不動産トピックス
過熱する投資市場の現場から
2007.06.04 17:34
プロスペクト・レジデンシャル投資法人 都内のレジデンス2棟取得平均築年数の低減を図る 竣工間もない物件など築浅物件を組み込まれ
プロスペクト・レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、「エクセリア池袋WESTⅡ」「エクセリア門前仲町Ⅱ」の取得を決定した。売主はいずれもシンアイで、取得予定日は今年6月20日である。
「エクセリア池袋WESTⅡ」は豊島区要町の東京メトロ有楽町線「要町」駅より徒歩2分に位置する、13階建ての共同住宅。平成18年竣工、土地面積290・14㎡、延床面積1509・37㎡の規模で、賃貸可能戸数は48戸である。
取得価格は10億3800万円。現在の稼働率は81・2%だ。想定月額賃料は、共益費込で518万9000円である。最寄の「要町」駅は「池袋」駅まで1駅と、都心部へのアクセスは良好である。周辺は中小ビルや住宅が混在し、コンビニエンスストアなども多く、生活利便性も高い。
「エクセリア門前仲町Ⅱ」は江東区平野町の、東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅より徒歩9分に位置する、9階建ての共同住宅である。土地面積613・01、延床面積1969・31の規模で、賃貸可能戸数は62戸だ。
同物件は今年1月に竣工しており、未稼働の状態である。取得価格は12億7200万円だ。想定月額賃料は共益費込で650万円とされる。周囲には社寺や緑が多く、都心でありながら閑静な環境である。
ビ・ライフ投資法人 ポートフォリオ約506億円に拡大 スポンサー開発のデザイナーズ物件取得価格は計150億7800万円
ビ・ライフ投資法人(東京都渋谷区)は、レジデンス9棟の取得を決定した。いずれもメインスポンサーであるモリモトが開発したデザイナーズマンションとなっており、取得価格は計150億7800万円だ。
「イプセ麻布十番」は東京メトロ南北線「麻布十番」駅西方に位置する中高層賃貸マンション。地上7階地下2階建て、延床面積2688・92㎡の規模だ。
「イプセ麻布十番DUO」は同じく「麻布十番」駅南方に位置しており、地上14階建て、延床面積2591・14㎡の規模である。
「イプセ新宿夏目坂」は東京メトロ東西線「早稲田」駅より徒歩2分の距離で、地上7階建て、延床面積742・77㎡の規模だ。
「ユニロイヤル銀座」は東京メトロ有楽町線「新富町」駅より徒歩2分の距離で、地上10階建て、延床面積2253・92㎡の規模である。
その他の物件は「イプセ祐天寺」「イプセ渋谷Tires」「イプセ大塚」「イプセ菊川」「イプセ鶴見」で、いずれも築浅の中高層マンションだ。9棟の平均築年数は1・3年である。
なお今回の取得により、ポートフォリオは505億8900万円となる同。投資法人は併せて今後の成長戦略を加速させていくことを発表しており、資産規模1000億円の達成時期を、従来予定していた平成21年3月から平成20年5月へと変更した。
プレミア投資法人「池袋」「東京」駅いずれも乗車数分の高利便性 都心部に居住・通勤の単身者層需要を見込む
プレミア投資法人(東京都港区)は、レジデンス「プレミアステージ大塚」の取得を決定した。売主は開発者の明豊エンタープライズで、取得価格は13億1000万円である。取得予定日は今年6月29日だ。
同物件は豊島区南大塚に立地しており、JR山手線「大塚」駅より徒歩1分、都電荒川線「大塚駅前」より徒歩1分、東京メトロ丸の内線「新大塚」駅より徒歩8分の距離である。竣工は平成18年8月で、地上14階建て、土地面積254・76㎡、延床面積1894・61㎡の規模。総戸数は住宅58戸と店舗1区画で、住宅の間取りは全てワンルームである。
現在のテナント総数は住宅56、店舗1で稼働率は97%である。月額賃料は共益込で700万円。
「大塚」駅から「池袋」駅まで1駅3分、「新大塚」駅から「東京」駅までは13分の距離であり、他にも数駅が利用可能であることから、交通の利便性が高い。都心部に通勤する単身者層を中心とした需要を見込んでいる。
ジャパン・シングルレジデンス投資法人 売主と1年間の賃料保証契約締結
