不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2007.04.16 11:40
リプラス・レジデンシャル投資法人 投資口追加発行決定と併せて各地にレジデンス26棟取得 札幌・名古屋・大阪など合計202億超で取得
リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都港区)は、投資口の追加発行を決定した。発行口数は3万4300口。その他オーバーアロットメントによる売出1800口を行う。これにより、発行後の総投資口数は58・8%増の9万7500口となる。調達資金は、物件取得および借入金の返済に充てる。
併せてレジデンス26棟を取得する。主に地方都市に立地するレジデンスで、取得額は合計202億5443万8000円だ。
「nOM1」はリプラス・レジデンシャル・ウェアハウス1号から37億5000万円で取得。東京都港区に昨年竣工した、地上5階地下2階建て複合ビルである。
「サンドマークレジデンス」はRブリッジからの取得で、取得額は24億6000万円。今年1月に竣工した、博多市の15階建て共同住宅だ。
「ステージア大閣通」はリプラス・レジデンシャル・ウェアハウス8号からの取得で、取得額は11億2000万円。昨年竣工した名古屋市の15階建て共同住宅である。
また、保有物件「cMA3」の一部(オフィス棟)を譲渡する。譲渡先はリプラス・コマーシャル・ウェアハウス1号で、価格は35億5800万円。
森トラスト総合リート投資法人 新橋駅前の商業ビルを180億円で取得 広場正面の好立地性評価延床面積は7800㎡超
森トラスト総合リート投資法人(東京都港区)は、「新橋MSビル1号館」の取得を決定した。売主は森トラスト・ホールディングスで、取得価格は180億円。取得予定日は今月25日である。
同ビルの所在地は港区新橋二丁目。新橋駅の駅前広場正面に立地している。竣工は平成11年で、土地面積1069・88㎡、建物面積7820・45㎡、地上8階地下2階建ての規模だ。延床面積は7800㎡を超える。
地下1階から7階までが商業フロアで、売場面積は約4500㎡。加えて29台の駐車場を備えている。現在は同ビルの店舗を新橋本店として営業しているキムラヤセレクトへの一棟貸しとなっており、同社と平成21年5月末までの賃貸借契約を締結している。月額賃料は7億円だ。
JR山手線・東海道線はじめ東京メトロ、都営浅草線、ゆりかもめなどの各鉄道が乗り入れ、さらには虎ノ門・霞ヶ関・汐留といったオフィス街や、商業エリアである銀座・有楽町に隣接した利便性の高い新橋駅の広場正面という好立地性を高く評価したもの。
なお、取得以降の物件名は「新橋駅前MTRビル」となる。
野村インベストメント・マネジメント 物流施設特化型ファンド事業を加速 専門部署新設し17物件の取得を視野に
野村不動産ホールディングス(東京都新宿区)は、4月11日に竣工した大型物流施設「ランドポート厚木」の運営を開始するとともに、物流施設特化型ファンド事業を加速していくと発表した。
「ランドポート厚木」は、同社の関連会社である野村不動産インベストメント・マネジメントが、物流施設特化型ファンドビジネスの一環として開発を手掛けた物件。地上5階建てで、小田急線「本厚木」駅より2・7㎞、東名高速道路「厚木IC」より4・8㎞の距離に位置している。
野村インベストメント・マネジメントでは、今年4月1日、物流センターの開発・テナント募集・運用を一貫して行う「物流施設事業室」を新設。既に17物件の物流センター取得の目処をつけており、今後さらに、野村不動産グループの開発力やテナント営業力を活かし、開発案件への取り組みや大型物流施設の取得を加速していく方針である。
ダヴィンチ・アドバイザーズ 団塊と団塊ジュニア対象10年で50施設を展開予定 会員制滞在型リゾート事業を展開
ダヴィンチ・アドバイザーズ(東京都中央区)は、子会社のダヴィンチ・リアルティを通じて新規リゾート事業を手掛けると発表した。
事業のテーマは「ゴルフ」「ペット」「家族・仲間・健康・生きがい」。団塊世代および団塊ジュニアの個人を対象とし、連泊型・参加型のリゾートを会員制で展開する。
展開エリアは国内主要都市から3〜4時間圏内に位置し、周辺に観光スポット・名所旧跡を備えたゴルフ場が中心。宿泊施設として、標準面積80㎡〜100㎡のエステートタイプとレジデンスタイプを備える。既存施設がある場合は改修を行い利用する。場内遊休地を利用してペットケアハウスなども建設する。
今後10年間で全国50施設に展開する予定だ。なお30施設はゴルフ場の取得、20施設はゴルフ場との協定による事業化となる。1室あたり平均18口で5000室と計算し、9万口を販売するとしている。