不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.03.05 17:21

<ストップ地球温暖化>ダイキン工業/ほか 低外気温でも省エネ・快適暖房を実現 高効率ビル用マルチエアコン「ホッとエコマルビル」発売
 ダイキン工業、北海道電力、東北電力、中部電力、北陸電力、中国電力の6社は、低外気温度時でも大幅な省エネルギーと快適な暖房を実現する、寒冷地向け高効率ビル用マルチエアコン「ホッとエコマルビル」の実証試験を北海道・東北地方で行ってきたが、目標の性能が得られたことから、今年8月よりダイキン工業が同製品の発売を開始する。
 「ホッとエコマルビル」は新開発の二段圧縮方式(圧縮機2台を直列に接続し、段階的に圧縮して暖房を行う方式)を採用することで低外気温時のCOP(空調能力を消費電力で割った値、大きいほど省エネルギー性に優れる)を大幅に向上した。
 これにより従来に比べ最大約22%の省エネルギーを達成し、CO2排出量も最大約22%削減できる。また、ランニングコストを最大約27%削減した。さらに、外気温マイナス10℃時において、暖房能力を約30%向上。空調機の起動から温風吹き出しまでに要する時間を約60%短縮し、速暖性が大幅にアップした。また室温低下の要因である霜取時間も最大約47%短縮、室内温度維持能力も向上している。これにより、快適性向上を達成しつつ、省エネルギー、地球温暖化抑制を推進することが可能となった。

美和ロック/日立オムロンターミナルソリューションズ 指静脈認証付き出入管理端末を共同開発 次世代セキュリティ管理システム流通・産業向け10月発売予定
   美和ロック(東京都港区)と日立オムロンターミナルソリューションズ(東京都品川区)は、指静脈認証装置を搭載する指静脈認証付き出入管理端末の共同開発に合意。国内最大手ロックメーカーである美和ロックの出入管理技術と国内最大手ATMメーカーである日立オムロンソリューションズの指静脈認証技術に関する技術を活かし、オフィスビルやマンション屋内共用部分のセキュリティ管理に最適な出入管理端末の開発を行う。
 指静脈認証技術は日立製作所(東京都千代田区)が開発した生体認証技術で、高い認証精度を特長とする。この技術を利用した日立オムロンターミナルソリューションズの指静脈認証装置は、高精度でスピーディー、かつコンパクトなことから、多くの金融機関で採用されている。今回出入管理装置に搭載する指静脈認証装置は、既に金融機関向けにリリースした指静脈認証装置の開発技術を活かし、主に流通・産業向けとして開発したものであり、金融機関向け装置と同様の高い認証制度を備えている。なお、金融機関向け認証装置で扱う指静脈データと、出入管理端末で扱う指静脈データとの互換性はない。
 この出入管理端末について、両社は今年10月の発売を目標としている。

アルプス社 次世代サービス実験サイト モバイル版「ALPSLAB」の提供開始
 アルプス社(愛知県名古屋市)は、地図を活用し新たな技術やサービスを提案する実験サイトALPSLAB(アルプスラボ)のモバイル版の提供を開始する。その第一弾として、昨年リリースしたルート共有サービスALPSLABroute(アルプスラボルート)のモバイル版の公開を2月22日から開始した。
 PC版ALPSLABrouteでサイクリングコースや訪問先までの道のりを作成・公開し、携帯電話にURLをメールで送信、またはQRコードを読み取ることで、外出先でも携帯電話で該当ルートを即座に表示・確認することが可能になった。モバイル版ではルート地図の閲覧ページでは距離・高低差、投稿者のルートに関するコメントなど、詳細情報が満載で、現在位置表示・縮尺切替もできる。サイトには携帯電話(http://m・alpslab•jp/r/)からも直接アクセスできる。