ジャパン・シングルレジデンス投資法人(東京都港区)は、レジデンス「ラ・シード中野壱番館」を取得した。売主はウィルレイズ・コーポレーションで、取得価格は11億4285万7143円である。
同物件は今年2月に竣工した。地上11階建ての共同住宅。土地面積538・53㎡、延床面積1705・22㎡の規模である。
中野区東中野に立地しており、JR総武線「東中野」駅、都営地下鉄大江戸線「東中野」駅より徒歩5分の距離だ。いずれの路線を使用しても、ターミナル駅である「新宿」駅まで数駅と都心への接近性に優れている。また周辺は、スーパーや地元商店街などの店舗が充実しており、生活の利便性も高い。
賃貸可能戸数は49で、現在のテナント総数は17。稼働率は35・62%である。月額賃料は192万3000円だ。
同法人は売主と賃料保証契約を締結しており、取得後1年間(新規テナントが入居するまで)、売主より空室部分の月額賃料の想定額を受領する予定となっている。
日本ホテルファンド投資法人「橋本シティホテル」を取得
日本ホテルファンド投資法人(東京都港区)は「橋本NHビル」(「橋本シティホテル」)の取得を決定した。
売主はオリジネーターの1社であるキャピタルアドバイザーズが出資する特定目的会社で、取得価格は15億1000万円である。取得予定日は今年8月1日。
同物件は、昭和61年竣工、地上10階地下2階建てのビジネスホテルだ。神奈川県相模原市に所在しており、JR横浜線・JR相模線「橋本」駅および京王相模原線「橋本」駅よりそれぞれ徒歩3分の距離である。京王線利用の場合は同「新宿」駅まで乗車40分だ。
土地面積623・79㎡、延床面積2514・59㎡の規模で、賃貸可能面積は2514・59㎡である。取得後は、ホテル運営を手掛けるビスタホテルマネジメントに固定賃料で一棟貸しする予定である。
周辺は大型ショッピングモール「サティ」の他飲食店舗が並ぶ繁華街で、銀行、コンビニエンスストア、バス乗場なども備えている。また沿線にはゴルフ場、アウトレットモール、動物園、遊園地等があり、ビジネスだけでなくレジャー利用も見込める。
東急不動産 WEB上のJ-REITデータベース
東急不動産(東京都渋谷区)は、ウェブ上のJ-REITデータベースシステム「東急不動産J-REITシステム」を商品化した。J-REIT上場の全投資法人の情報をデータベース化し、複数の検索条件による物件抽出が行えるようにしたもの。結果は一覧表や地図上への表示が可能である。
基本情報は「投資法人情報」「個別物件情報」に大別されており、「投資法人情報」には全REITの一覧表、REIT別の物件一覧、追加取得情報、収支などが含まれる。
利用料金は年契約で、PDF印刷を使用する場合が10万円、エクセル印刷を使用する場合が15万円(いずれも消費税別)だ。
ゼクス シニアハウジングの運営計31棟に 新設・事業承継含めて年間7〜8棟増加予定
ゼクス(東京都千代田区)の連結子会社であるゼクスコミュニティ(東京都千代田区)は、グリーン東京(東京都羽村市)と、有料老人ホーム「グリーン東京」の運営事業を承継することで合意した。
同施設は東京都羽村市に立地しており、戸数は143戸。昭和58年からグリーン東京が運営しているが、今年8月より同社が引き継ぐ。
同社は平成13年より介護付有料老人ホーム「ボンセジュール」シリーズの運営を手掛けており、現在は要介護者向け住宅の他、デイサービス、ショートステイ等合計26棟の運営を行う。
今後も新設、事業の承継を含め年間7〜8棟ペースで施設数の増加を計画している。ゼクスグループ全体で運営するシニアハウジングは合計31棟となる。
四季リゾーツ 新たに既存8旅館と提携全国95施設で事業展開
四季リゾーツ(東京都千代田区)は、既存の旅館8施設と提携した。
同社は「365日いつでも、一泊朝食付で5250円」のコンセプトで企業保養所兼一般利用者向けのホテルを「四季倶楽部シリーズ」として展開しており、今回の提携で宿泊所の数は全国95施設となった。早期の100施設超を目指している。
新規提携するのは「愛真館」(岩手県盛岡市)、「ホテルニュー水戸屋アネックス」(宮城県仙台市)、「東三番館」(福島県二本松市)、「渓苑花の瀬」(福島県福島市)、「ホテルナチュラルガーデン日光」(栃木県日光市)、「お宿東山閣」(栃木県日光市)、「桂川シーサイドホテル」(静岡県伊豆市)、「時わすれ開華亭」(静岡県浜松市)である。