不動産トピックス

商業ビル最前線

2007.08.20 11:37

三井不動産 日本初「クレヨンしんちゃん」アミューズメントテーマパークが目玉「ララガーデン春日部」今秋グランドオープン埼玉県初進出、三井不のライフスタイルパーク
 三井不動産(東京都中央区)は、埼玉県春日部市にて開発中の商業施設「ララガーデン春日部」のグランドオープンを、平成19年11月8日に決定した。「ララガーデン春日部」は、「ライフスタイルパーク」シリーズの4施設目にあたり、今回が埼玉県初進出。
 「ララガーデン春日部」は、東武野田線・東武伊勢崎線「春日部」駅から徒歩4分の春日部市南一丁目に位置しており、敷地面積は約2万2361㎡、延床面積は6万3340㎡。地上6階建てで、88店舗が出店する。
 9スクリーン、約1800席のシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ」や、食品スーパー「リブレ京成フードプラザ」、百貨店「三越春日部」など、多彩な店舗が出店。また、春日部が舞台のテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」をテーマにした日本初アミューズメントテーマパークを導入するなど、生活者の利便性向上をはかると同時に、施設で過ごす時間そのものの快適さと楽しさを重視し、地域コミュニティの核となるような施設となることを目指す。

<商業ビルオーナーインタビュー>横浜協進産業 代表取締役社長 千田晴久氏 東急東横線廃線への打開策 地域と共に生きる商業施設 地下階は駅直結で目玉テナントも誘致
 JR根岸線「桜木町」駅より徒歩1分、「桜木町ぴおシティ」は昭和43年5月にオープンした。地上10階地下2階、商業・業務双方の機能を備えるこの複合ビルは、平成5年に「横浜ランドマークタワー」が竣工するまで同エリア内で一番高い建物だった。現在、「桜木町ぴおシティ」を経営する横浜協進産業の代表取締役社長、千田晴久氏に話を聞いた。
―「桜木町ぴおシティ」の沿革を教えてください
千田 地元地権者6名が共同で「桜木町ゴールデンセンター」を竣工させたことよりはじまります。その後、三菱地所が同施設と西区高島にあるスカイビルを購入して以降、平成16年に当社が買い戻すまで三菱地所が「桜木町ぴおシティ」として経営を行なっていました。約25年間経営を行なっていた三菱地所は、同施設の建て替えを考えたらしいのですが、高さ制限があり断念をしたと聞いています。その時に売却の話が持ち上がり、元々の区分所有者である当社が買い取ったのです。
―経営方向の変化はありましたか
千田 今は、地元と協調関係を築き運営していくことを目指しています。横浜市が平成11年に建設した駅直結の地下道「野毛ちかみち」と同施設を、約3億円の費用を投下してつなげたことも一例です。東急東横線「桜木町」駅が廃線となったインパクトは想像していた以上に大きく、近隣店舗は売上が6割程度まで落ち込んでいるため、地域と共に考えていかなければと考えました。同施設に場外車券売場「サテライト横浜」を誘致したのも、これまでにない試みでした。風紀上の問題を心配される方もいらっしゃいますが、実際には至る所にガードマンが立っており、子供も安心して歩ける街づくりに貢献していると考えます。
―経営上での難しい問題はありますか
千田 共有部分が広いため、施設維持コストは大きいものがあります。ですが、地域の人に気軽に足を運んで頂けるように、安心・安全・清潔なビルを保ち、落ち着いて分かりやすい、生活密着型の商業施設を目指していきます。

パルコ 浦和に公共と商業機能が融合するランドマーク誕生 199店舗が入居し今秋グランドオープンが決定
 パルコ(東京都豊島区)は、埼玉県さいたま市浦和区で開発を進めている「浦和パルコ」のグランドオープンを、平成19年10月10日に決定した。
 地上10階地下4階のうち、地下1階から地上7階までを商業施設(パルコ使用部分)とし、地上8階から地上10階までを公共施設として利用する。延床面積は約6万5500㎡、店舗面積(売場面積)は約3万3400㎡で199店舗が出店を予定。
 「浦和パルコ」上層部の公共部分には各種市民活動で利用できる施設が入居し、公共と商業の機能が融合するランドマークが登場することになり、県庁所在地浦和の都市としての機能がいっそう充実すると見込まれる。
 今回、同施設に出店する全199テナントの内、122テナントがさいたま市内初出店。新しい業態を提案するテナントから、生活便利機能ショップ、フィットネスやシネマコンプレックスなどの時間消費型店舗まで、積極的に導入されている。
 また、同社は平成20年初秋に、仙台市と政令指定都市への出店を推進していくとしている。

小田急電鉄 駅至近で仕事帰りにも気軽に利用 鉄道高架下空間での営業は始めて 鉄道高架下を利用したリラクセーション施設誕生
 小田急電鉄(東京都新宿区)は、小田急線「梅ヶ丘」駅〜「豪徳寺」駅間の高架下を利用し、同社直営の女性専用リラクセーション施設「Dalla(ダーラ)」を、平成19年8月29日にオープンすることを決定した。
 「Dalla」は、「梅ヶ丘」駅から徒歩2分の小田急線高架下に位置し、「岩盤ヨガ」「岩盤浴」「ボディケア」「アーユルヴェーダ」を利用できる、女性専用の複合型リラクセーション施設。「岩盤ヨガ」「岩盤浴」の利用料にはタオル、ミネラルウォーターなどが含まれ、買い物途中や仕事帰りにも気軽に利用できる。同社は、湘南台・相模大野・多摩センター・本厚木駅の商業ビルに温浴施設「岩盤浴SPAKARAKARA(スパカラカラ)」を展開しているが、複々線化・連続立体交差事業により創出された鉄道高架下空間での営業は、今回が初となる。




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