不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.07.23 16:19

文化シャッター 従来では難しい特殊窓に対応 業界初の室内側設置用窓シャッター
 文化シャッター(東京都文京区)が8月1日に新発売する「マドマスタールーマ」は、室内側に取り付ける窓用シャッターである。
 住宅への侵入窃盗の認知件数が、平成17年において全国で1日あたり392件の被害があり、侵入経路の62・3%が窓からという。その中で、侵入の抑止効果を意図した窓シャッターの普及が進んでいる。
 今回発売された「ルーマ」は、窓の外側ではなく室内側に設置するため、従来の製品では対応が難しかった出窓や開き窓、上げ下げ窓などの特殊窓にも対応。電動と手動の2種類を用意し、各「スタンダードタイプ」と「ハイグレードタイプ」をラインアップ。両タイプともカーテンボックスを模したデザインで、スタンダードタイプのスラットはスチール、インテリア性を高めて開発されたハイグレードタイプは木粉入り樹脂を使用している。防犯対策としては、T型フックつきスラットを採用、枠、レール部の構造を強化して防犯性能を高めたという。室内設置のため安全性にも考慮し、電動タイプにおいては、光電管方式と負荷感知方式という2種類の障害物感知装置を標準装備した。また、室内での操作を考慮し、怪我の防止のため、部材の端部に樹脂カバーが組み込まれる。基本的には、シャッター全閉時に自動的に施錠され、鍵のかけ忘れを防止する。また、電動タイプでは、全閉時の不正開放動作を防ぐモーターロック機能が開閉機に組み込まれており、確実性を高めている。
 電動タイプのオプションは、タイマースイッチによる自動開閉や、ワイヤレススイッチ「セレカード」による離れた場所からの操作も可能となる。

注目の新技術 シャープ 高輝度かつ長寿命「ソーラー・LED」発売 ソーラーパネルとLEDを採用環境に配慮した21世紀型照明
 8月21日、シャープ(大阪市阿倍野区)は、ソーラー・LED照明灯「LN-LW3A1」と「LN-LS2A1」の発売を開始する。これらの製品は独自のソーラーパネルとLEDの高輝度、長寿命の特質を生かし、業界トップクラスの明るさを実現したものである。
 この製品は日中、太陽光によって発電された電気を、蓄電池に蓄えて夜間発光するという屋外照明で、CO2排出のないエコロジーに配慮した「21世紀型屋外照明」として注目を集めている。
 現在、コンパクト形蛍光灯の6本管形、32W蛍光灯が防犯灯の主流となりつつある。それに匹敵する明るさである1800ルーメンを実現した「LW3A1」は、夜道における不審人物の視認から行動までに必要とされる4m先からでも、歩行者の顔の概要が識別できる明度である。また、震度5以上の大地震を検知すると2日間通して点灯し続ける「感震センサー」を搭載しており、停電時の防災灯として使用可能である。
 一方、1200ルーメンの明度である「LS2A1」は20Wクラスの明るさを発し、公園などポイントの照明に最適である。
 ソーラー・LED照明灯は、商用電源使用時に比べ、太陽光発電協会試算でCO2排出量を年間約48削減。LEDには環境負荷物質とされる水銀不使用で、紫外線も発生しない。また、約10年間取替え不要でメンテナンスの手間を省く。
 シャープは防犯、防災の面からも、年間10万本と言われる街路灯の需要に対して提案していく構えで、予定台数は合計5000台となっている。

