不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2006.09.25 17:16
ジョイント・リート投資法人 都心エリアの3物件をポートフォリオに組み入れ 交通利便性・生活環境を評価 個人・DINKS等の需要見込む
ジョイント・リート投資法人(東京都目黒区)は、「スペーシア五反田」(取得額31億300万円)、「スペーシア大井仙台坂」(取得額24億4000万円)をジョイント・コーポレーション(東京都目黒区)、「フィットエル品川シーサイド」(取得額22億円)をエルカクエイ(東京都新宿区)より取得した。
「スペーシア五反田」は、JR山手線・都営浅草線・東急池上線「五反田」駅徒歩6分に位置する、平成18年3月竣工、地上14階・地下1階建て、延床面積5590・34㎡の住宅・事務所・店舗複合物件。3駅4路線利用可能な交通利便性などを評価した。「スペーシア大井仙台坂」は、JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅徒歩4分に位置する、平成18年8月竣工、地上15階建て、延床面積3440・73㎡の店舗・住宅共同物件。主要ビジネス街や羽田空港へのアクセスの良さから、シングル層・DINKS、ビジネスマン等の需要を見込む。また、「フィットエル品川シーサイド」は、京浜急行本線「青物横丁」駅徒歩6分に位置する、平成18年6月竣工、地上7階建て(壱番館、二番館)・地上9階建て(参番館)、延床面積3127・48㎡の共同住宅。駅周辺店舗・飲食店など生活利便性は良好で、都心へのアクセス性にも優れるため、職住近接を重視する個人、社宅利用の法人需要も見込んでいる。
ジャパンリアルエステイト投資法人 「錦パークビル」を3億円で追加取得 建物所有割合増加による資産価値向上を期待
ジャパンリアルエステイト投資法人(東京都千代田区)は、10月2日に取得予定の「錦パークビル」を追加取得すると発表した。
同物件は、地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅徒歩1分に位置する、平成7年8月竣工、地上22階・地下4階建て、延床面積2万5091・91㎡の事務所・店舗・住宅複合ビルだ。名古屋エリア有数のオフィス集積地である「伏見」ゾーンに位置し、「桜通り」にも面していることから、視認性に優れている点などを評価。また、今回の追加取得により、建物所有割合が43・89471%から57・04651%になることで、建物運営管理効率及び資産価値の向上を期待している。
なお、今回取得分におけるNOIは9000万円。同物件共有者の一者、三菱地所(東京都千代田区)が、同社持分以外の建物持分を共有者から一括賃貸し、同社持分と併せて転貸しているが、今回の追加取得予定持分においても、10月2日に取得予定持分と同様、共同事業形態を承継する。
同物件の取得先はサン・スター(愛知県半田市)で、取得価格は3億円だ。
日本レジデンシャル投資法人 パシフィックレジデンス恵比寿南を取得 平成19年3月竣工予定の新築物件 ポートフォリオの平均築年数を低減
日本レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、「パシフィックレジデンス恵比寿南」を青山メインランド(東京都千代田区)より、24億3662万5000円で取得すると発表した。
同物件は、JR山手線・埼京線、東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅徒歩8分に位置する、平成19年3月竣工予定、地上8階・地下1階建て、延床面積2607・56㎡の共同住宅だ。
立地については、主要ビジネス街及び商業中心地へのアクセスが良好で、都心部にありながら良好な居住環境を形成している住宅地域に位置。
メガネスーパー 箱根町仙石原の直営ホテルを譲渡
メガネスーパー(神奈川県小田原市)は、神奈川県足柄下郡箱根町仙石原の同社直営ホテル「ホテルサムソン箱根」を譲渡すると発表した。
譲渡するのは同物件にかかる土地8533・94㎡、建物2647・11㎡、施設利用権(温泉権)。同社はホテル経営及びホテルの賃貸事業を行っているが、同事業の収益性の大幅な改善は当面困難であると認識し、将来的に撤退する方針で財務体質の健全化を図り、同ホテルの譲渡を決定するに至った。
物件譲渡先は、D・R・M(東京都渋谷区)で、譲渡価格は6億8000万円。なお、帳簿価格は、土地6億5500万円、建物3700万円、施設利用権3300万円の計7億2600万円となっており、譲渡損が発生するが、これに伴う個別業績への影響は軽微だという。
西部電機 「博多」駅前の土地を約50億円で売却
西部電機(福岡県古賀市)は、福岡市博多区博多駅前一丁目の土地を譲渡すると発表した。
同物件は現在、駐車場として利用されている土地2587・03㎡。今回、これをアセット・マネジャーズ(東京都千代田区)に50億1000万円で譲渡することとした。
西部電機は現在、生産ラインや生産設備のレイアウト変更・増強に加え、作業環境の改善で、生産性の向上を図っている。また、同社事務所および事業部設計事務所も、増改築を重ね現在に至るが、構造は木造またはプレハブ作りで、事務所も4箇所に分散している。今回の固定資産売却で得る売却益約36億円は、新工場・本社事務所の建設および生産設備の増強資金に充当するという。
物件引渡しについては、平成18年12月を予定している。
ダヴィンチ・アドバイザーズ パシフィック・センチュリー・プレイスを取得 オフィス部分・価格は約2000億円
ダヴィンチ・アドバイザーズ(東京都中央区)は、オポチュニティ・ファンドによる「パシフィックセンチュリー・プレイス」のオフィス部分を約2000億円で取得した。
同物件は、JR・地下鉄丸ノ内線「東京」駅徒歩2分に位置する、平成13年11月竣工、地上32階・地下1階建て、延床面積8万1752㎡のオフィス・商業・ホテル複合物件だ。
オポチュニティ・ファンド「カドベ」は、同社が今年3月より運用開始している通称1兆円ファンド。今回の「パシフィック・センチュリー・プレイス」取得により、ダヴィンチ・アドバーザーズグループの運用資産残高は1兆円を突破した。
今回の物件は、「新宿マインズタワー」及び「芝パークビル」に続く大規模収益不動産の取得。同社は今後も案件を厳選して投資していく方針だ。