不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2006.10.02 14:58
ジョイント・リート投資法人 6物件を総額約140億円で取得 都心・首都圏のポートフォリオ拡充 築浅・好立地の共同住宅・店舗ビル
ジョイント・リート投資法人(東京都目黒区)は、ポートフォリオの充実を図り、①「フィットエル南麻布」、②「ラルテ城東」、③「スペーシア塚本クラウンハイム」、④「b6」、⑤「b-toss池袋」、⑥「ジョイスクエア湯河原」を取得すると発表した。
①は、東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅徒歩8分に立地する、平成18年8月竣工、地上7階建て、延床面積1479・61㎡の共同住宅で、取得価格は13億円。②は、大阪市営地下鉄谷町線「野江内代」駅・京阪本線「野江」駅徒歩8分に立地する、平成18年8月竣工、地上9階建て、延床面積2232・26㎡の共同住宅で、取得価格は10億7500万円。③は、JR東海道本線「塚本」駅徒歩5分に立地する、平成18年8月竣工、地上11階建て、延床面積2565・66㎡の共同住宅で、取得価格は12億5000万円。④は、東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩2分に位置する、平成18年9月竣工、地上6階・地下2階建て(A棟)、地上2階・地下1階(B棟)、延床面積7972・59㎡の商業ビルで、取得価格は66億円。⑤は、JR山手線「池袋」駅徒歩4分に立地する、地上9階・地価1階建て、延床面積1474・21㎡の店舗ビルで、取得価格は19億8000万円。⑥は、JR東海道本線「湯河原」駅東方1kmに位置する、平成18年9月竣工、地上2階建て、延床面積7096・08㎡の店舗物件で、取得価格は18億1000万円だ。
物件取得先は、①がエルカクエイ(東京都新宿区)で、②、③、⑥がジョイント・コーポレーション(東京都目黒区)、④がマーズ・キャピタル・パートナーズ(東京都中央区)で、⑤がフラックステン・キャピタル・パートナーズ(東京都中央区)となっている。
東急リアル・エステート投資法人 昭和40年竣工の既存不適格物件シグマ八丁堀ビルを70億円で取得
東急リアル・エステート投資法人(東京都渋谷区)は、「シグマ八丁堀ビル」を取得した。
同物件は、東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅徒歩3分に位置する、昭和40年9月竣工、地上9階・地下2階建て、延床面積8810・21㎡の事務所・店舗複合ビルだ。
「八丁堀」駅のほか、東京メトロ日比谷線「茅場町」駅徒歩6分、東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩6分、JR「東京」駅徒歩10分と、複数駅の利用が可能で、基準階200坪の占有面積を有している。また、築後41年経過しているが、構造面についてはPML4・7%と現行の建築基準法に定める新耐震構造を大幅に上回る耐震性能を有しており、意匠面では、外装、エントランス等の全面改修を実施済みで、1階エントランスは大理石を使用した重厚な空間に仕上がっている。
なお、同物件は、現行の許容容積率を上回る既存不適格物件となっており、天井高、柱の位置など、近年竣工の同種建物と比較して、競争力は劣るものの適切な賃料設定、設備更新を実施することで、長期安定した稼働が可能とみており、取得後、内部成長により利回りの向上を図っていくという。
なお、取得先はGEリアルエステート(東京都港区)で取得価格は70億円だ。
コマーシャル・アールイー 「CREL-1ファンド」を組成 新築物件を約60億円集め キャピタルゲイン獲得視野
コマーシャル・アールイー(東京都中央区)は、同社100%子会社CRE投資顧問(東京都中央区)が運用主体となる物流施設を投資対象とした不動産ファンド「CREL-1ファンド」を組成したと発表した。
「CREL-1ファンド」は、新築物流施設3物件の収益不動産(信託受益権)に投資する匿名組合出資形態の不動産投資ファンドで、首都圏の新築物流施設(1500~5000坪程度)に投資を行うことを主目的とし、マーケットにて希少価値のある新築物件を約60億円程度集めることで、ポートフォリオとしての魅力を高めると共にキャピタルゲイン獲得も目的の1つとしている。
