不動産トピックス
クローズアップ 赤水対策編
2006.09.11 17:08
ボーゲンファイル サビ・スケールを防止 食品添加物として認証 シリホス利用で赤水対策を実施
ボーゲンファイル(東京都港区)は、赤水・サビ・スケールを防止する「シリホスBFシステム」を開発・販売している。同社は、日本で最初にシリホスを導入し、30年余の使用実績を有しているという。
シリホスは、ドイツのギウリニ社で製造された給水用の防錆剤のことで、白色もしくは透明な球状をしており、表面積が一定であるため、溶解量が安定し、濃度管理が容易であり、環境への負荷が少ないという特徴を持つ。価格は、1kgで6000円から1万2000円だ。
同システムは、BFディスペンサーと呼ばれる機器を配管に設置し、その中にシリホスを投入するというもの。BFディスペンサーの種類は、500kg用から350kgまでとなっており、価格は、2万5000円から160万円と幅広い。
シリホスは、2ヶ月~3ヶ月ごとに補充する必要性があるが、1㎡あたり18円~36円とランニングコストは低価格で済むという。
日本給水用防錆剤協会に登録されている品質規格適合品で、食品添加物の30~40倍の安全性があるそうだ。
「シリホスには、54年という長い年月の間、支持されてきた実績があります。未だに支持されているのは効果がある事の証明になっている証拠なのではないでしょうか」(代表取締役 山本春雄氏)
日本MJP 還元作用で水質向上を表現
日本MJP(東京都千代田区)は、赤水対策用に浸漬型活水器「WATER-MAX」を発売している。
同商品は、遠赤外線・マイナスイオン・ミネラルを持つ天然の鉱石である「貴宝石」と高性能磁石との相乗作用により、水を活性化することによって、赤サビを不働態である黒サビへと変化させ、腐食の進行を止めるというもの。
また、活性化された水の作用で、スケール(水あか)をはく離・除去する効果もあるという。
さらに、抗菌性金属である銀を含んだ抗菌セラミックスボールが、水中においてイオン化した銀が作り出す殺菌性により大腸菌(O-157を含む)、レジオネラ菌、黄色ブドウ球菌などの生活上の悪性細菌を死滅させる働きがあり、感染菌の発生防止の効果もみられる。食品衛生法水質基準に適合しており、人体への影響はほとんどないという。
高架水槽・受水槽の中に浸漬するだけなので、誰でも簡単に設置ができ、メンテナンスも不要だ。
価格は1本31満5000円(税込み)である。他の工法と比較してみると、化学洗浄(400万円~600万円)、サンドブラスト(1000万円~1200万円)、ライニング(2000万前後)、配管取替(2500万円前後)となっており、低コストだと考えられる。
「WATER-MAXは、水質を改善しながら、現状維持させるものです。価格が安く、耐用年数は約5年になります。設備の費用は経費での処理もできます」(代表取締役 作田雅之氏)
興研 磁気式水処理装置エコビームXL 磁力利用で赤サビを除去 ユーザーモニター制度を導入
興研(東京都千代田区)は、磁気式水処理装置「エコビームXL」を発売している。
同商品は、配管に直接設置し、強力な磁石の力を利用して、配管に付着した赤サビを黒サビに変化させスケール(水あか)、スライム(ヌル)、カビなどを防ぐ。工事不要・薬品不要タイプの水処理装置だ。
給水管などの配管設備の消耗を防ぎ、赤水のない安全で綺麗な水に復活・維持し、建物自体の耐久性・寿命をも大きく伸ばすという。
工事費用は、調査費などを含めて約20万円。取り付けは5分程度で済み、短時間でのセッティングが可能だ。
効果は2週間~2ヶ月(規模による)で確認することができ、赤サビや水あかを黒サビ化させる。
配管に設置するだけなので、送水・操業をストップさせる必要がなく、半永久的に使用することができ(磁力減退は96年間で4%程度)、メンテナンスフリーであり、ランニングコストはゼロだという。
「当社では、キャンペーンなどを通じて実際にモニターとして使用していただき効果を実感してもらった上で、購入の判断を仰ぎます」(取締役 営業本部長 秋山俊雄氏)
同社では、現在、エコビームXLの無料体験モニターを募集しており抽選で20名様にプレゼントするという。同社のホームページから応募することが可能だ。応募締め切りは、9月30日である。
オアシスソリューション オゾン水で配管を殺菌・洗浄 短工期で施工、費用を削減 健全な水道水へと回復図る
オアシスソリューション(東京都新宿区)は、水道管・オゾナクア殺菌洗浄システム「オアシス」を提案している。
同システムは、アクアオゾナイザー(オゾン発生装置)、アクアミキサー(オゾン混合装置)の2つを使って貯水槽にオゾン水を精製し、建物内部すべての給水管の殺菌・洗浄を行うというもの。給水管と貯水槽が殺菌洗浄されるこおtで、配管内の赤サビやスライムが除去されるという。オゾンは薬品ではなく、約20分で酸素に戻るという性質を持ち、残存することが無いため、施工後でもすぐに水道水を使用することが可能で、安全性・信頼性共に高い。
コストも事務所ビルで1フロア約10万円、8階程度なら1日もあれば施工できてしまうという。配管取替えやライニングと比較して短後期・低コストでの実現が可能。10年に1度の交換程度で済むそうだ。
「当社では、官庁から民間大手企業を含め約300棟の導入実績があります。オゾンを使用しているだけですので、体に害が無く安全性には自信があります」(代表取締役社長兼CEO 関谷有三氏)