不動産トピックス
今週の一冊
2006.10.23 10:49
夏目漱石の「坊っちゃん」現代に甦り起業家となる
坊ちゃん物語・起業編
著者:森 祐介
発行:平成18年10月13日
単価:1200円(税別)
出版社:ダイヤモンド出版
今年は、夏目漱石が「坊っちゃん」を世に送り出してから100年にあたる。舞台となった松山市では年間を通じ、映画祭や絵画展、物産展など多くのイベントを行っている。
そんな中、漱石の「坊っちゃん」も学んだ東京物理学校(現東京理科大学)を卒業、商社勤務を経て起業家となり、夏目漱石を愛し現在は執筆活動に専念している著者が、「坊っちゃん」を主人公にした新たな小説を発表した。
昭和39年10月、東京オリンピック開催で盛り上がる日本の地に一人の英国紳士が降りたつ。そこに突風が巻き起こり、彼の携えていたもうひとつの「坊っちゃん」の原稿が散らばる。
こうして明治の世から抜け出した坊っちゃん。新幹線の席上で目を覚ました彼は、突然の変化に驚きつつも、持ち前のエネルギーで次々と成功を手中に収めていく。キヨ、山嵐、赤シャツ、野だいこ、マドンナなどとともに、技術革新に目を目張りながら、高度成長期の東京を舞台に、奇想天外なストーリーを繰り広げる。