新築物流施設のみで構成されたポートフォリオとなっており、年数個のペースでファンドを組成して事業拡大を図る方針。これまで、同社は、独自で投資家を募集してきたが、同ファンドにおいては、投資主体となるSPCと野村證券(東京都中央区)との間で私募取扱契約を締結し、機関投資家を中心とした幅広い投資家への募集を行っている。
ニューシティ・レジデンス投資法人 札幌市の「裏参道」エリアに竣工予定 共同住宅取得でポートフォリオを拡充
ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「ニューシティレジデンス円山裏参道(仮称)」を取得した。
同物件は、市営地下鉄東西線「西18丁目」駅徒歩約7分に位置する、平成19年9月竣工予定、地上10階建て、延床面積2026・59㎡の共同住宅。物件周辺には札幌医科大学付属病院や円山公園等も所在する生活利便性に優れた立地で、「西18丁目」駅から札幌市中心部の「大通」駅まで市営地下鉄東西線で約4分と交通利便性にも優れている。物件取得にあたり、同投資法人は、利便性と住環境から底堅い賃貸需要が期待でき、また内装・設備仕様において高級化を志向する新築物件となる予定のため、中長期的に物件競争力が維持できると評価している。
物件取得先は、エスクローリアルエステート(札幌市中央区)で、取得価格は、4億8620万5000円だ。
エルシービー投資法人 「ロックタウン須賀川I棟・K棟」取得 ポートフォリオに追加 取得価格は5300万円
エルシーピー投資法人(東京都中央区)は、「ロックタウン須賀川I棟・K棟」の信託受益権を5300万円で取得すると発表した。
「ロックタウン須賀川」は、JR東北本線「須賀川」駅から約1・2kmに位置するショッピングセンターでイオングループの食品スーパー「マックスバリュ」、家電量販店「デンコードー」を核に、「ユニクロ」、「洋服の青山」など、衣料、雑貨、外食関連の29店舗で構成されている。今回、同投資法人が取得する「ロックタウン須賀川I棟・K棟」は、同投資法人が既に取得している「ロックタウン須賀川」の敷地内に新たに取得先であるロック開発(東京都千代田区)によって建設された別棟。I棟は、地上1階建て、延床面積116・2㎡からなる店舗物件で、K棟は地上1階建て、延床面積171・1㎡の店舗物件となっている。
同投資法人が取得済みである既存の信託受益件の信託受託者である中央三井信託銀行(東京都中央区)が追加取得後、同信託受益権の信託財産の一部となる。
阪急リート投資法人 「コーナン広島中野東店」取得の詳細決定 営業中商業物件の敷地価格は21億7500万円
阪急リート投資法人(大阪市北区)は、「コーナン広島中野東店(敷地)」取得についての詳細内容を決定した。
同物件は、JR山陽本線「中野東」駅徒歩5分に位置する土地2万5529・73㎡の所有権。物件上には、コーナン商事(堺市西区)が運営する2階建、延床面積1万842・85㎡)、倉庫(延床面積11・37㎡)及び駐車場が建てられている。
同投資法人は、同物件について、開発型物件の土地のため、物件上の建物でテナントが営業を開始していることなどを取得条件としていたが、諸条件が充足されたことで、契約内容を確定した。
物件取得先は穴吹興産(香川県高松市)。同物件のうち2万5469・59㎡については、10月2日に21億7000万円で取得し、残る60・14㎡については土壌汚染対策法に基づく指定区域であるため、広島市による指定区域解除の旨の公告がなされた後、500万円で平成19年1月以降に取得する予定だ。
リサ・パートナーズ 鹿児島銀行と業務協力協定締結 地域経済の活性化に取り組む
リサ・パートナーズ(東京都港区)および同社100%子会社であるリファス(東京都港区)、リサ企業再生債権回収(東京都港区)は、鹿児島銀行(鹿児島県鹿児島市)との間で、事業再生に関する業務協力協定を締結した。
鹿児島銀行は、今年4月には第3経営戦略計画をスタートさせ、地域の中枢金融機関として様々な活動を展開している。その中で特に、事業再生業務に関しては、審査部経営指導班を組織するなど、取引先の経営改善に積極的に取り組んでいる。
現在、リサ・パートナーズは北海道から沖縄まで全国で50を超える地域金融機関と企業再生に関してファンド組成や業務提携をしており、また愛媛県、埼玉県、沖縄県、千葉県では官民一体の企業再生ファンドの運営も手掛けている。今後も地域金融機関との幅広いネットワークと全国の企業再生業務を通じて蓄積したノウハウを最大限活用し、引き続き地域経済の一層の活性化に取り組んでいくという。