不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2006.10.16 17:02

日本レジデンシャル投資法人 平成19年1月竣工予定の共同住宅 環境良好・家族世帯等の需要見込む「パシフィックレジデンス御殿山」をポートフォリオに組み入れ
 日本レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、「パシフィックレジデンス御殿山」を取得すると発表した。
 同物件は、京阪急行本線「北品川」駅徒歩9分に位置する地上3階・地下1階建て、延床面積1765・50㎡の共同住宅だ。京浜急行本線「北品川」駅のほか、JR線・りんかい線「大崎」駅も利用可能で、都心部の主要ビジネス街へのアクセスは良好である。また、平成19年1月竣工予定の新築物件で、分譲仕様の設計のため、品質も良好で、貸室の規模、室内の設備等についても、標準を上回る水準にあることから、良好な住環境を重視する家族世帯等の需要を見込めると同投資法人は判断したもの。
 なお、竣工前物件であるため、売主が竣工予定日までに設計図書に基づいて建物を建築すること、定例会議で建築工事の進捗状況等を同投資法人に報告すること等を売買代金支払の条件とし、工事完工・建物引渡しリスクを回避している。
 物件取得先はサンウッド(東京都港区)で、取得価格は11億8666満1000円だ。

ニューシティ・レジデンス投資法人 3物件をGEリアルエステートに譲渡
 ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「ニューシティレジデンス目黒三田」、「ニューシティレジデンス経堂」、「ニューシティレジデンス上本町」の信託受益権を譲渡すると発表した。
 「ニューシティレジデンス目黒三田」は、平成14年9月竣工、地上6階・地下1階建て、延床面積7347・97㎡の事務所・住宅複合物件で、60億6600万円で平成16年12月に取得していたもの。また「ニューシティレジデンス経堂」は、平成元年5月竣工、地上5階建て、延床面積1941・93㎡の事務所・住宅複合物件で、平成16年12月に7億1500万円に取得。「ニューシティレジデンス上本町」は、平成16年7月竣工、地上11階建て、延床面積2163・23㎡の共同住宅で、平成17年2月に8億5500万円で取得していた物件だ。
 譲渡先はGEリアルエステート(東京都港区)で、譲渡予定価格は「ニューシティレジデンス目黒三田」が7億7000万円、「ニューシティレジデンス経堂」が7億⑤700万円、「ニューシティレジデンス上本町」が8億5900万円。譲渡予定価格合計は86億8600万円。
三越 事業改革の一環により固定資産2物件を譲渡
 三越(東京都中央区)は、不動産事業、メンテナンス事業、ゴルフ会員権事業部等を手がけている、同社子会社の三越不動産(東京都千代田区)に「三越ゼームス坂マンション」、「三越青葉台旧社宅」を8月30日に譲渡したと発表した。
 「三越ゼームス坂マンション」は、東京都品川区南品川6丁目に位置する土地4763㎡、建物1万1533㎡の居宅・店舗・倉庫・駐車場で、25億5000万円で譲渡。「三越青葉台旧社宅」は、横浜市青葉区桜台に位置する、土地1278㎡、建物1261㎡の共同住宅・駐車場で、譲渡価格は4億円だ。
 グループ事業改革の一環として、資産の有効活用を図ることが、今回の物件譲渡の理由だ。
 なお、固定資産譲渡に伴い、売却益20億500万円、売却損2億9400万円を平成19年2月期中間決算の特別利益及び特別損失に計上した。

リプラス・レジデンシャル投資法人 3物件取得でポートフォリオ拡充 関東圏の単身者・ファミリー層向けの住宅都心への良好なアクセスで安定需要見込む
 リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都港区)は、ポートフォリオの拡充を図り、「エステージ大塚」・「リーベスト東中山」・「リーベスト中山」の信託受益権を取得すると発表した。
 「エステージ大塚」は、JR山手線「大塚」駅徒歩7分に位置する、平成6年3月竣工、地上5階建て、延床面積1168・57㎡の共同住宅。物件取得にあたり、同物件周辺には、占有面積が広く取られている単身者用のマンションが少なく、競争力は高いと判断した。「リーベスト東中山」は、京成本線「東中山」駅徒歩3分に位置する、平成12年2月竣工、地上11階・地下1階建て、延床面積5715・97㎡の居宅。東京都心部への近接性から、都心通勤者やファミリー層等を中心とした底堅い需要を見込んでいる。「リーベスト中山」は、JR横浜線「中山」駅より約1・7kmに位置する、平成11年2月竣工、地上10階建て、延床面積4720・41㎡の居宅。駅からバス圏に位置するものの、緑や公園に恵まれた住環境にあるため、ファミリー層等を中心とした安定需要を見込む。
 物件取得先は「エステージ大塚」がリプラス・レジデンシャル・ウェアハウス1号(東京都千代田区)で取得価格は7億2522万9000円。「リーベスト東中山」の価格が13億7131万4000円で、「リーベスト中山」が8億3734万8000円、取得先は両物件とも「MASUMI(東京都千代田区)となっている。

ノエル 不動産投資開発事業多様化の一環 神奈川県大和市の介護施設を取得
 ノエル(神奈川県川崎市)は、「グランダ鶴間・大和」を取得したと発表した。
 同物件は、小田急江ノ島線「鶴間」駅から徒歩13分。ベネッセスタイルケア(東京都渋谷区)が介護付優良老人ホームとして運営している物件で、総戸数73室、居室にはトイレ、浴室、キッチン、ナースコール、介護ベッド等が付帯。共用スペースには、ビューティルーム等を備えている。ノエルは、ベネッセスタイルケアが長期間に渡り一括借り上げ契約を締結してるため安定的な利回りが見込めると判断し、不動産投資開発事業多様化の一環として取得した。
 ノエルは今後も引き続き、土地・物件情報収集力と商品企画力を活用した収益不動産の取得、バリューアップや新規開発を行い、またファンドビジネスへも積極化させていく方針だ。

安楽亭 営業店舗等を売却 財務体質強化図る
 安楽亭(埼玉県さいたま市)は、「浦和常盤店」、「七輪房川越店」、「館山物件」を譲渡すると発表した。
 「浦和常盤店」は埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目に立地する、土地656・66㎡、建物300・43㎡の店舗および駐車場で、FSD(埼玉県ふじみ野市)に5億7500万円で譲渡。「七輪房川越店」は埼玉県川越市新宿町1丁目の土地552㎡、建物163・94㎡の店舗および駐車場で、ベネフィット・ワン(東京都渋谷区)に2億円で譲渡。「館山物件」は千葉県館山市井戸字助郷浦の土地2084・56㎡の保養所用地で、オフィスグローブ(東京都文京区)に8200万円で譲渡することとなった。
 固定資産譲渡により、財務体質の強化を図ることが物件譲渡の目的だ。店舗については、フランチャイズ契約を締結し、引き続き現況にて営業していくという。




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