのアドバイスと同時に占い結果がプリントアウトされる。質問は対話形式で進行するため、あたかもその場で占い師本人が占っているように対面占いを疑似体験することができる。
 占い筐体数は11台。利用料金は1ブース1回500円(※1ブースのみパスポート使用可)。

<新規プロジェクト>エルカクエイ 神宮前の商業施設「b6」10月1日オープン 年間売り上げ60億円を目指す
 ジョイントコーポレーション(東京都目黒区)の子会社エルカクエイ(東京都新宿区)が東京都渋谷区神宮前に開発中の商業施設「b6(ビーロク)」の概要が決定した。
 エルカクエイが都心で展開している「b-town」シリーズの進化・拡大バージョンにあたりネーミングの由来は、bにこめられたbeat(わくわく・どきどきする)に、同施設の特徴であるbenatural(自然に)、ぶらぶら歩きのbを付加したもので6は神宮前6丁目の6。つまり「b6」は自分が自然と心地よくなれる何かが起こる、それを見つける6丁目の意味である。
 建物概要はJR山手線「原宿」駅徒歩6分、東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩1分に位置する地上6階・地下2階建て、延床面積69558㎡からなる店舗駐車場複合ビルとなっている
 bura-buraAruki、beat、benaturalという3つの価値観のもと商業施設でありながら路面店感覚でぶらぶら歩きができる回遊型施設を目指し、フロア独自のコンセプトにあった約40店舗の個性あるショップを並べる。また”造りすぎない緑ある自然との共生”を図り、敷地面積の4分の1(合計緑化面積530㎡)の緑の面積を確保し、ナチュラルガーデンと一体化した今までにないショッピングスタイル空間を演出する。現在、同施設オープンに向け「b6」の情報や「b6Brandbook」を周辺ショップにて配布中だ。
 テナントについてはファッショングッズ、フード、ビューティーサービスなどオリジナリティに富んだ店舗を予定。竣工は2006年9月の予定で10月1日のグランドオープンを目指し、年間来館者数を200万人、年間売り上げ60億円を目標としている。
 なお、同物件は同社開発の商業施設としては過去最大規模、神宮前では3件目。売却時期・売却先は今後検討していくという。

ダイヤモンドシティ 「ダイヤモンドシティ・ルクル」リニューアル
 ダイヤモンドシティ(東京都渋谷区)は平成16年6月にオープンした福岡県糟屋郡糟屋町の「ダイヤモンドシティ・ルクル」において、L.A.S棟のリニューアルを実施する。
 今回のリニューアルは30代のファミリー層を中心とするSCエイジ・団塊ジュニア世代層にフォーカスした上質なライフスタイル提案をコンセプトに、同社が独自に開発した新しい核店舗業態に加え更なるファッション機能を充実させることが目的。ダイヤモンドシティ・ルクルにとっては新ターゲットとなるヤングマーケットの獲得とそれによる商圏の拡大を図るものだ。
 具体的には1階を「福岡東ビブレ(仮称)」とし、郊外型RSCの核店舗としては初出店となり上質なヤングファッションを提案。オープン時より不足していたメンズファッション・グッズを充実させ、メンズファッションの強化。また2階「フラクサス」についてはオープン3年目を迎えより上質で高感度なゾーンを総合的に充実させ、インテリア雑貨も拡大し完成度の高いライフスタイルストアとして再生。そして、L.A.S棟1Fにある有力食品専門店を対角店舗のジャスコ食品ゾーンに纏め、更なる利便性向上を図る。
 なお、ジャスコ食品ゾーンリニューアルオープンは7月下旬、L.A.S棟のリニューアルオープンは9月下旬を予定している。




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