不動産トピックス

クローズアップ 赤水対策編

2007.01.29 17:17

 ビル設備の中でも目立たないが非常に重要な役割を果たしているのが水道管だ。目立たないゆえに忘れがちだが、水道管もきちんとメンテナンスをしないと、水に赤錆びなどの汚れが混じったり、内部が詰まって水が使えなくなってしまう。こうした事態を防ぐ各メーカーの商品を紹介する。

オアシスソリューション 水道管に負荷をかけない洗浄法 錆びの原因バクテリアを除去
オアシスソリューション(東京都新宿区)はオゾンを活用した水道管に負荷をかけない洗浄を提案している。
赤水の原因となるのは、水道管内に雑菌が繁殖し、内壁を埋め尽くすため。この状態がひどくなると、錆びの発生を促進するのみならず、水の通りまでもが悪くなる。
同社ではこの雑菌を除去するとともに、後々の繁殖を抑える「オゾンアクア殺菌洗浄工法」を開発している。これは、給水設備にオゾン生成装置をセットし、水にオゾンを溶かし込む。この水がビル内に循環することで、錆びの原因となるバクテリアを除去するというやり方だ。殺菌性能の高いオゾンで管内の雑菌を一掃するため、雑菌が蓄積されるペースを遅らせることが大きな特徴で、同社では1回の施工で10年間は水道管が清潔に保たれると保証している。必要な機器などが少ないため、水道管交換の10分の1以下の低コストでメンテナンスが可能な上、殺菌に使用するオゾンも30分程度で酸素に変化するため、施工終了から短時間で再び水道を使用することができる。
同社代表取締役の関谷有三氏は「水道管はまったくメンテナンスをしない場合、30年程度で中が錆びてしまい、取替えが必要になります。当社は迅速かつ低コストに錆び付きと赤水の原因を除去します。また、これまでの施工実績から10年の長期保証を実現しているので、低コストで長期間安心して水道を使用していただけます」と強調している。

日本MJP わずか30万円で導入可能 手軽に水質の改善効果低コストで導入できる
日本MJP(東京都千代田区)は、浸漬型活水器「ウォーターマックス」を発売している。
この商品は、高架水槽や受水槽の中に浸しておくだけという簡単な工法がセールスポイントとなっている。同社代表取締役の作田雅之氏は「天然の鉱石と高性能磁石との相乗効果で水が活性化し、赤錆びを黒錆びに変化させて腐食の進行を止めます」と語る。
また、この機器によって活性化された水の作用により、水あかの剥離除去効果もあるという。さらに、機器には殺菌効果のある銀が含まれた「抗菌セラミックスボール」が使用されており、大腸菌やレジオネラ菌、黄色ブドウ状菌などを殺菌する効果もあるのだという。なおかつ、食品衛生法の水質基準に適合しているため、健康に悪影響がおよぶ心配もないとのこと。
設置自体が簡単であることに加えて、設置後のメンテナンスも不要であるため、忙しい人であっても気軽に導入することが可能だ。なお、耐用年数は通常の使用で約5年間となっている。
さらに、1台あたりの価格が30万円と他の対策に比べてローコストであることも、導入に関する障壁を低くしている要素のひとつである。
「ウォーターマックスは水質を改善しながら水道管を清浄な状態に保ちます。しかもコストは驚くほど低く、長期間にわたって水道管を守るとともに、建物の資産価値と、入居者の健康を守るのです」と作田氏は強調している。

アシストプラン 特許工法で安心施工 高濃度のオゾン水で管を洗浄
アシストプラン(大阪市中央区)はオゾンを利用した管洗浄工法「オゾンクリーンアシスト」を提案している。
この工法は、給水管に酸素を化学変化させて生成したオゾンを溶かした水を流し、洗浄する。その際、ポンプを使用して高速で流し、錆びコブと汚れの原因となるスライムを除去する。
洗浄装置にはオゾン濃度コントロール機能を備えており、管内にはつねに高濃度のオゾン水を安定して供給することができる。これにより、オゾン水の持つ酸化力と殺菌力を最大限に発揮する。オゾン水による洗浄のメリットとして、オゾン自体が水に溶けて酸素化するため、高濃度のオゾン水を利用しても、断水期間が短く済み、管を傷める心配がないという点も大きなメリットだ。
こうした洗浄工程を通して、蛇口末端までの養生およびバイパス作業を行うため、目詰まりなどの問題も発生しないという。
同社ではオゾンクリーンアシスト工法の特許を取得しており、顧客に対して安心して実施できることをアピールしている。同社オゾン事業部で技術管理部長を務める大畑真一郎氏は「オゾンクリーンアシスト工法は、単なる洗浄工事ではなく、設備全体のメンテナンスを高める効果があります。一度の洗浄で長期間安全に水道設備を使用していただけます」と語る。




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