不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2006.12.18 15:44
三菱電機 R401A使用した新機種 パッケージエアコン発売
三菱電機(東京都千代田区)は、冷媒にR410Aを使用したインバーター駆動の設備用パッケージエアコンの新商品として、省エネ化とコンパクト化を実現し、リモコン上で運転状況が把握できる一般空調用床置きタイプと、外気を直接吸い込んで空調するオールフレッシュ用床置きタイプを2007年1月から発売する。
両タイプとも、5馬力、8馬力、10馬力の3機種が用意されている。
商品の特徴として、高効率圧縮機の採用と熱交換器のフィン、電熱管の最適化により、業界トップクラスのCOP3・76(10馬力、50Hz)を達成している。
また、保守データや運転時のデータをリモコン上に表示するデータモニタリング機能を搭載している。これにより、メンテナンスに必要な運転状態を的確に把握できるため、迅速で効率的なメンテナンスが可能だ。
さらに、6人乗りのエレベーターでも搬入できるコンパクトな室外ユニットを採用しており、10馬力室外ユニットで1・43㎡の省スペース設計を実現している。重量も10馬力室外ユニットで約40kgの軽量化が図られており、搬入や設置の自由度が大幅に向上している。
今後の展開として、16馬力から60馬力の大容量タイプを追加拡充していき、その後一般空調用天吊タイプ5馬力から20馬力を順次ラインアップしていく。
東邦レオ 意匠性・生育環境兼ね備えた新型壁面緑化 日差しや風の取り入れローコスト施工が可能
屋上緑化・壁面緑化資材の開発・販売を手がける東宝レオ(大阪市中央区)は、ローコストの登はん型壁面緑化に「意匠性」と「植物の育成環境」を兼ね備えた新型壁面緑化システム「ハイクライムデザインパネル」を開発、18日から発売する。
同社では竣工と同時に早期に緑量を確保する「高付加価値型壁面緑化」から、コストに合わせて選択が可能な「グリーンファサードシリーズ」を展開している。しかし、ローコストで壁面緑化が可能な「登はん型」では、植物を地植えするため、植物が繁茂するまでの間、単一的な下地材が主体となり、壁面のデザイン性が低くなってしまうという問題があった。また、下地材が全面を覆うため、駐車場やガラス面の多いビルなど、最高が必要な施設には取り入れにくいことが難点となっていた。
「ハイクライムデザインパネル」はローコストで、被覆までの意匠性を確保し、日差しや風を取り入れることも可能な壁面緑化工法として開発された。
このパネルでは金網で凹凸を作ることによって、登はんの特性が異なる「吸着植物」「つる植物」の両タイプともに壁面を上りやすくなるように設計されている。
凹凸によって生まれた空間には、壁面にアクセントをつけ意匠性を高めるデザインマスクが装着可能。デザインマスクを設置しない場合は、最高の確保や背後からのメンテナンスも行えるなど、壁面緑化のさまざまなニーズに対応する。費用は材料・工事共で1㎡あたり3万5000円から(植物代含まず)。出デザインマスクはオフホワイトが標準で別途受注生産にも対応する。
同社では、グリーンファサードシリーズ全体で、3年後に1・5haの施工を目指す。
不二サッシ 高層階仕様の高断熱サッシを新発売 ユニバーサルデザインで安全性・快適性を向上
不二サッシ(神奈川県川崎市)は05年から発売開始している。Super70シリーズに高層階仕様の新タイプスライディングサッシとプロジェクトサッシ、框扉、AT仕様を品揃えして新発売している。
今回の発売により、Super70シリーズのフルラインアップが完了し、高い断熱性能が期待できるSuper70シリーズによる豊富な連段窓などの組み合わせが可能になる。
さらに、スライディングサッシの初動開放引き力を低減するユニバーサル設計のストッパーなどのオプション部品も同時に取り揃えることで、より高い安全性・快適性を実現している。
商品の特長としては、引違い窓、片引き窓の部材剛性を高めたことで、耐風圧性能4500Paを必要とする超高層建築へのハイサッシ対応が可能。
