不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2007.04.23 10:55
日本プライムリアルティ投資法人 川崎市の商業施設の一部を取得 取得額は150億8000万円東京建物と10年間の契約締結
日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、「川崎ダイスビル」の一部を取得した。取得額は150億8000万円である。
同物件は、川崎市川崎区の、京浜急行本線「京急川崎」駅より徒歩1分、JR各「川崎」駅より徒歩5分に立地する平成15年竣工の商業施設で、東京建物が開発を手掛けた。地上11階地下2階建て、土地面積4475・45㎡、延床面積3万6902・01㎡の規模である。現在20のテナントが入居しており、キーテナントはさくらやとTOHOシネマズだ。
同社は平成17年、売主である川崎ダイス特定目的会社が発行する優先出資証券の10%を取得し、売却時の優先買取交渉権を得ている。今回は、同物件の52%相当分である、地下1階から地上10階(地上1・2階の一部を除く)の区分所有権と、地下2階の区分所有権、加えて相当する敷地の共有権を取得するものだ。
なお東京建物とは、平成29年までのマスターリース契約を締結している。
<高額物件売買事例>モルガン・スタンレー 全日本空輸直営の各地13ホテルを取得 過去最大級約2813億円の取引
モルガン・スタンレー(日本本社東京都渋谷区)は、全日空グループが国内に保有する13ホテルのポートフォリオを一括取得することを決定した。取得価格は総額約2813億円である。今年6月1日付けで、全日空グループのホテル関連会社14社の全株式などを、モルガン・スタンレーグループが運営する不動産ファンドが設立した特別目的会社の城山プロパティーズが購入することになる。
当該物件は「ANAインターコンチネンタル東京」(旧東京全日空ホテル/東京都港区)、「ストリングスホテル東京」(東京都港区)、「成田全日空ホテル」(千葉県成田市)、「大阪全日空ホテル」(大阪府大阪市)、「広島全日空ホテル」(広島県広島市)、「万座ビーチホテル&リゾート」(沖縄県恩納村)などだ。
全日空グループは、昨年12月、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)と共同で設立したIHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社にホテルの運営を委託しており、ホテルの土地・建物の売却を視野に入れ、入札方式で譲渡先の選定を進めていた。
ホテルの運営はIHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社が継続して行い、ホテルの名称などには「ANA」ブランドが引き続き使用される。
また、ホテルの資産管理については、モルガン・スタンレーのグループ会社であり、国内外においてホテル運営・管理の実績を有するパノラマ・ホスピタリティが行う。
ニューシティ・レジデンス投資法人 千代田区のレジデンス1棟を売却 32億7500万円でGEREに譲渡予定
ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「ニューシティレジデンス神保町」の譲渡を決定した。譲渡予定価格は32億7500万円で、取得するのはGEリアル・エステートである。引渡予定日は今年6月29日だ。
同物件は東京都千代田区に立地する、平成16年竣工の地上12階建ての賃貸マンション。4駅6路線が利用可能な好立地に位置し、1DK・2LDK合わせた総戸数は65戸である。
なお、同物件の売却益は約4億1000万円であり、第5期(平成19年8月期)に計上される。一口当たりの分配金は2500円程増加する見込みだ。詳細は第4期(平成18年2月期)の決算発表で開示する。
ケネディクス不動産投資法人 「虎ノ門」駅徒歩1分のオフィスビル取得 取得後大規模リニューアルを実施
ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は、「KDX虎ノ門ビル」を取得した。売主はアゼリアオーワン特定目的会社、取得額は44億円である。
同物件は、東京都港区に所在する、昭和63年竣工、地上9階地下1階建てのオフィスビル。東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅から徒歩1分の外堀通り沿いに立地しており、土地面積288・20㎡、建物面積2277・38㎡の規模だ。
