不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.04.23 10:54

日本カノマックス 空気環境測定6項目を一台で同時測定 大型液晶で操作が容易に報告書はPCで自動作成  日本カノマックス(大阪府吹田市)は、空気環境測定器「オートビルセットBSA2」の販売を開始する。
 同製品は、ビル管理法に定められている空気環境測定の6項目(気流、粉じん、温度、湿度、CO濃度、CO2濃度)を一台で同時に測定し、本体に内蔵されたメモリに測定データを記録するもの。測定終了後はUSBケーブルもしくはCFカードを用いてデータをパソコンへ転送し、付属のソフトウェアで報告書を自動作成することもできる。
 本体サイズは、センサー収納時で幅372㎜×奥行354㎜×高さ179㎜。付属のケースに収めて折りたたんだ際には高さ1140㎜、奥行292㎜となる。本体の重量は、従来器の半分以下である約6まで縮小した。
 その他、タッチパネル式の大型カラー液晶(120㎜×90㎜)を採用し、測定ポイントを選択してボタンを押すだけで測定を実施できるなど、操作を容易にしている。充電電池による最大使用時間は約10時間だ。
 ツールとして、キャリングケースや、移動時に使用する測定ワゴン、報告書作成ソフトウェアなどが付属している。またオプションで、騒音・照度・輻射の測定も行うことができる。
 プローブには互換性があるため、故障・破損時でも取替により復帰が可能である。本体価格は、一台あたり198万円(税抜)となっている。

<注目の新技術>朝日テック工業 トイレの水使用量を90%削減 洗浄液で便器全体をコーティング「TRiEX(トリエクス)」
 朝日テック工業(東京都文京区)は男子小用便器「TRiEX(トリエクス)」を開発している。この商品のセールスポイントは、非常に高い節水効果にある。
 水の使用量を減らすと聞くと、「便器がきちんと洗浄されないのではないか」という疑問が生じるところ。しかし、この商品は独自の洗浄方式を採用することで洗浄問題をクリアしている。トリエクスには、排水口のところに切り替え弁が取り付けられていて、小用を済ませると、最初に100㏄の水を流して尿を流し、便器を洗浄する。100㏄の水を排水した後は、洗浄液と混合した水を流してトイレを洗浄するのだが、このときは弁を閉じ、洗浄液を混ぜた水は排水せずに再利用するのである。
 この洗浄液には、便器をコーティングし、尿の付着を防ぐ効果がある。そのため、100㏄程度の少ない水で便器を洗浄することができるのだ。もちろん洗浄液には殺菌成分なども含まれているため、再利用した水であっても嫌な臭いを発することもなく、快適にトイレを使用できる。
また、洗浄液の成分自体の危険性が低い点も大きなポイント。洗浄液の成分は東京都が設けている下水道への排出基準をクリアしており、安心して使用できる。
 同社では開発を行う中で、京王線布田駅と協力し、駅のトイレにトリエクスを設置する節水効果実験を行っている。この実験では、他の便器に比べ、水の使用量が10%以下に抑えられる効果が現れたという。なお、同社は7月の正式発売を前に、無料モニターの募集を行っている。
 「応募者には、3万円の機器代金をサービスし、工事料のみでトリエクスを導入していただけます。ぜひ節水効果と洗浄性能を自分の目で直接確かめてみてください」と太田広彦代表取締役は語っている。

岡村製作所 多彩な表面材揃えたローパーティション パネルの幅や高さをカスタムメイドで対応
 岡村製作所(神奈川県横浜市)は、今月1日より、カスタムメイド式ローパーティーション「ALTGLANCE(アルトグランス)」の販売を開始した。
 同製品は、同社のハイパーテーション「ALTTRANS(アルトトランス)」(額縁付灰グレードパネル)2種9色、「PROVATO(プロヴァート)」(額縁無スタンダードパネル)5種21色と表面材を共有している。ガラスパネルは「シングルパネル」「ダブルガラス」のいずれかを選択し、「透明ガラス」「カラーガラス」「乳白色半透明ガラス」などを組み込む。
 ミーティングルーム用のガラス製スライドドアは、シンプルデザインの「フレームレスガラススライドドア」か、デザインフレームで囲まれた「金具付ガラススライドドア」の2タイプを備えている。また、オプションとして、フックレールを使用したウォールディスプレイや、フレームを活かしたカウンターなども用意されているため、家具や什器構成への展開も可能だ。
 不燃性の高い素材を採用し、安全に配慮している。用途はミーティングルームのブース空間の他、インフォメーションカウンターやワークステーションなどが想定されている。初年度販売目標は1億5000万円としている。