パイオニアコミュニケーションズ 3.5インチの大型TFT液晶搭載 警報器との接続対応で安全性に配慮
 パイオニアコミュニケーションズ(埼玉県所沢市)では7月下旬にカラーテレビドアホンセット「TF-TS2」を販売する。
 このドアホンはカメラ付きで、電話機に接続して使える。ドアホンターミナルを介して接続した電話機の親機やコードレスの子機から、ドアホンとの通話が可能になるほか、セットのカラーモニターで来訪者を確認することができる。
 モニターには大型3・5型TFT液晶を使用し、白色LEDも内蔵されているために夜でも見やすく、外の様子を確認することができる。また、災害対策も組み込まれており、住宅用火災警報器との接続も可能となった。これは市販品の警報機を接続し、警報機作動時にモニター送受話器灯の点滅と通知音の鳴動により異常事態を知らせるようになっている。
 主な対応機種としては、同社ドアホン接続対応のデジタルコードレスの機種のみ。
 カメラに映る条件として、カメラ前に30㎝、被写体の照度は5ルクス以上の明るさを確保していなければならない。
 また、警報器への接続はできるが、この製品は消防設備ではなく、火災報知器にもならないことは知っておく必要があるだろう。

岡村製作所 多彩なレイアウトを可能にする機能 強度向上で遮音性確保新しい移動式間仕切り
岡村製作所(横浜市西区)が発表したアクティブパーティション&スライディングウォールシステム「safewallspread&move」は、「セーフウォール」シリーズの新シリーズとして発表。
パーティション「セーフウォールスプレッド」とスライディングウォール「セーフウォールムーヴ」によって構成されるパネルデザインを統一し、フレキシブルな仕切りと壁面が調和した空間の演出に働きかける。
プレゼンルームから個室まで多様なスタイルに対応し構築する。また、強度と施工性を向上させることで遮音性を確保し、工期を短縮した。
「safewallspread」は同社のスタンダードデザイン「safewallW」、「safewallS」と互換性を持ち、ホワイトボードやスクリーンパネルなどのバリエーションを充実させている。
「safewallmove」は「スプレッド」とパネルデザインを統一した移動間仕切りで、従来は軽量化移動間仕切りの弱点とされてきた遮音性の面において、固定パーティションと同レベルの性能を確保したと発表した。
多様化するワークスタイルに適応させたパネル機能利用の提案として、固定の間仕切りに「スプレッド」を用い、移動式の「ムーヴ」を組み合わせてパネル表面の機能を活用するなど、多彩な空間利用を可能にするという。

富士電機リテイルシステムズ 多様な商品に対応新型の自動販売機 マルチタイプで差別化を図る
7月5日、富士電機リテイルシステムズ(東京都千代田区)は、飲料や食品など様々な商品が一台で販売可能な新しい形の自動販売機「スーパーマルチミニ」を開発、新発売した。
従来の自動販売機が、個別の商品の搬出機構を持つ、専用機の性質を持っていたのに対し、今回発売を開始した「スーパーマルチミニ」では、3連結まで可能なベルトメカにより、48種類の多様な商品に一台で対応する。
高さが1837mm、幅999mm奥行き775mmという限られたスペース内で、缶やペットボトル、おにぎりやサンドイッチにスナック類などの様々な商品を販売することができ、多様なニーズに対応する。
また、断熟仕切りを利用し、保冷と強冷が設定可能。キャッチャー式のバケットやメカカウンタ機能付きの液晶リモコンで、商品を安全かつ正確に搬出することが可能である。しかも、故障の診断に関してもサービスナビ機能が付属して、簡易に診断が可能だ。
初年度の販売目標には1000台を設定しているという。

杉田エース 高級装飾建材を発売開始
8月下旬、建築金物の総合エンジニアリング企業である杉田エース(東京都墨田区)は、ギャラックス(東京都葛飾区)が提携して開発した「STONEJEW(ストネージュ)」の独占販売権を獲得し、発売開始する。この商品は、CAD・CAMによって立体的な彫刻を施した装飾用建材である。栃木県宇都宮市大谷町から採掘される大谷石を加工し、細工して製作される。
ストネージュは、ギャラックス社の社長である横内哲郎氏のデザインによる「TETSUROYOKOUCHICOLLECTION」として発表される予定。
ラインナップとしては、ドアや家具からインテリア全体のコーディネイトまで扱い、デザイン性の高い、店舗やホテルなどの商業施設をターゲットとする。
初年度の売上目標は3億円で、2013年には30億円を計画しているという。
参考価格は、トータルインテリアで5000万円、ドアや家具などの中心価格帯は300万円〜3000万円以上となる予定だ。




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