アルミサッシの枠見込みは、一般的な70mmサッシでありながら、既存商品のガラス溝巾では困難だった、断熱性能の高い空気層12mmの複層ガラスの組み込みが可能になっている。さらに、今回のバリエーションの品揃えにより、スライディングサッシ・プロジェクトサッシ・ドアの連段窓による組み合わせが可能になっている。
また、引違い窓や片引き窓の開口幅を制限できる開口制限ストッパーや、たて滑り出し窓の開口幅を100mm程度に制限できる戸先アームの金具を設定することで、換気性能と防犯性能を同時に実現した。
加えて、熱伝導率の低い特殊ポリウレタン樹脂とアルミの複合形材を採用したことで、より断熱性能の高い「断熱性能H-3」をクリアしている。
日立アライアンス 年間電気代を従来比約45%低減 リニューアル用省エネエアコンを開発
日立アプライアンス(東京都港区)は室内ユニットに高効率のインバータースクロール圧縮機の搭載をはじめ、室内外のユニット各部位を改良し、省エネ性を大幅に向上させた設備用リモコン型パッケージエアコン「リニューアルの達人」全24機種を平成19年1月22日から順次発売する。
なお、同製品は業界で初めて既設の冷媒配管や配線および電源機器をそのまま再利用可能とすることで、施工箇所を最小限に抑え、施工期間を短縮することができる。
さらに、もう一つの業界初の要素として、リモコン型の設備用パッケージエアコンに新開発の高効率インバータースクロール圧縮機を搭載している。さらに、室内ユニットの定速圧縮機、熱交換器や室外ユニットのファン、ファンモーター、熱交換器なども高効率化することで、従来の定速機と比較して、最大で約36%アップの冷暖平均COP3・75を達成。年間電気代は、15年前の同社定速機と比較し、最大で約45%低減した。
また、室外ユニットを全機種サイドフロー化したことにより、トップフロー型の従来製品と比較して、奥行き寸法を約62%、据付面積を約57%削減している。これにより、工場建屋の軒下など、壁際への設置でもスペースをとらず、据付性が向上している。
立川ブラインド ブラインドカラーのコーディネートコンテスト 色使いの楽しさ・魅力をPR
立川ブラインド工業(東京都港区)では、全国7つの会場で「第8階ブラインドカラーコーディネートコンテスト」受賞作品展を開催する。
会場は同社の銀座、仙台、名古屋、金沢、大阪、高松、新潟の各ショールームで、コンテストにおける受賞作品22点をブラインドやパネルに製作し、展示している。
同社ではブラインドの色使いの楽しさや質感といった魅力を多くの人にアピールするため、受賞作品のカラーディネートブラインドを一般に無料で公開している。
同コンテストは平成11年から毎年開催されており、第8回となる今年は、「シルキーイメージ部門」と「施工例部門」の2部門で行われ、応募件数1076件、応募総数約1100点の作品が集まった。
「シルキーイメージ部門」では、同社の主力商品であるヨコ型ブラインド「シルキー」の羽根を、テーマに合わせて自由に組み合わせ、オリジナルのブラインドをデザインするもの。
一方、「施工例部門」は、実際にカラーコーディネートしようの同社製品が使用されている部屋・オフィスを施工例として写真撮影し応募するもの。今回はシルキーイメージ部門6点、施工例部門16点が受賞している。
イトーキ 庭がモチーフのミーティング家具 リラックスできるデザイン採用
イトーキ(大阪市城東区)は庭をモチーフとしたミーティング家具「FlowLounge(フロウラウンジ)」を平成19年1月から発売する。
人に心理的なリラックスを促す庭をモチーフとしたテーブル、チェア、木製パーティションなどを中心とした11のアイテムで構成されるミーティング家具シリーズである。デザインを手がけたのは英国を拠点に活動しているデザイナーの安積伸氏。
芝生を思わせるゆったりとした座り心地のベンチ、チェアと、ガーデンテーブルを思わせる白い円テーブル、パラソルをイメージさせる照明、さらにフラワーポットをモチーフとしたスツールで構成される。
これらをオフィスの中に持ち込むことで、オフィス環境のイメージを閉じた屋内から屋外へと転換する。
なお、「フロウラウンジ」の名前は、リラックスした環境で円滑なコミュニケーションが図れる場所となるようにとの設計思想と、また、シリーズを並べることで浮き草が漂っている浮遊感があることから付けられている。