不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.03.19 14:44

松下電工 器具幅90mmで6300lmの高出力を実現命は1万8000時間オプションで空間演出も
 松下電工(大阪府門真市)は、4月27日より「スレンダーベース」2種16品番を発売する。
 環境配慮型照明器具「Wエコ」の第二弾商品となる「スレンダーベース」は、主にオフィス向けの埋込型と、基本灯具と配光オプションとを組み合わせて様々な空間演出を可能とする直付型の2種。業界最細(同社調査)の形状で出力6300ルーメンを実現している。
埋込型の器具幅は90㎜、直付型基本灯具の器具幅は42㎜と、同社の従来製品と比較して、埋込型で約25%のスリム化となった。器具外寸は、埋込型が90㎜×1235㎜×85㎜、直付基本灯具が42㎜×1208㎜×95㎜である。ランプ外寸は直径25・5㎜×1178㎜。取付間隔3・2mで、750ルーメンを確保できる。ランプ寿命は1万8000時間だ。63W蛍光灯用の専用インバータで初期照度補正機能を搭載しており、初回使用時から4410lmと一定の明るさを維持し、省エネを可能にした。
 埋込型にはプレーン、白色ルーバ、スペースコンフォートの3タイプ、直付型には基本灯具の他、上下配光タイプ、乳白パネルタイプ、微細プリズムパネルタイプを用意した。希望小売価格は税込2万4675円〜5万8800円。シリーズ全体で、今年度において1万2000台の販売を目指す。

<注目の新技術>YKK AP 窓の自動開閉に連動し他の住設機器を制御 建材デバイス有効利用機器の遠隔操作も可能
 YKKAP(東京都千代田区)と、日本電信電話(東京都千代田区)は、YKKAPの開発した「住空間制御技術」と、NTTのサイバーソリューション研究所が開発した「OCGi標準準拠サービス提供機能」を用いて、風を有効利用した「快適住空間制御システム」の共同実験を行っている。
 快適住空間制御システムとは、風を有効活用して快適な住空間と省エネルギーを実現するもの。「OCGi標準」(ソフトウェアのインターフェースを定めた規格)に拠る機器・各種センサーをネットワーク接続し、風速や風向き、気温、湿度などを総合的に判断して制御される窓の開閉に合わせ、連動した他の住設機器(エアコン、防犯カメラなど)を制御する。制御機能のソフトウェアコンポーネントを端末に配布することができるため、機器の遠隔操作なども可能だ。
 YKKAPは、これまで窓などの可動建材デバイスを有効利用する住空間制御技術の開発を進めてきたが、今回の実験においては、同システムの受容性・操作性・利便性や、複数窓の連携制御による通風効果、窓と他の住設機器との連携制御、制御された住空間の快適性を検証する。また、窓や室内に設置された、人感センサや侵入センサなどによるホームセキュリティ機能についても実験を行う。実験は神戸市灘区内のYKKAP実験棟において3月末日まで行われ、ハウスメーカーなどから意見・要望を募った上で、内容を向上させサービス展開するとしている。

日立アプライアンス 大容量機種含む全機種の省エネ性向上 電気料金・CO2の排出共に15年前より4割削減
日立アプライアンス(東京都港区)は、4月27日より、ビル用マルチエアコン「セットフリーiZシリーズ」において、省エネ性能を向上させた「高性能シリーズ」全21機種を順次発売する。
 「高性能シリーズ」は、室外ユニットに搭載している一定速圧縮機のモーターに、新開発の超高効率「MSモーター」を採用することにより、モーターのエネルギー損失を40%削減し、圧縮機効率を向上させている。これにより、8馬力から最大容量である48馬力までの全21機種において、冷暖平均COP(エネルギー消費効率)4・0以上が実現した。加えて、階段状にスリットを入れたことで伝熱性能を現行機比約10%向上させた熱交換機フィンを採用している。
 こうした高効率化により、15年前の同社同型機に比べ、年間電気料金は約40%、CO2の排出も同様比較で約40%削減される。
工事を容易にするため、配管接続箇所や配線接続本数は極力減らした。加えて、一体型筐体である室外ユニットの形態を踏襲し、現行機種を上回る44馬力から48馬力までの容量の大きな3機種にまで適用することで、工事面での省エネも実現している。