INAX 備前焼・益子焼をラインナップに追加 日本の伝統美を追求した手作りの手洗器シリーズ
 INAX(愛知県常滑市)は、平成3年より販売を開始し、好評を得ている手洗器「創の美産地別シリーズ」に、今年4月から備前焼と益子焼を追加発売する。
 「創の美産地シリーズ」は、日本の伝統的な焼き物の美を最大限に表現した手洗器のシリーズで、日本有数の陶業地の窯元が手作りし、すべて一品生産品。有名陶業地の個性が光り、豊かな情感や質感、美しさが特徴である。今回、千年以上の歴史を持つ備前焼2点と、穏やかで温もりのある益子焼1点を追加し、全体で6陶業地・合計22点に品揃えを強化した。
 写真掲載の「備前/備州窯の手洗器」は、釉薬を一切使わず、薪窯(まきがま)で「焼締め」られた独特の”土味”が魅力。一つとして同じ模様は存在しない。直径350㎜サイズとなっている。メーカー希望小売価格は壁給水・壁排水の場合で28万1100円(施工費と消費税は別)。

<注目の商品>プリンス電機 業界初・看板用蛍光ランプで管長1454㎜ B0版長さの看板にも1本で対応が可能に
 プリンス電機(神奈川県横浜市)は、環境配慮型製品として看板を中心に市場展開している、新スリム型蛍光ランプ「ケーライン」FLKシリーズに管長1454㎜を含め、新たに3管長3色9品種と専用電子安定器9品種を追加発売した。
 現在まで大型ポスターサイズ看板やJIS規格導光板のB0サイズの施工では、1030㎜×1456㎜の長さに対し、一般蛍光ランプのFL40形(管長1198㎜)では短いので、FL32形(管長830㎜)とFL20形(580㎜)を組み合わせ、2本で看板の長さに対応していた。
 そのため合計10本の蛍光ランプと安定器を必要としたが、「ケーライン」FLKシリーズなら一列で1本、合計5本の蛍光ランプと2台の多灯用電子安定器で対応することができるため、省エネ・省ゴミのみならず約14%の明るさアップ、安定器からの発熱量低減、またランプと安定器の重量だけで合計5㎏の軽量化が図れる。

三井住友建設 フリープラン対応大スパンフルプレキャスト床構工法床 PCa化で設計の自由度向上・高品質・工期短縮を実現
 三井住友建設(東京都新宿区)は、プレキャスト化困難と言われていた床を含めたフルプレキャスト施工法を開発し、石川島播磨重工業と三井不動産レジデンシャルの発注による超高層住宅新築工事で実用化した。
 超高層鉄筋コンクリート構造建物の建築に際し、大スパン化および高品質・工期短縮・経済性向上のニーズに応え、同社では既に柱梁の主要構造部材に現場打ちコンクリートによる接合部をほとんど設けない柱梁フルプレキャスト工法を展開。従来、床のプレキャスト化には効率性や経済性の問題があったが、同社はこの度江東区豊洲で建設中の「アーバンドックパークシティ豊洲」(A〜C棟)にて既存の柱梁フルプレキャスト工法と、新開発「大スパン中空段差フルプレキャスト床構工法」を採用、基準階の躯体工事における工場製作プレキャスト部材が、全体のうち型枠工事面積比率で97%、コンクリート体積比率で83%という前例のない高比率を達成した。

ジーイー・メディカル 1g/hのオゾンを発生 コンパクトタイプで低価格 組込式オゾン発生器AG-02
 ジーイー・メディカル(群馬県前橋市)は、今月より組込型オゾン発生器AG02を発売する。
 近年消臭・殺菌への関心が高まり、空気清浄機や消臭・殺菌剤の需要も急増する中、室内空気の浄化や防カビ、空中浮遊菌対策、生ごみ・ペット・汚物などの消臭、家ダニなどの駆除に効果があるとしてオゾンの利用が広まっている。その中で、同社開発の「オゾン発生装置の信頼性を高める技術」は平成17年に群馬県の「1社1技術」に指定されている。
 今回発売する組込型オゾン発生器AG―02は、165(W)×108(H)×64(D)と小型だが同クラスとしては最大級の1g/hのオゾンを安定して発生。メンテナンスはカートリッジ電極の掃除だけで済み、同社発売のオゾンチェッカーと組み合わせれば、安全なオゾン濃度に管理することが可能である。価格は9万4500円(税込)。




週刊不動産経営編集部  YouTube