不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.05.14 17:27

三協立山アルミ デザイン性高めたフロントサッシ 無目・方立をスリム化しガラスのデザインに対応
 三協立山アルミ(富山県立山市)は、6月4日より、フロントサッシの新シリーズ「instax(インスタックス)」の販売を開始する。
 同製品は、短納期・小規模工事に柔軟に対応できるフロントサッシのデザイン性を高める目的で作られた。無目・方立をスリムにすることで、ガラスを効果的に用いた建築に対応するデザインとし、加えて窓種バリエーションをシリーズ専用サッシでシステム化し、開口部をトータルに構成する。
 製品は「instax35」「instax60」の2シリーズ。「instax35」は方立・無目とも外観見付寸法を35㎜とし、スマートな外感を強調している。スリム意匠スクリーン使用が主体だ。「instax60」はFIX窓から排煙窓までを方立・無目ともに外観見付寸法60㎜で統一し、デザインカーテンウォール用が主体。複層ガラスにも対応する(ただし複層ガラス対応の外観見付寸法は70㎜)。標準色は「SLC(シルバー艶消し)」とし、その他UC(ステンカラー系)、KC(ブラック系)を揃えている。
 参考価格は、FIXスクリーンタイプ(方立見込150)、SLC(シルバー艶消し)、サイズ1000㎜×2700㎜で、6万4900円である(ガラス代・消費税・搬入費・工事費は含まず)。

<注目の新技術>アドバンスト・メディア 声を鍵として開錠する入退室システム 機材に触れず認識可能認証面のイタズラ防ぐ
 アドバンスト・メディア(東京都豊島区)は、声紋認証入退室システム「AmiVoiceGuard(アミボイスガード)」の販売を開始する。
 同製品は、同社が平成17年より販売している声紋認証システム「AmiVoiceMobileVerification」を、オフィス向けに応用したもの。ICカードなど非接触型セキュリティとの併用も可能だ。
 他のバイオメトリクス(生体認証)を使用した入退室システムの課題である、不特定多数の人間が触れた機材に触れなければならない点や、認証面のデバイスに凹凸があるため悪意による被害を受けやすい点などを、声紋認証を採用することにより解決した。両手が塞がっていたり手袋をはめていたりする場合でも使用できるため、病院や工場などにおける業務シーンでの利用も想定されている。
なお声紋認証は、個人の体調により変動する動的認証だが、キーワードと組み合わせることで実用レベルに達する。同システムでは、登録時に、通常使用する基本キーワードに加え、声質が変わってしまい本人認識率が低下した場合に使用する第2キーワード(ともに10字以上)を登録する仕組みだ。風邪などで本人認識率が低下した場合、第2キーワードで再度確認を行う。
 標準価格は、ドア一枚あたり60万円より(税込)。電気鍵、設置料、カスタマイズ料金は別途だ。初年度20ユーザの導入を目指している。

東芝エレベータ エレベータ故障時に携帯電話で復旧支援 出動指示は電子メールで点検内容などの情報共有
 東芝エレベータ(東京都品川区)は、4月27日より、携帯電話を活用した昇降機保守支援システムの運用を本格的に開始した。
 同システムは、地震・水害等の広域災害発生時や故障発生時における、昇降機の復旧対応を支援するもの。現場での復旧作業の開始・終了時刻をQRコードにより携帯電話に記録することで、復旧作業の進捗状況を即座に把握し、情報を共有する。
 フィールドエンジニアへの出動指示も、サービス情報センターから電子メールで直接行う。エンジニアは携帯電話のブラウザ機能を用い、専用サイトにログインし故障内容を確認。今後、エンジニアの目的地への移動支援ナビゲーション機能も開発予定だ。
 また、新システムの専用アプリケーションを用い、同社が管理する昇降機の遠隔点検情報やメンテナンス情報、故障経歴などの監視情報を携帯電話で閲覧することもできる。点検の内容や時間などの情報を登録することにより、メンテナンス情報を収集し、蓄積されたデータを社内で共有する仕組みだ。
 今後の開発計画を含む、同システムの開発投資額は約17億円である。