現在は旧テナントが全て退去した状態で、今後同法人が大規模なリニューアル工事を実施する予定。各階個別空調方式が採用され、貸室部分は天井高2・5mが確保されているが、OA機能の整備やタイルカーペット・照明・クロスの更新、セキュリティシステムやアメニティの更新を図る方針である。
日本コマーシャル投資法人 「新大阪」隣駅直結と「川崎」駅前利便性高いオフィスビル2棟取得
日本コマーシャル投資法人(東京都千代田区)は、「OfficeB4江坂東洋ビル」を取得した。また「OfficeA25川崎イーストワンビル」の取得を決定した。
「江坂東洋ビル」は竹橋ホールディング特定目的会社から145億円での取得。大阪府吹田市の、地下鉄御堂筋線「江坂」駅に直結する、昭和50年竣工、地上20階地下2階建てのオフィスビルである。土地面積は3929・31㎡、延床面積は3万3316・53㎡の規模だ。
地下鉄御堂筋線「新大阪」より一駅とアクセスも容易である。現在30のテナントが入居しており、稼働率は100%だ。
「川崎イーストワンビル」はダイショウから151億円で取得したもの。JR「川崎」駅東口の駅前ロータリーに面する、平成16年竣工、地上13階地下1階建てのオフィスビルである。土地面積は1183・52㎡、延床面積は1万494・86㎡だ。現在の稼動率は95・5%。
野村不動産レジデンシャル投資法人札幌にて来年竣工予定のマンション5棟を取得 単身者からファミリー向けまで取得額は合計25億超
野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は、札幌市内にて来年2〜3月に竣工予定のマンション計5物件の取得を決定した。
「(仮称)プライムアーバン北大前」「(仮称)プライムアーバン大通東」「(仮称)プライムアーバン知事公館」はいずれも久末弘信建設から、来年2月末日に取得予定である。取得額はそれぞれ6億円、4億2400万円、3億3790万円だ。
「(仮称)プライムアーバン北大前」は札幌市東区に立地する、3駅利用可の10階建てマンションで、総戸数は60戸。「(仮称)プライムアーバン大通東」は札幌市中央区に立地する10階建てマンションで、総戸数は36戸である。「(仮称)プライムアーバン知事公館」は札幌市中央区に立地する8階建てのマンションで、総戸数は42戸だ。
同じく来年2月末取得予定の「(仮称)プライムアーバン北24条」は、エスクローリアルエステートからの取得で、取得額は5億370万円。札幌市東区に立地する10階建てマンションで、総戸数は36戸である。
来年3月末に取得予定の「(仮称)プライムアーバン大通南」は久末弘信建設から7億3160万円での取得。札幌市中央区に立地する、15階建て、総戸数58戸のマンションである。
物件の住戸プランは多様であり、安定的な需要を見込んだものだ。
ニューシティコーポレーション 5棟計607戸数を取得いずれも駅から徒歩圏内 大阪・名古屋で住宅ポートフォリオ拡大
ニューシティコーポレーション(東京都港区)は、今年3月、マンション5物件を取得した。
物件は大阪市中央区の、大阪市営地下鉄堺筋線「日本橋」駅徒歩5分に立地する「ニューシティアパートメンツ日本橋 」(総戸数85戸)を筆頭に、大阪市西区の「ニューシティアパートメンツ九条」(総戸数182戸)、同区「ニューシティアパートメンツ西本町」(総戸数46戸)、同区「ニューシティアパートメンツ阿波座」(総戸数249戸)の4物件と、名古屋市西区の「ニューシティアパートメンツ押切」(総戸数45戸)。5物件の総戸数は607戸である。
いずれも最寄駅から徒歩圏内にある単身者用マンションだ。今回の取得により、同社の住宅資産の運用総数は計55物件、約3300戸となった。
東京グロースリート投資法人 都内運用資産2物件の譲渡を決定 合計約24億5000万円で売却
東京グロースリート投資法人(東京都千代田区)は「メゾン・ド・クレイン」「上野東相ビル」の譲渡を決定した。いずれも平成17年に取得したもの。譲渡価格は合計24億5397万3000円。
「メゾン・ド・クレイン」は、東京都練馬区の西武池袋線「大泉学園」駅から徒歩13分の距離に立地する、昭和62年竣工の地上4階建て共同住宅で、取得価格は6億50万円。タカラレーベンへ7億3122万3000円での売却となる。
「上野東相ビル」は、東京都台東区の東京メトロ銀座線「上野広小路」駅から徒歩1分の距離に立地する、昭和56年竣工の地上10階建てオフィスビル。取得価格は16億円2500万円で、譲渡価格は17億2275万円となる。譲渡先については同意を得ておらず公表されない。