不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2007.05.07 17:26
ニューシティ・レジデンス投資法人 仙台市内の新築レジデンス3棟で計190戸数を取得 市中心部の高利便性単身者の需要見込む
ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「ニューシティレジデンス勾当台公園」「ニューシティレジデンス一番町(仮称)」「ニューシティレジデンス大町(仮称)」の取得を決定した。いずれも仙台市青葉区の共同住宅である。
「ニューシティレジデンス勾当台公園」は仙南ハウス産業から6億5500万円での取得。今年2月竣工の地上11階建て共同住宅である。JR東北新幹線「仙台」駅まで乗車約5分の市営地下鉄「勾当台公園」駅から徒歩7分と、交通利便性に優れている。
「ニューシティレジデンス一番町(仮称)」は9億6500万円での取得。今年5月竣工予定の、地上10階建て・地上9階建て2棟により構成される共同住宅で、市営地下鉄南北線「仙台」駅から徒歩9分の距離である。周辺は仙台市の中心商業街で、商店街や百貨店、教育施設などが集積している。
「ニューシティレジデンス大町(仮称)」は、仙南ハウス産業から8億4150万円での取得。今年6月竣工の地上13階建て共同住宅で、市営地下鉄南北線「広瀬通」駅から徒歩13分の距離だ。最寄の西公園交差点では、平成27年に市営地下鉄東西線「西公園(仮称)」駅の建設も予定されている。取得総戸数は190。間取りは1K、1R、1LDKを揃える。
ケネディクス不動産投資法人 オフィスビル5棟を合計220億円で取得 追加発行で投資口数最大20万口に 駅至近・高稼働率の物件を拡充
ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は、投資口の追加発行を行う。募集口数は4万900口、オーバーアロットメントによる売出しは2100口。発行後の総投資口数は最大20万口となる。
また、調達資金による「虎ノ門東洋ビル」「KDX新宿286ビル」「KDX京都烏丸ビル」「KDX博多ビル」「KDX仙台ビル」の取得を決定した。いずれもケネディクス・グループを通じての取得で、価格は合計220億円だ。今年6月1日付での取得となる。
「虎ノ門東洋ビル」の取得価格は98億5000万円。東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅より徒歩1分の距離で、外堀通りに面している。土地面積869・01㎡、建物面積8346・83㎡、地上9階地下2階建ての規模だ。昭和37年竣工だが、様々な改修工事がなされており、満室稼動中である。
「KDX新宿286ビル」は23億円で取得するもので、東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑」駅より徒歩2分の、新宿通りに面する地上9階建て地下1階建てのオフィスビル。平成元年の竣工で、現在満室稼動している。「KDX京都烏丸ビル」は54億円での取得で、京都市営地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅より徒歩2分に立地する、地上8階地下1階建てのオフィスビル。
「KDX博多ビル」は23億5000万円での取得で、各「博多」駅より徒歩5分に立地する、地上9階建てのオフィスビル。
「KDX仙台ビル」は21億円での取得で、仙台市営地下鉄「広瀬通」駅より徒歩3分に立地する地上10階地下1階建てのオフィスビルである。
ミレア・リアルエステイトリスク・マネジメント ミレアグループ「ホテル仙台プラザ」を買収 仙台駅に近い好立地運営はリースで継続
ミレア・リアルエステイトリスク・マネジメント(東京都港区)は、同社の組成したMRMホテル特定目的会社(東京都千代田区)が、3月28日付けで「ホテル仙台プラザ」の土地建物を取得したと発表した。売主はホテル仙台プラザ(仙台市青葉区)で、運営は同社が引き続き行う。
同ホテルは仙台市青葉区に建つ、昭和50年竣工の老舗シティホテル。敷地面積4008・21㎡、延床面積1万7530・43㎡、地上16階地下3階建て、客室数177室の規模である。JR「仙台」駅より徒歩13分、市営地下鉄「勾当台公園」駅より徒歩2分の距離に位置し、仙台市中心部の定禅寺通りに面しており利便性が高い。
ミレア・リアルエステイトリスク・マネジメントは東京海上日動を擁するミレアホールディングスの関連会社。「アベニュー・ファンド」としてMRMホテル特定目的会社を組成しており、今後、ホテル含めた既稼動不動産を投資対象として、年間100億円〜200億円程度を取得・運用していく構えである。
