不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.04.02 17:11

ジャパンエクセレント投資法人 仙台のオフィスビルを取得 青葉通りに面する大型ビル大規模リニューアル実施予定
ジャパンエクセレント投資法人(東京都港区)は、「仙台興和ビル」の取得を決定した。売主は興和不動産で、取得価格は42億3800万円である。引渡しは今月24日の予定だ。
 物件は仙台市のビジネス街の中心部である青葉区一番町に立地する。青葉通りに面する角地に建つ、地上15階地下2階建てのオフィスビルだ。JR各「仙台」駅、市営地下鉄「仙台」駅より徒歩8分。竣工は昭和54年、土地面積は2715・39㎡、建物面積は1万8554・45㎡、延床面積は5000坪を超える。オフィスフロアの基準階面積は826・02㎡で、青葉通りに面して約50mの間口を有し、3面に窓を持つ整形空間だ。
同法人は、建物面積約1万8554・45のうち約85%を取得する。賃貸可能面積は1万61・30㎡となる。なお、取得後には興和不動産の費用負担により、エントランスをはじめとした共用部の大規模なリニューアル工事が実施される予定だ。

<高額物件売買事例>日本ビルファンド投資法人 田崎真珠の旗艦店舗ビル170億円で取得 1坪当たり約1億3000万円
 日本ビルファンド投資法人(東京都中央区)は、「ジュエリータワーTASAKI銀座店」の取得を決定した。売主は田崎真珠、取得価格は170億円で、坪あたり約1億3000万円となる。引渡しは今月25日だ。
 所在地は中央区銀座5丁目。中央通り沿いで「銀座四丁目」交差点付近に立地し、東京メトロ各「銀座」駅より徒歩1分、JR「有楽町」駅より徒歩5分と、交通利便性は高い。
 平成2年竣工、敷地面積425・60㎡、延床面積3408・79㎡、地上10階地下1階建ての規模だ。ガラスブロック主体の外壁と特徴あるエントランスなどの外観に加え、個別空調やOAフロアなど、オフィスビルとしての標準的仕様を備えている。
 売主である田崎真珠が旗艦店舗兼事務所として使用してきたが、今後も長期一括賃借し、引き続き入居する。なお、引渡し以降の同物件の名称は「NBF銀座通りビル」となるが、田崎真珠は「ジュエリータワーTASAKI銀座店」の店舗名称を使用する。
 同法人は先月、都市再生機構より、保有する「中野坂上サンブライトツイン」の追加取得と、隣接する「中野坂上サンブライトアネックス」の取得も行った。取得価格はそれぞれ328億1592万2000円、5億706万3000円。2棟の合計敷地面積は1万331・90㎡である。これにより、同法人のポートフォリオは57物件、取得価格ベースで8068億7805万8000円となった。

ニューシティ・レジデンス投資法人 神戸の単身者向け新築レジデンスを取得 6駅から徒歩圏内1月竣工で満室稼働
 ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「ニューシティレジデンス三宮」を取得した。売主はKANSAI、取得価格は14億8500万円。
 同物件は神戸市中央区の神戸市新交通ポートアイランド線「貿易センター」駅から徒歩1分に立地する、今年1月竣工の単身者向けマンションである。規模は土地面積473・22㎡、建物面積3371・98㎡、地上15階建て。総賃貸可能面積は3071・60㎡で、1R56戸と1K56戸の計112戸を備える。
 地下鉄海岸線「三宮・花時計前」駅、JR東海道本線「三ノ宮」駅、阪神本線・神戸線・地下鉄「三宮」駅など6駅に徒歩圏内という交通利便性の高さや、デパートなどの商業施設、市役所・合同庁舎などの公共施設、公園などが集積する地域に立地している利便性の高さに加え、内装・設備における品質の高さなどを評価し、中長期的に競争力を維持できるとして取得したものである。

フロンティア不動産投資法人平成20年取得予定の「ゆめタウン広島」に隣接 広島の大型スポーツ施設を取得
フロンティア不動産投資法人(東京都港区)は、「スポーツクラブルネサンス広島」を取得する。売主は日本たばこ産業、取得価格は19億4000万円である。
 同物件は、広島県広島市に所在する、平成3年竣工のスポーツ施設。土地面積は6055・14㎡、延床面積は4516・25㎡、地上4階建ての規模である。JR「広島」駅から南約3㎞、広島電鉄で15分程度の距離に位置しており、周囲には区役所や教育機関などが点在し、公園や川など自然にも恵まれている。
 また、同法人が平成20年に取得予定の商業施設「ゆめタウン広島(仮称)」に北側が隣接しており、相乗効果が期待できる。テナントであるルネサンスとは、平成28年までの賃貸借契約を承継する。

