不動産トピックス
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2007.08.20 11:28
エービーシー商会 頭上全面に「雲竜柄」表現 和紙再現する天井システム ガラスクロスで繊維柄を表し、心地よさ与える
エービーシー商会(東京都千代田区)は、天井材「アートシェード和(なごみ)」の販売を開始する。
同製品は、商業施設や美術館などに販売実績を有する光膜天井システム「アートシェード」シリーズの新製品。日本伝統の柄を取り入れた、和紙のような外観を有する光膜天井システムだ。
不燃性能が必要とされる天井面に本物の和紙を使用することは難しいが、透過性・不燃性に優れたガラスクロスを採用し和紙の柄を再現することで、天井全面への施工を可能にした。「アートシェード」シリーズは平成10年に発売。四角に組んだアルミフレームにガラスクロスをキャンバス状に貼ったもので、商業施設や美術館、和食レストラン、百貨店などに多く採用されている。
透過性に優れた不燃性ガラスクロスが蛍光灯のまぶしさを抑え、均一な光が部屋全体を明るく照らすのが特長で、商品や人の表情が見易くなる。今回発売される「和」は「雲竜柄」を表現しており、和紙繊維を表すランダムな柄が、落ち着きを与えている。
柄は和紙柄、色は白色のみで、標準サイズは1285㎜×1285㎜(最大サイズ1800㎜×1800㎜)。現在、不燃認定申請中だ。
参考材工設計価格は、Vバネアタッチメント方式が13万5000円、ダブルアクシス方式が14万8000円(いずれも1あたり、100㎡基準、税別)である。
トステム 自然の力で汚れを落とすクリーニング技術 天窓透明ガラスに標準採用 夜間や日陰でも効果を発揮
トステム(東京都江東区)は、クリーニング技術「アクアコート」を開発し、応用商品第一弾として天窓「スカイシアター」の透明ガラスに標準採用して、9月1日より販売開始する。
超親水性膜によるクリーニング技術「アクアコート」は、紫外線を利用する光触媒技術とは異なり、光がなくても防汚効果を発揮する。
窓ガラスの表面に親水性の高いアクアコート層を塗布することで、窓ガラス(アクアコート層)の表面に空気中の水分を付着させ、水膜を形成。雨が降ると、ガラス表面に広がった雨水が汚れの下に入り込み、水膜の上に付着した汚れを洗い流す仕組みだ。
ガラスに超親水性を付与する他、コート層の耐久性を高める技術や、環境に配慮しエネルギーを使わず常温でコート層を塗布する技術も同時に開発された。
応用商品「スカイシアター」は、清掃が困難とされる天窓にこの技術を採用したものだ。同技術は紫外線の力を利用しないため、夜間や日陰でも効果を発揮する。
「スカイシアター」透明ガラスのラインナップは、外観色がブラックとオータムブラウン、シャイングレーの3種、内観色が天然木のライトオークルの1種。サイズが幅542㎜〜1292㎜、高さ502㎜〜1252㎜である。
価格は同社従来品(透明ガラス)の4〜6%高となっており、幅692㎜、高さ802㎜、一般複層ガラスの場合で、中軸回転開閉手動型が8万1400円、チルト開閉電動型が15万7000円、チルト開閉手動型が7万9100円、はめ殺し型が6万3000円(いずれも税抜、組立代・取付費・運搬費別途)だ。
同社は今後、同技術の通常の窓や玄関ドアなどへの活用も検討している。
ユニークプロダクツパワードコミュニケーションズ 単三電池使用の軽量地震早期警報機緊急地震速報サービス開始控え本格販売開始
ユニークプロダクツ(東京都文京区)とパワードコミュニケーションズ(東京都千代田区)は、オフィス・家庭用の地震早期警報機「EQアラート」の販売を本格的に開始した。
同製品は震度2以上の地震波を直接キャッチして事前情報を発するもので、EQテクノロジー社(本社イスラエル、テルアビブ)が開発した。海外では70万個の販売実績を有しており、国内でも既にマンションデベロッパーなどが採用している。
地震の初期微動P波を検知し、S波が来る前にフラッシュランプブザー音で警報を発する。震度2以上であれば、加えて音量毎秒85dBのアラーム音で警告する。地震波加速度計の技術により、工事現場や車両通行の騒音などによる誤作動は発生しない。
サイズは高さ220㎜×幅145㎜×奥行65㎜で、重量は990g。電源には単三アルカリ電池4本を使用し、約1年間稼動する。使用環境は気温0度から60度までで、室内壁面に付属のネジセットで取り付ける。インターネットへの接続やメンテナンスは不要だ。