日立ビルシステム 震度5弱の大規模地震時にも閉じ込め防止 20階建ての場合30分で復旧 対応機種は順次拡大の予定
 日立ビルシステム(東京都千代田区)は、エレベータメンテナンスサービス「ヘリオスドライブ」の提供を、今年8月1日から開始する。日立ビルシステムと保全契約を締結しているユーザーが対象だ。
 同サービスは、震度5弱程度の地震発生時に、運転休止したエレベータを自動診断し、仮復旧するシステム。60m程度(約20階床程度)までの高さの建物に対応する。当面は、昨年12月に発売した日立の標準形エレベータ「アーバンエース」のみが対象機種で、順次拡大予定である。
 エレベータ遠隔監視診断システム「ヘリオス」により、地震時の機器損傷やロープなどの長尺物の引っかかりを自動的に診断し、運行に支障がない場合には、エンジニアの到着を待たずに仮復旧させ、長時間の運転休止を回避する仕組みだ。診断項目は着床装置、ドア装置、主ロープ、調速器ロープ、制御ケーブル、つり合いおもり、終点スイッチ、コンペンチェーンそれぞれの異常の有無である。
 建物高さが30m程度の場合は約17分、60m程度の場合は約30分で仮復旧に至る。なお、震度5弱未満の場合には、システムに関係なく、一時停止した後に、機器損傷がなければ、自動的に運転を再開する。

エービーシー商会 屋内ドライエリアにおける表面強化と着色を同時実現 倉庫・駐車場などの床仕上げ材に最適
 エービーシー商会(東京都千代田区)は、浸透性無機系カラーコーティング材「SMCカラー」の販売を開始する。
 同製品は、屋内ドライエリアの表面強化と着色を同時に実現する目的で開発されたもの。透明なクリアー塗膜がほとんどであった従来の無機系浸透性表面強化材と異なり、カラーコーティング材として商品化され、表面強化と着色を同時に可能にした。
 同製品をコンクリート面に塗布すると、主成分のシリケートがコンクリート内部に浸透し、セメント内のカルシウムと化学反応して一体化し、塗膜の剥離を防ぐ。加えて材料そのものが硬化することにより、高硬度の耐久塗膜を形成する。ガラス質の塗膜が形成されるため、タイヤ跡などの汚れが付きにくく、クリーニングも容易となる。
 想定される用途は、屋内のコンクリート床、モルタル床の表面強化・着色、既存のケイ酸塩系浸透性表面強化材の表面着色など。カラクリートやフェロコンを始めとしたセメント系硬質床の耐久カラーメンテナンス材としての使用も可能だ。
 臭気のほとんど無い無機質材料で構成されており、作業環境や周辺環境にも安全だ。価格は1800円/㎡である(積算基準面積1000㎡以上)。

海光社 明るさアップでも従来品4割の節電可能 安定器の発熱制御により蛍光灯寿命も延長
 海光社(東京都新宿区)は、蛍光灯照明器具「SAVEe(セーブイー)」の販売を開始した。同製品は、蛍光灯反射板「リフラッシュ」と、鉄心型省電力蛍光灯安定器「SAVEe(セーブイー)」を内臓した蛍光灯照明器具である。
 陽極酸化処理を施したアルミ母材を使用した反射率95%の蛍光灯反射板「リフラッシュ」を装着し、ランプ光を効果的に利用する。
 40W2灯式で消費電力が60Wであるため、従来のグロー式・ラピッドスター式器具と比較して、30%〜40%の節電が可能である。
 安定器は電子式でなく鉄心型で、発熱を従来より20%制御しているため、蛍光灯が長持ちし、漏電や火災のリスクも減少する。
 また、反射板表面のコーティングにより、帯電や汚れを防止し、反射効率の低下を防ぐため、メンテナンスの手間を省くことができる。
 逆富士型蛍光灯照明と、下面開放型蛍光灯器具があり、価格は40W逆富士2灯式が3万9800円、40W下面開放型が5万2500円(消費税・ランプ代別途)。笠型・直付下面開放型・1灯式・110W用については、開発中であり、数量の相談を受け付けている。




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