ジャパンリアルエステイト投資法人 札幌駅北口前の再開発施設を取得 地下通路で駅直結のオフィスビル
 ジャパンリアルエステイト投資法人(東京都千代田区)は、「8・3スクエア北ビル」を取得する。売主は大成建設、取得価格は71億円だ。取得するのは、再開発事業としてJR「札幌」駅北口前に整備された、平成18年竣工の複合施設「8・3スクエア」の一部。
 施設は住宅棟「8・3スクエアディーグラフォート札幌ステーションタワー」とオフィス棟「8・3スクエア北ビル」から成り、同法人はオフィス棟と、付帯施設である立体駐車場1棟を取得する。施設全体の土地面積は5541・60㎡、オフィスビルの建物面積は1万6048・59㎡、地上11階地下1階建て。駅に地下通路で直結しており、1階には店舗が入居、2階から11階までがオフィスフロアである。基準階フロア面積は370坪超だ。取得時のテナント総数は7。稼働率は98・5%を想定している。
なお同法人の一件目の北海道所在物件となる。

ジョイント・リート投資法人 川崎・麻布十番にて新築レジデンス2棟を取得 商住混在地域利便性見込む取得価格は合計で46億円
 ジョイント・リート投資法人(東京都目黒区)は、「スペーシア川崎」「スペーシア麻布十番」の取得を決定した。売主はいずれもオリジネーターであるジョイント・コーポレーション、取得価格はそれぞれ19億円と27億円だ。
「スペーシア川崎」は、川崎市川崎区の、JR各「川崎」駅から徒歩8分、京浜急行「京急川崎」駅から徒歩9分に位置する、今年2月竣工の地上14階建て共同住宅である。敷地面積は601・38㎡、延床面積は3193・94㎡、賃貸可能戸数は99戸という中規模物件だ。商業施設と住居が混在する地域に立地し、駅前地下街やデパート、複合商業施設「ラチッタデッラ」などへ至近なことから、女性を含むビジネスマン中心の需要を見込んでいる。
 「スペーシア麻布十番」は、港区麻布十番の、都営大江戸線・東京メトロ南北線「麻布十番」駅から徒歩1分に位置する、今年2月竣工の地上12階地下1階建ての店舗付共同住宅。土地面積は380・26㎡、延床面積は2097・45㎡、賃貸可能戸数は60戸、加えて店舗のテナント総数は3である。商業・住居ともに高い需要を有するエリアにおいて、駅から至近なことに加え、背後には麻布十番大通りが位置しており、生活利便性の高さを評価したものだ。

クレッシェンド投資法人 「錦糸町」駅から徒歩5分充実 設備備えたレジデンス 墨田区の単身向マンションを取得
 クレッシェンド投資法人(東京都港区)は、「T&G錦糸町マンション」を取得した。売主はアルタイル・インベストメント、取得価格は11億円である。
 同物件は、墨田区江東橋の、JR・東京メトロ半蔵門線「錦糸町」駅から徒歩5分に立地する、地上11階建ての共同住宅だ。竣工は平成17年、土地面積は256・23㎡、延床面積1571・87㎡。24㎡から27㎡程度の単身者向け1Kタイプ56戸から構成されており、3月26日現在で満室稼働している。交通利便性の高さや築浅であることに加え、TVモニター付オートロックシステム、洗浄機付トイレ、乾燥機能付浴室などの設備が充実している点から、都心通勤者および若年単身者を中心とした安定需要を見込んだ。

東京グロースリート投資法人 西新宿の高層オフィスビル取得 丸ノ内線直結の地上44階建て
 東京グロースリート投資法人(東京都千代田区)は、「新宿アイランド」の一部を取得した。売主は個人、取得価格は7億1500万円である。
 新宿区西新宿に立地する竣工平成7年、地上44階建ての高層オフィスビル。全体の土地面積は1万9511・37㎡、同じく全体の延床面積は21万1861・11㎡である。
 取得したのは6階部分の専有面積523・04㎡で、持分比率は約0・44%だ。西新宿高層ビル街に立地する大規模オフィスビルであり、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅に直結、加えてJR・私鉄各「新宿」駅にも徒歩8分という利便性から、店舗・オフィステナントに対し、高い競争力を有すると評価したものだ。




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