不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2006.11.20 14:09

沖電気工業 最大500GBの映像を配信・蓄積 16台のカメラに同時接続が可能
 沖電気工業(東京都港区)は、ネットワークカメラを含む16台までの監視カメラを接続可能な、ネットワーク対応型のデジタルビデオレコーダー「Visual Cast VBOX-S/500」を開発し、販売している。
 同商品は、デジタル録画機能およびセンタでの集中監視を可能にするネットワーク機能に加え、取り込んだ映像から不審者の動きなどを自動検出する行動認証機能を備えており、自動化されたインテリジェント性の高い監視業務を実現している。
 同社が独自に最適化した高画質映像伝送技術である「eえいぞうエンジン」を搭載。高画質を維持しつつ、従来の3分の1~3分の2程度の伝送帯域で安定した映像伝送が可能で、1台の「VBOX-S/500」に最大16台のカメラに接続が可能だ。従来のNTSC方式のアナログカメラはもとより、設置が容易なIPネットワークカメラの接続にも対応している。
 また、機器設置の省スペース化、店舗内ネットワークの簡素化にも貢献する。
本体に250GBのハードディスクを2台まで搭載でき、最大500GBの映像を配信と同時に蓄積も可能だ。250GB2台のハードディスクをミラーリング(データの複製を別の場所にリアルタイムに保存すること)することで信頼性の田sかいシステム構築ができるという。
 映像から人や車の異常行動、不審物の検知する行動認証機能をオプションとして搭載、従来の作業員の目視による監視業務の負荷軽減、効率化だけでなく、危機管理への迅速かつ適切な対応を映像によって支援する。
 同社では2007年2月から出荷を開始し、年に5000台を販売する計画を立てているとのこと。
 価格はオープン価格となっている。

東芝エレベータ 2回目の全国キャラバン開始 キャラバンカー内を一新最新の地震対策情報提供
 東芝エレベータ(東京都品川区)は、マンションおよび集合住宅居住者を対象に、エレベータにおける地震対策の情報提供のため、「キャラバンカー」に最新の地震時対応機能を紹介するコーナーを新設した。11月から2回目の全国巡回を開始する。
 同社は平常時から利用者や建物管理者に対して地震に関する情報提供を行う必要があると考え、昨年10月に業界初となる地震時管制運転が体験できるエレベーター実機を搭載した「キャラバンカー」を製作。以後1年の間に全国各地で約100回のイベントを開催している。
 このほかにも、同社では地震時の対処方法を伝えるパンフレットの配布、社外ホームページによる地震情報の発信などでコミュニケーションを図ってきた。
 今回キャラバンカー内に新設したコーナーでは、同社が7月から販売している最新の地震時対応機能の「緊急救出運転」および「自動復旧運転」を紹介するアニメーション映像と実物の地震感知器を連動させて、参加者に体験してもらいながら機能を紹介する。
 また、このアニメーションは同社の社外ホームページから閲覧することも可能である。

松下電工 2つのエコロジー訴求で蛍光灯置き換え需要促進 省エネ・省資源性に優れた照明
 松下電工(大阪府門真市)は業界初となるライプ1灯で2灯分の明るさを実現し、「省エネ」と「省資源」性をさらに高めた環境配慮型照明器具を、来年1月9日から発売する。
 環境配慮型照明器具は以前から同社が注力してきた商品のひとつ。
 今回発売となった「W(ダブル)エコ」は、その中でも特に省エネと省資源の機能を高めた商品である。
 最初にリニューアル需要を狙ったオフィス向け埋め込み器具と、工場向け直付け器具で2シリーズ4タイプ7品番を新発売。
 来春には新築オフィス向けのスリムタイプの器具なども順次展開していくという。
 松下電器産業が開発したランプ1本で6300㏐の高出力を実現した新光源「63W G-Hf蛍光灯」に、初期照度補正機能付インバータと高効率設計器具を組み合わせることで、1灯でFLR40W蛍光灯2灯と同じ明るさを実現すると同時に、35%の省エネにつなげている。
 同社では省エネと省資源の2つのエコロジーを切り口に、従来のFLR40W蛍光灯からWエコへの置き換え需要を促進する。

ダイキン工業 省エネ・省管理を実現遠隔省エネサービス 快適性と省エネの両立を実現
 ダイキン工業(大阪市北区)は気象条件や空調機の設置状況および使用方法に応じて省エネ・省管理を実現する遠隔省エネチューニングサービス「省エネ当番」を11月7日から開始している。
 このサービスは、11月1日に発売されたビル用マルチエアコン「Ve-upⅢ」、「Ve-upQ」に対応するもので、機器本体で約30%「省エネ当番」の利用で更に最大20%トータルで約44%の電気代を削除する。
 「省エネ当番」は3種類の省エネ制御によって快適性と省エネの両立を実現している。
 1つは「ピーク電力低減制御」で、常に目標電力以下になるように室外機の能力制御を行い、ピーク電力を抑制して、運転電力を年間で約10%削減する。
 2つ目は「能力セーブ制御」によって、過剰な冷暖房の運転をしている空調危機を自動で検知し、過去の運転状態や当日の気象データによって能力上限をコントロールする。これにより、年間電気代を約5%削減している。
 そして3つ目の「冷媒温度制御」によって、運転応対から建物の冷房負荷を自動的に判断し、当日の気象データを元に最適な冷媒温度にコントロールして、効率の向上を図る。
 契約者には遠隔監視センターからビルの空調機運用状態をチェックし、空調機の使われ方や運転実績から問題点の指摘や無駄を防止する改善提案を行う。
 また、同社が提供する「空調機の遠隔設備メンテナンス(商品名:エアネットサービスシステム)」を同時に契約することで、「省エネ当番」の契約料が無料になる。
 「省エネ当番」の契約費用は、2000㎡クラスのビルの場合、年間の電気代節減額の約50%に相当する9万4000円となっている。

杉田エース 小型風力発電システムを販売 風速0・8mの微風で始動60m/秒に耐えうる高強度
 金物総合エンジニアリング企業である杉田エース(東京都墨田区)は、菊川工業(東京都墨田区)と業務提携し、航空工学に基づいて設計された小型風力発電システム「微風車」の販売を開始した。
 「微風車」は、風車がプロペラ型(水平軸型)ではなく垂直軸型だ。筒状に向かい合って配置された4枚の特殊な形状のブレードが回る仕組みになっており、揚力と抗力双方のエネルギーを利用して回転効率を上げ、風速0・8m程度の微風で始動するという。
 また、風向きに関係なく回り、風切り時の騒音や振動も無いとのこと。
 発電機はダイレクトドライブ方式で駆動させており、発電効率が高く、機械的騒音も無い。垂直軸型風車は強風時にも安定した回転を維持するという安全設計になっており、風速60m/秒にも耐えることのできる強度を有している。発電量に応じて、200W~5kWの風車を提供することが可能だ。
 参考設計価格は、350万円(200W仕様は2500万円)。




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