価格はオープンで約4万9800円。年内に1万台の売上げを見込んでいる。
三菱電機 フルハイビジョン対応の業務用46型ディスプレイ 縦置きでポスター感覚の使用も可
三菱電機(東京都千代田区)は、業務用液晶ディスプレイ「VISEOLITE(ヴィセオライト)」シリーズの新製品として、8月下旬より46型液晶ディスプレイ「LDT461V」の販売を開始する。
最新のデジタル映像機器と高画質接続が可能な同シリーズは、業務用ディスプレイに必要な機能を搭載しているエントリーモデルである。
「LDT461V」は、高性能46型フルHD対応液晶パネルの採用により、同シリーズでは初めてフルHDに対応。15001のコントラスト比と、500cd/㎡の高輝度とを実現した。縦置きにも対応しているため、ポスターのような感覚で使用することもできる。
今回新たに搭載された機能は、ディスプレイの電源オン・オフを自動で行う「スケジューリング機能」や、複数の画面をマルチスクリーン表示する「タイリング機能」、1台のPCから複数のディスプレイをRS232C経由で直列に接続し制御する「デイジーチェーン機能」などだ。
PC入力・ビデオ入力に対応するコネクターとしてHDMI端子を2系統搭載しており、高品位なデジタル映像を再現する。対角方向、水平方向、垂直方向へのズーム機能により、入力画像の大きさを自在に調整することも可能だ。
今回46型が追加されたことで、従来ラインアップの42型、37型、32型と合わせて計4機種の中から、用途に応じた選択が可能となった。
希望小売価格はオープン。月産台数は500台を予定している。
日本中央研究所 新開発の外装用遮熱塗料 太陽熱を約9割以上反射 仕上げ塗装不要で工期を半分に短縮
日本中央研究所(名古屋市西区)は、アドマテックス(愛知県西加茂郡)と共同で、屋根・外壁用の水系遮熱塗料「アドグリーンコート」を開発した。
同製品は、太陽熱を9割以上反射する熱線遮熱塗料。表面被覆の改善により、表面温度の高温化を抑制し、室内への熱の侵入を防ぐものだ。
使われている基材は、熱を散乱させる無機ファイン微粒子と特殊変性エマルジョン粒子である。一般的な断熱塗料の場合、粒状が不均衡なため光や熱が透過してしまうが、同製品では、シャープな粒度分布と高い純度を有するセラミックを採用することで、光・熱・紫外線をほとんど遮断する。浸透した熱は放熱し、蓄積させない。加えて親水性機能により、埃などの汚れを寄せ付けにくい。
また同シリーズは環境保全に配慮されており、水性下地調整剤から水性主剤まで、環境負荷を与えない施工が可能である。仕様のセラミックは、合成でなく天然の加工物だ。
仕上げ塗装が不要なため、一般的な断熱塗料の施工に比べ、工期を2分の1に短縮できる。鋼板屋根の場合、水性プライマーに同製品の主剤を2度塗り、スレート屋根の場合、水性シーラーに主剤を2度塗りするのみで完了する。
松下電工 使用前の水膜形成で汚れの付着を防ぐ 使用時のみ瞬間暖房で暖め水道・電気料金を大幅カット
松下電工(大阪府門真市)は、温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」GZシリーズの販売を10月より開始する。
同製品には、便器の汚れ付着を未然に抑える「360°アクアコート機能」が搭載されており、人体検知センサーで使用者の入室を検知すると、自動的に作動。専用の広角ノズルにより360度方向にシャワー噴射を行い、便器内側表面に水膜を形成することで便器の汚れ付着を防ぐ。1回あたりの使用水量は83㏄、年間での使用水量は600L、水道使用量は160円だ。
また新開発の「マイクロチュービングヒーター」と熱伝導性の高い「アルミ合金」とを組み合わせた「瞬間暖房便座」を採用。使用する時のみ、瞬時に便座を暖める。加えて、セラミックヒーターを使用した「瞬間湯沸し方式」の洗浄シャワーも採用し、便座と洗浄シャワーを常時暖めている温水洗浄便座(同社従来品)に比べ、電気代を約76%カットする。
「ワイド水流洗浄」は、旋回ワイド水流で優しい洗い心地、「おしり(スポット水流)洗浄」と「リズム洗浄」、「おしりムーブ洗浄」の併用も可能だ。ラインナップはDLGZ70、DLGZ50、DLGZ40、DLGZ20の4種で、価格はオープン。