TOTO クリーナー成分泡で留めて汚れを除去スプレー方式で快適利用酵素の働き抑え悪臭防ぐ
 TOTO(福岡県北九州市)は、 今月9日、ウォシュレットクリーナー「きらりあ」の販売を開始した。
 同製品は、ウォシュレットの便フタ、便座、ノズル部分などの清掃を容易にするため開発されたもの。適量を柔らかい布にとり拭き取るか、直接スプレーをして布で拭き取るかのいずれかの使用法をとる。
 直接泡を吹きつけた場合、汚れの目立つ箇所にクリーナー成分を長く留めておくことができ、汚れを効果的に浮かすことができる。
 トイレの悪臭の元は、便器や隙間部分に付着した尿が、空気中の菌に含まれる酵素ウレアーゼによって分解された際に発生する、アンモニアの臭いである。
 同製品には、ウレアーゼの働きを抑える独自の成分が含まれており、泡を拭き取った後にもクリーナー成分が隙間にとどまることで、悪臭を防ぐ。
 内容量は185mlで、サイズは166㎝×55㎝、幅70㎝。一本で約200回のスプレー使用が可能だ。
 希望小売価格は税込1050円。発売2年目に、年間30万個の売上を目標としている。

INAX 健康建材「ヌリカラット」アクセント用濃色を追加 20色3種類組み合わせのバリエーションは41種に
 INAXは、4月2日より、「ヌリカラット」に新色13色を追加し、合計20色として販売を開始する。
 「ヌリカラット」は、同社の「健康建材」である「エコカラット」のセラミック製の塗り材バージョンとして、昨年販売開始されたもの。珪藻土の2〜3倍の吸放湿性能を持ち、湿度が上昇すると吸収し、下降すると放出する働きで、湿度を40%から70%に保つ性質がある。既存壁紙(ビニールクロス)の上からも施工が可能で、左官コテによるオリジナルパターン付けもできる。小規模工事への対応を考慮し、従来の20kg缶に加え、5缶も用意された。
 これまではベーシックな7色を用意していたが、今回、使いやすい茶系色を中心に、赤・青・緑など室内のアクセントとなる濃い色が追加され、合計全20色となる。パウダー、サンド、ラフという3種類のテクスチャーを組み合わせることで、バリエーションは41種類となる。
 施工例写真の参考材料価格は、上塗り材(サンド)が1680円〜/、着色剤が315円〜/、下塗り材が998円〜/、合計2993円〜/である。2年後には、「ヌリカラット」一月あたり3万を販売目標としている。

エクセル販売 既存郵便受に取り付け郵便物盗難防ぐ 主に集合ポストにかぎ状セキュリティアーム設置し投函のみ可能に
 エクセル販売(大阪市淀川区)では、今年1月より「防犯ポストアーム」を販売している。同製品は、主に集合ポストの郵便受からの郵便物の盗難を防止するもの。既存の郵便受の投函口の内側に、かぎ状に曲がって一列に並んだ「セキュリティアーム」を取り付けることで、人間の手や道具などの郵便受への挿入を困難にし、盗難を防止する。アームのかぎは内側に曲がっているため、郵便物は従来通り、スムーズに投函することが可能だ。
 後扉タイプ(前入れ後出し)と前扉タイプ(前入れ前出し)のいずれのタイプの郵便受けにも対応可能で、専用器具を用いた作業で、強力粘着タイプの両面テープを使用することによって、容易に取り付けることができる。剥がす際には市販の剥がし液を用いる.
 発売時は、上側アームのサイズが高さ44㎜×ベース板長さ245㎜のものを始めとし、6メーカー21種類の郵便受に対応していたが、現在では、高さ調節の可能なタイプが発売されている。
 また、付属の「盗難防止装置付シール」を貼ることで、盗難防止効果を高める。
販売価格は税込1万2600円。初年度において、10万世帯への取り付けを目指している。




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