キヤノン ボタン一つでズームポジションに高速移動 小型化実現した13倍ポータブルズームレンズ
 キヤノン(東京都大田区)は、今月下旬より、ポータブルズームレンズ「KJ13×6BKRS」の販売を開始する。同製品は、2/3型撮像素子搭載のHDTVカメラに対応した、小型軽量タイプの広角13倍ポータブルズームレンズ。諸収差を良好に補正するため、移動レンズ群を制御するインナーフォーカス方式などが採用されている。ズーム全域においては、画面周辺にまでおよぶ高い解像力とコントラストを実現している。
 ワイド端からテレ端までのズーミングを1・2秒で行うことが可能である他、一度のボタン操作で設定した任意のズームポジションに高速移動するシャトルショット機能を搭載している。寸法は幅165・4㎜×高さ105・1㎜×全長211・7㎜、質量は1・59だ。最至近撮影距離は0・4m、カメラモードは16・9、焦点距離は6㎜〜78㎜である。
 ドライブユニットには、保持した際のカメラバランスを考慮した、グリップ位置やボタン配置が成されている。

YKK AP アルミフレーム間仕切バリエーションを充実 縦のフレーム活かして視線や光量を調節
 YKK AP(東京都千代田区)は、5月1日より、アルミフレームとアクリルパネルで構成する室内間仕切「スクリーンパーティション」の新製品「L-type」「折れ戸タイプ」を販売開始する。
 「L-type」は、床から天井までを、アルミフレームと、フレーム間の面材となる無色透明のアクリルパネルで構成し、引戸本体の移動により光の通り具合をコントロールすることが可能である。カラーは「ピアマットシルバー」と木調ラミネートの新カラー「ウォールナット」の2色。支持方式は上吊りタイプとVレールタイプだ。
 「折れ戸タイプ」は開閉のスムーズな折れ戸機構を採用し、開放時に広い間口を確保するもの。
 参考価格は、「L-type」上吊りタイプ引違い戸(2枚建)縦枠無し、幅1590㎜、高さ2442㎜で、22万5645円(税込・施工費別)。「折れ戸タイプ」SAデザイン2枚折れ縦枠無し、幅1590㎜、高さ2442㎜で、25万7250円だ(税込・施工費別)。
 初年度販売目標額はシリーズ合計で10億円としている。

トステム コンセプトは「見せる」スリムで改装にも最適 継ぎ目と角をなくし機能追求した洗面台
 トステム(東京都江東区)は、システム洗面化粧台「エルーラ」の「スクエアボウルカウンター」タイプを開発し、今月23日より販売開始する。
 「スクエアボウルカウンター」は四角い形状のボウルとカウンターが一体成形となっており、シンプルな印象を演出するもの。ボウルとカウンターの境の継ぎ目を無くし、ボウルの角のくぼみ部分には丸みを持たせることで、汚れを溜まりにくく、清掃も容易にしている。
 ボウル左右のカウンターとボウル奥部分には若干の段差を設け、低い部分を「ウェットゾーン」、高い部分を「ドライゾーン」とした。「ウェットゾーン」にはわずかな傾斜を持たせ、水切り機能を持たせている。
 従来のカウンターに比べて奥行きを60㎝スリムにし540㎜とした。カラーは扉8色、スクエアボウルカウンター3色、アンダーボウルカウンター6色+ボウル3色を用意。基本間口サイズは75㎝〜180㎝だ。
 価格は、本体セット価格で17万8290円〜83万7690円(税込)である。




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