イーアセット投資法人 取得時7割超の賃貸借契約が条件
イーアセット投資法人(東京都千代田区)は、「(仮称)アーバニス梅田豊崎PJ」の取得を決定した。売主は八幡通プロパティ、取得価格は18億5000万円である。
同物件は今年11月竣工予定の、大阪市北区の市営地下鉄御堂筋線「中津」駅より徒歩3分の距離に立地する地上15階建て共同住宅だ。土地面積601・81㎡、建物面積4209・84㎡の規模で、2階から15階までの単身者向けワンルームタイプの住戸126戸で構成され、西側は公園に面し眺望が良い。1階はエントランスおよび駐車場となる。
「中津」駅の他、各「梅田」駅、「大阪」駅へも徒歩圏内であり、国道423号線に面するエリアに位置することから、交通利便性が高い。また、各専用住戸においては、エアコン・オートロック・浴室乾燥機などを標準装備しており、社会人中心の安定した賃貸需要を見込めるとしている。
なお同法人は、売主が予定日までに賃料総額の70%以上にかかる賃貸借契約を締結することを取得の条件とし、リスクの低減を図っている。
日本アコモデーションファンド投資法人 都内のレジデンス2棟を取得
日本アコモデーションファンド投資法人(東京都中央区)は、「パークアクシス目黒本町」「パークアクシス新板橋」を取得した。売主はいずれも、オリジネーターの三井不動産である。
「パークアクシス目黒本町」は、18億1000万円での取得。東京都目黒区の、東急東横線「学芸大学」より徒歩13分の距離に立地する、地上5階建ての共同住宅である。竣工は平成18年、敷地面積は993・73㎡、延床面積は2273・58㎡、総戸数は60戸だ。目黒通りに至近のため車両も使用でき、また目黒駅へのバス便も利用可能と、交通利便性は良好である。
「パークアクシス新板橋」は、34億3000万円での取得。東京都板橋区の、都営地下鉄三田線「新板橋」駅より徒歩2分、JR埼京線「板橋」駅より徒歩8分の距離に立地する、平成19年竣工、地上14階建ての共同住宅である。2棟で構成されており、敷地面積は1018・09㎡、延床面積は合計5663・41㎡、総戸数は76戸ずつ計152戸の規模だ。数駅利用可能な交通利便性の高さに加え、周辺には飲食・小売店舗が数多く存在しており、生活の利便性も評価した。
日本レジデンシャル投資法人 都内レジデンス3棟の譲渡を決定
日本レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、「グランフォルム市ヶ谷払方町」「目黒ヒルサイドコート」「ベルウッド」の売却を決定した。売却益約8億6500万円である。
「グランフォルム市ヶ谷払方町」は東京都新宿区に立地する、平成2年竣工の地上3階建て共同住宅。
「目黒ヒルサイドコート」は東京都目黒区に立地する、平成3年竣工の地上3階建て共同住宅で、これら2棟は、ユー・アール・ファイブへの譲渡となる。
「ベルウッド」は、東京都渋谷区に立地する、平成元年竣工の地上5階建て共同住宅で、総戸数は6戸。パシフィック・グロース・リアルティへの譲渡となる。
リサ・パートナーズ 新歌舞伎座跡地の再開発を検討 近畿日本鉄道開発施設にキーテナントとして移転
リサ・パートナーズ(東京都港区)は、同社が傘下に置く新歌舞伎座が、近畿日本鉄道により開発中の複合ビルに興業拠点を移すことを発表した。
新歌舞伎座が現在興業を行っている大阪市中央区の「大阪新歌舞伎座」は、昭和33年竣工で老朽化が進んでおり、劇場移転を含め方策が検討されていた。
同施設は市営地下鉄御堂筋線「なんば」駅に直結しており、地上8階地下3階建ての規模。収容人数は1638名である。
移転先の複合ビルは、近畿日本鉄道が大阪市天王寺区の近鉄「上本町」駅周辺の再開発の一環として、駅隣地の近鉄劇場跡地にて建設するもの。平成20年に工事着工し、平成22年夏に竣工の予定だ。
リサ・パートナーズは平成17年にダイエーより新歌舞伎座の全株式を取得し、翌年には特定目的会社に土地・建物を移管していた。「大阪新歌舞伎座」の跡地利用については検討するとしている。
トーセイ・リート・アドバイザーズ トーセイ子会社が認可取得 11月期中の上場を目指す
トーセイ・リート・アドバイザーズ(東京都港区)は、4月19日、投資信託委託業者の認可を取得した。同社はトーセイ(東京都港区)の100%子会社で、平成17年9月に設立された不動産投資信託運用会社。資本金は3億円で、平成18年4月に宅地建物取引業免許を取得している。
今後は早々に、東京都区部を中心としたオフィスビルや住宅等を投資対象とする投資法人を設立する構えで、平成19年11月期中の東京証券取引所への上場を目指す。